高速道路家族のレビュー・感想・評価
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気持ちをどこに持っていけばいい?
高速道路のパーキングエリアで
野宿をしながら詐欺をし続ける夫と
それについてゆく家族の物語。
さすが韓国映画だけあって
予想外の方向へエグく転がってゆく。
泣けるけど胸は苦しい。
そして怒りも覚えるこの気持ちは
どこに持って行けばいいのだろう。
子供達の笑顔が全てを解決する。
家族を描く モチーフは、「金(お金)」で、よいのでしょうか?
家庭、家族をつなぐもの、壊すもの
は、金?
このテーマでの、映画作りは?
いま、取り上げるべきテーマでしょうか?
お金社会をテーマにしたら
醜さ、悲惨さ、惨め、差別・・・
貧困とは、違いますよね。
映画は、起承転結ありますが
結局、結末は、想像通りでした。
最近観た韓国映画の中では自分にはあまり響かなかった作品。 本年度ベスト級。
高速道路のサービスエリアで路上生活をするギウと妻と2人の子供の4人家族。
お腹の中には赤ちゃんも。
財布を無くしガソリン代が欲しいと他人からお金を騙し取り生活する毎日。
過去に騙された中古家具屋を営むヨンソンが再びギウを見つけ警察に通報。
ギウが警察に拘留され行き場を失った家族。
通報したヨンソンが残された家族を誘い中古家具のお店で生活する事に。
ヨンソンの過去の経験がその様にさせた感じ。
学校にも行ってないギウの娘にヨンソンが字を教え学校にまで通わせるけどやり過ぎ感が否めない(笑)
拘留中のギウが警察から抜け出し彷徨う中、ヨンソンに出会いある事件が発生。
ギウ家族が路上生活者になった理由が浅く、もう少しその理由が深掘りされた方が良かった感じ。
併せて中古家具屋のヨンソンの過去も浅かった印象。
鑑賞後は何も残らず自分好みの作品では無く残念。
花火とか炎の演出で作品を印象付ける手法もいまひとつだった感じ。
サービスエリアで子供から目を離すと危険と言う事は伝わって来ました( ´∀`)
身勝手な父親が引き起こす悲劇
娘ウニはけなげで可愛かった
高速道路のサービスエリアを転々としながらテントで生活し、2度と会うことのないと思われる人から2万ウォンを借りて(返さず)一日を食いつないでいるギウと妻、娘、息子の4人家族。ある日、以前お金を借りたことのあるヨンソンと、別のサービスエリアで偶然再会した。そこでも他の人からお金を借りていたギウを不審に思ったヨンソンは警察に通報し、ギウは逮捕されたが、残された妻と子どもたちを放っておけず、家へ連れ帰って一緒に暮らし始めた。ヨンソンのもとで、寝る所と食事を得た3人だったが、家族を取り戻そうと留置所から脱走し無銭飲食を繰り返しヨンソンのもとにいる妻のもとにきたギウは・・・てな話。
どんな理由が有ろうが、子供を学校へも行かさず、読み書きも出来ない状態で、その日の食べるものにも困り、寝るところも無い生活を妻や子供に強いておいて、それで家族といえるのだろうか?
どうも、ギウはうまい汁を吸おうとやばいことに手を出してこんな事になったようだが、妊婦の妻と学校にも行けない娘の将来を全く考えてないような態度に腹が立った。
スーパーでの食い散らかしは何なんだ?頭おかしくなってたんだろうか。山の中で顔に泥を塗るシーンも何なんだ?
美人の奥さんと可愛い娘、息子を取り戻したいのはわかるが、それからどうするのか、全く先の展望もないのでは奥さんに愛想尽かされても仕方ない。
ま、ギウ役のチョン・イルが上手かったのだろうが。
ヨンソン役ののラ・ミランの温かみある演技も良かった。
あと、娘ウニ役のソ・イスがけなげで可愛いかった。どう成長するか楽しみ。
親ガチャの話
ポンコツオヤジ
映画館に足を運ぶ価値は感じられず
演技はいいが脚本がお粗末
最近の韓国映画は主演俳優の演技が良くても脚本がお粗末な作品が目立つ。非常宣言を観た時も同じ事を感じたがこの高速道路家族も同じ印象を受けた。エンディングも無理矢理詰め込んだ感じがしたのも残念。何よりバランスが最悪。パラサイトの二番煎じと思わざるを得ない。ラ・ミランの演技が良かっただけに。
やや映画の述べる趣旨がわかりにくいところはあるかなぁ…。
今年139本目(合計790本目/今月(2023年4月度)34本目)。
高速道路のいわゆるサービスエリアなどで俗にいう寸借詐欺を繰り返す家族のお話。単純にいえばそれだけですが、韓国映画ですので、かなり深い奥のストーリーが隠されていて、映画の予告編からではまずわからない展開に半分近くは飛びます。
単純に(民法上・刑法上の)詐欺に関すること、というとらえ方もできると思いますが、作品内では国家賠償法に関すること(日韓ほぼ共通)まで出ますので、個人的にはやや公法(憲法と行政法(縦の関係。「国とあなた」のようなもの。これに対して民法は「私とあなた」のような横の関係)的な法律的な枠で視聴しました。
あるいは、この家族の特に子供の子が抱えている「ある問題」(日本でも時々問題視されることがある。映画内ネタバレ回避)に関しても真正面に取り上げられていて好印象です。この点、日本映画はぼかしがちな部分はありますが、韓国映画はこういった公法上の問題(特に憲法論など)に関してはかなり真正面から取り上げる傾向がつよく(いわゆる問題提起型の映画)、この観点でも日韓でやや仕組みは違うものの憲法行政法ではほぼ差異がなく、日本のそれをかなり応用してみることができる点で、個人的にはその観点(法律的な観点)でみました。
作品の途中から、韓国映画の中で韓国人の名前としては「ちょっとないかなぁ…」という名前の方が出ますが、この方についてはのちに語られます。このことも映画の一つの主義主張の中に入ってきているのではなかろうか、と思います(中国などならまだしも、「この国」を取り上げることがあまりないので)。この点に関しては、確かに「韓国の比較的近くの国」ではあっても「およそ韓国映画でとりあげられることがなさそうな国」がとりあげられており(ネタバレ回避)、この点も国際協調という観点では(「この国」が映画に出てくることはかなり少ない)韓国も「懐が広いな」と思ったところです。
ただ一方で、序盤は序盤で寸借詐欺や事務管理(やや不当利得。なお「善きサマリヤ人の法」は緊急事務管理なので映画の描写からすると若干違います)の話である一方、後半は「子供の福祉に関すること」にテーマがあたっており、「やや」映画の述べる主義主張がゆらいでいるかな、という印象はあります。この観点はどうしてもマイナス材料にはなります。また、明確に妥当性を欠く発言をしている方もいて、このことは日韓共通で同じような妥当性のなさを展開される方がいますので、そこはケアが欲しかったです。
採点に関しては下記の通りです。4.7を4.5まで切り下げています。
(減点0.3/国家賠償法と保険の関係)
・ 公務員などが国民に危害を加えたり、国の建築物等が壊れてけがをした等の場合は、国家賠償法による救済がはかられますが(日韓共通)、ここから保険金は差し引くべきではない、というのが「日本の」判例の立場です(保険は保険料を払っている以上、そこからの控除を認めると保険に入らないほうが得という好ましくない状況が起きるため)。このことは韓国においても同じと思われます。
ただこの点について「保険に入っているんだから…」という趣旨の発言をされている方がいて、それもそれで理解はできる(国家賠償法で補償されるお金は、究極最後は国民の税金などで賄われています)ものの、保険に入っていることをもってその控除を持ち出すのはややフェアではない(少なくとも日本では通りません。いくつもの最高裁判例あり)ように思えました。
(※) なお、勘違いが多いですが、「日本では」国家賠償法による裁判は、民事訴訟法による民事訴訟になります(行政事件訴訟法による行政訴訟ではない)ので注意です(ここは日韓の違いは調べたものの見当たらず)。
今の韓国ではあり得ないと思うけど…
なんでその暮らしに拘るのか???
社会構造の被害者たち
格差社会の韓国で、底辺は底辺同士潰し合い、より弱い者をくいものにするのが当たり前で、その被害者は落ちるところまで落ちるという現実をモデルに描いているように感じました。
主人公のホームレスは、過去に詐欺にあって何もかも奪われた上に、詐欺の罪を全て着せられて指名手配を受けてしまい、精神崩壊を起こして(おそらく)統合失調症になった人物。
病気と指名手配で働くこともできない彼は、高速道路のサービスエリアで寸借詐欺で暮らすが、彼に残っているのは家族だけ。
家族への愛が死なずに生きている理由というその姿は、一見すると「生きている価値もないクズ」としか思えないのだが……
よくよく考えると『パラサイト』に出てきた底辺家族にも似た悲哀を纏っていて、社会構造と真の悪人の被害者ともいえて、単純に切り捨てられない。
必要なのはまずは治療と保護。
そのあとは、理性を取り戻してからの贖罪かな、と。
サブキャラの中古家具屋の旦那が、面倒を避けたいと言いつつも、芯が優しい人なのが、すごく染みた。
別の事件の火災被害にあった人々へ政府の補償金が出た報道に、「たかりかよ」と冷笑を浴びせた他の客に怒ったシーンには、ちょっと感動してしまいました。
あらすじに「裕福な夫婦」ってあったけど、どうにか会社経営をして暮らせている中流の中小企業経営者にすぎない…ってあたりも、この作品のポイントかも。
金持ちが、全然出てこなかった。
ところで、韓国映画って、どうしてここまで警察を無能に描くのかなー、と。
実際に無能なイメージが強いのだろうか?
びみょー。
貧困と犯罪に絡めればいいってもんじゃない
親子連れがサービスエリアでお金を貸してくれと言ってきたらどうするか。子どもがまだ小さくお腹を空かせているいる様子ならそりゃ断りづらい。しかも金額も日本円だと数千円程度だから持ってないとも言いづらい。そんな優しさにつけこんだ詐欺行為を行う父親の話。
「パラサイト」のような「万引き家族」のような話だった。いずれも貧困と犯罪が絡む映画という共通項はあるが、面白さとしてはどちらにも遠く及ばない。悲劇や感動の演出が若干物足りなかったから。
この手の映画を観るときに多く感じてしまうのが、「他に手はなかったのか?」ということ。表向きは明るく振る舞っていても心が病んでいるってことなんだろうけど。だから彼らの未来が明るいのかわからなくてもいい。でももう少しわかりやすい終わり方にしてほしかった。
それでも嫌な印象はない。登場人物に嫌なやつがいなかったから。この手の映画でそれはとても大きい気がする。そんなことを考える自分もあんな親子に近寄られたら数千円を支払ってしまいそうだ。こわいこわい…。
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