「今の私には刺さりすぎる多くを語らない映画」aftersun アフターサン ゆうsunさんの映画レビュー(感想・評価)
今の私には刺さりすぎる多くを語らない映画
ひとことで言うと離婚して別々に暮らしている父と娘のひと夏の楽しい夏休み旅行の思い出フィルムです。話の展開もとてもゆったりしていていますが、多くを語らず、多くを映さず、不意に心の描写が入って来る素敵な映画でした。思春期に入り始めた娘が幼かったなりに両親の離婚を必死に飲み込もうとする姿がとても心苦しかったです。父親の心の闇も明るく努力している姿も理解できますが、とりあえず少なくとも2回は全力で引っ叩きたくなりました泣。いつでも1番に願うのは子供の幸せのはずなのに過去に囚われてなかなか難しかったり、不甲斐ない自分を責めたり。。何度も不安な気持ちにさせます。
エンディングの曲も劇中の父親の気持ちを思い出させる様な幻想的な曲調で最後まで涙が止まらなくてとても困りました。
コメントする
humさんのコメント
2023年7月15日
切なくなんとも言えない気持ちになる作品でした。
1人の人間としての父、ソフィの親である父…どちらも精一杯だった彼を知り、大人になったソフィは胸をしめつけられるような気持ちだっただろうと思います。今ならその父をソフィは抱きしめるのかも知れないですね。
しかし、それが叶わない… 。
完璧ではないふたつの人生の感じました。