劇場公開日 2023年4月14日

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「ややわかりにくい点もあるものの…。」未来は裏切りの彼方に yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ややわかりにくい点もあるものの…。

2023年4月16日
PCから投稿

今年123本目(合計774本目/今月(2023年4月度)18本目)。

こちらはスロバキアが舞台の映画です(超広義に取れば、ナチスドイツも扱っているとはいえる)。ただ、ナチスドイツがどうだのという話は少な目です。

お話自体は架空のものであるようですが(何とかという事案を参考にした、ということが出ないため)、とはいえ、似たり寄ったりで似たような事案はスロバキアでなくてもどこでも
「起きえた」事案ではあったし、映画内で示されるような当然第二次世界大戦があることやドイツがあることは事実なので、「ドキュメンタリー映画ではないが、それに準じる部分もある」というのを感じたくらいです。…というより、スロバキアが舞台の映画はそれほど多くなかったような気が…。なお、これも含め「どういう趣旨の映画か」という点については公式サイトが詳しいです。

 このタイトルの「未来」「裏切り」等が何を指すのか、という点についてはネタバレになるので避けておきましょう(私はたまたまチケットが当選しました)。じっさい、この金曜日から公開で、今後も多くの映画館で扱われることは予告されているので。

 採点は下記を考慮して4.7から4.5としています。

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 (減点0.3/一部の語句が難しいかも…)

 ・ 上記通り「完全に史実に即している」わけではないので、この部分に関すること、特にテレビ放送などに出てくるいわゆる「戦況報告」に出てくる「ナルヴァの戦い」はちょっと厳しいかなぁ…。高校世界史では北方戦争(1700~21)で扱うだけですが、実は「ナルヴァの戦い」はもう一つあり、映画内で出るのはこちらです。ここにもソ連(ロシア)が絡んでいるのがさらに混乱を加速させるかも…。

 なお、「史実に忠実ではない」(そもそも史実を参照していない)ため、他の語句は明確にでませんが(もちろん、「ヒトラー」「収容所」といった語句は知っていなきゃいけない)、この「ナルヴァの戦い」は映画の序盤の理解にかなり関係してくるところなので、事前に把握しておかれるとよいかなというところです。

yukispica