インフィニティ・プールのレビュー・感想・評価
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金持ちの遊び方
ジェームズのクローンは四人いたのか?骨壷は三つ、帰りの空港でのジェームズの頬には傷があり孤島に戻ったジェームズとは別人!?
皆、オリジナルが殺されてクローンが生き続ける繰り返し?地元の政府や警察の金づるでしかないセレブな旅行者??
何も考えずにボーっと観ていると大事なことに気付かぬままで後々、驚くことがあったりして。。。
とにかくミア・ゴスの一人勝ち、まるで『X エックス』からの『Pearl パール』に続くシリーズを観ているような本作でのキャラが抜群、偉大なお父さんから受け継いだ才能を発揮するブランドンを信頼出来るまで新作撮ったら観たい監督になりながら、もうチョイ頑張れると注目して次作も楽しみではある四作目に期待しよう。
走り出したら止まれない
薬物中毒者の頭の中にお邪魔する、不気味で超過激なエログロカルトムービー。
親子共々何やってんだか笑 一体どんな人生を過ごしたらこんな映画が撮りたくなるのか、凡人には理解し難い。男女問わず多くの裸体が、恥ずかしげもなく堂々と出てくるもんだから、ここまで"赤裸々"にされたら無性に気持ち悪くなる。これは性ではなく、アートなのです、と熱弁している監督の姿が何となく浮かぶ。感覚が違うとかのレベルじゃないよね。人を人として捉えてない。家で解剖実験とかしてそうだもん。そのくらい、頭ネジが何本も外れた監督の映画だから、脳天ぶち抜かれるほど刺激的ではある。
真面目な話すると、クローンを身代わりにするという設定がストーリーにあまり生かされておらず、むしろ粗の原因になっているのが非常に勿体ない。
こんなツッコミは野暮かもしれないけど、きっとクローンを作るのにはかなりのお金と人員がいるだろうし、わざわざ死刑の様子を公に見せなくとも(そもそも被害者の様子が謎)大金払えばそれなりの施設提供するからそこで大人しくしてね、の方が断然楽だしそのまんまお金をゲット出来て政府は超ハッピーだと思うんだよね。ただただ、あのラストを描きたかったが為なら、相当回りくどいことしてるよね笑
まあ、相も変わらずミア・ゴスが目が痛くなるほど強烈かつ有り得ないほど体当たりで、終盤はバチバチに気色悪かったから、それだけで元取れたし、正直設定なんてどうでも良くなった笑 でも、もうこの人は常人役絶対に無理だろうね笑
苦手なホラーで意外に好きな作品でした
これまでの人生、極力ホラー映画は観ることを避けて通ってきているためホラーに関する情報ストックが無さ過ぎて、これが正しいホラーのあり方(?)なのか判別できません!!観終わった直後の感想としては『なんだかよ〜わからん』だった。
鑑賞してから10日ほど経過した今改めて思い返すと、わからんことはわからんこととしてさておき、わかる(気になってる)事にだけフォーカスしてみると意外に好きな作品だって事に気がついた😊
まず設定。
罪を犯した人が大枚はたいて自分のクローンを作り、それを殺す事で罪が許される〜ってどんな道楽ワールド!?そんなぬるい世の中では人間ってどんどん堕落の一途をたどり、底なし沼にずぶずぶしちゃうぢゃ〜ん!と思ってたら案の定、金持ちの道楽仲間はみんなずぶずぶでした。なるほど、そーゆーものね。同じずぶずぶ環境下でもメンタル崩壊しちゃう奴と普通でい続けられるヤバメンタルの持ち主とで枝分かれしていく様が面白い。
ミア・ゴス出演作品って初めて観たけど、あの『破壊的狂人力』とでも言えばいいのか、すごい才能を見た気がする。
タイトルの『インフィニティ・プール』は抜け出せない無限ループや底なし沼的な意味合いで使われてるんだろうけど、舞台となるリゾート地に建築家のアルヴァンがインフィニティプールを建設するために島に呼ばれたという取ってつけたような地味設定にウケたw
数少ない自分のホラー映画体験の経験から感じたこととして、この映画も含めホラー作品ってやたら「死」と「生」(とその象徴としての「SEX」)がフィーチャーされてる気がするんだけど、ホラーってそーゆーもん??だとしたらある意味非常に尊いジャンルとも言えるのかしら🍀
全然関係ないけどポスターの紫が妖艶で好き💜
#映画好きと繋がりたい
ミアゴスがかなりエゲツなくて好き。
息子の映画は初めてみた。
父の影響なのか?遺伝か?ここまでやっていいぞと言う父の露払いのおかげか?実に伸び伸びと現代的な技法で人の暗部をエロとグロと科学で粘着表現しておられます。
ミアゴスが良い味を出して伴走してます。
この手の映画になくてはならない俳優に成長しました、頼もしいですね。ゴミ捨て場のカニの目が素敵なスカルスガルドも素晴らしいです。
話の方は生きる目的を失ったクズ金持ちの生命を愚弄するような遊びに巻き込まれたクズ小説家の話です。自分でダメな事はわかっていますが、他人に言われるとダメージでかいです。
映像、ストーリーに関しては父上よりわかりやすいし、センスも良いんじゃないかと、、、あ、まだ本作しか見てないからな、やめとこ。
血のりのパイは 舐めたくない。
沼に落ちるサイコーな気分
🏊♀あらすじ
・無名な作家ジェームズが新しいアイディアを求めるために、妻のエムと一緒にリゾートな島で休暇をしていた。そしていつもの繰り返しな休暇中にガビとアルバンに出会う。ジェームズはすぐにガビに惚れ込んで行く。そして、4人の外出帰宅時にジェームズが交通事故を起こす。島での犯罪は死刑とトーマスに言われるが、観光客はお金で自分のクローンを作って身代わりができる。そして、ガビはジェームズを今にない境界のない快楽に落とし込む。
🏊♀良かったところ
・ジェームズが自分の居場所を見つけたようなエンドロールが良かった。
・ミア・ゴスの演技力は表現できない。違和感のない怪奇キャラクター
・先が読めないテンポ
・1カットの絵がすべてきれい
・制限のない自由な描写
🏊♀いまいちなところ
・ガビとアルバンの関係性の描写が少なかった
・非日常な休暇を楽しむ為に島を訪れているのか、本当に島を訪れる理由が欲しかった。
🏊♀考察
・支えてくれるパートナーと引き出してくれるパートナーが別物だなと思いました
・来年のシーンが欲しかった。また、どんな背景の観光客をターゲットにするのかがあってもよかった
◇旅の恥はカキ捨てて現実自己逃避
取り澄ましたセレブな日常の中で、隠され抑圧された欲望を解き放つ為に、裕福な富裕層はリゾート地に出かけてハメを外します。
才能の欠如故に執筆活動は停滞、資産家の妻の尻に敷かれて創作意欲も湧かない小説家にとって、リゾート地での欲望の放出は稚拙な程に哀れで激しいものになりました。
アルコール、タバコ、ドラッグ、セックス、悪戯心の殺人ゲーム。リゾート🏝地で繰り広げられるセレブ達の遊戯はとどまる所を知らずにエスカレートしていきます。
リゾート地の雄大な大自然の海辺の風景を借景した"インフィニティプール"とは、二世監督と二世俳優が創作するアートな人間の本性や欲望が、所詮は囲い込まれたものでしかないことの象徴です。そんな清潔で安全な水面に、ミア・ゴスという凶暴な雌ザメが入り込んで、男たちを噛み殺していくような、そんな恐怖と痛快が入り混じる世界を楽しめました。そして、観る者までもリゾートの奥に広がる野蛮に連れ出して、現実逃避させてくれました。
不穏さがことごとく滑ってる
クローネンバーグ監督作らしい、おぞましさ
主人公に感情移入したら気が重くなってしまった
バリ島風のリゾートにやってきたフォスター夫妻。ホテルで知り合ったバウアー夫妻に誘われて、本来は禁止されているホテルの外へのドライブに行った結果、夫のジェームズがとんでもない目に遭うというホラー作品でした。
本作のキーとなるのは、自分のクローンが作れてしまう技術がある世界のお話であることで、島民を交通事故で殺してしまったジェームズが、自らのクローンが罪滅ぼしのために身代わりとなって死刑に処せられるのをはじめ、何度もクローンが殺されるシーンが印象的でした。
さらにもっと怖いのが、「Pearl パール」での演技が非常に印象的だったミア・ゴスが演じたガビ・バウアー。リゾートでの暇つぶしにジェームズに狙いを定め、気がある振りをして彼に近づき、徐々に肉体面、精神面両方で追い込みをかけて最後は廃人にしてしまいました。人間のクローンを作れるという設定は完全にSFですが、その部分を除けば金持ち女に弄ばれてポイっと捨てられてしまったジェームズの姿を見せられると、心胆寒からしめる恐ろしさを感じずにいられませんでした。
教訓としては、気が乗らないものには靡かず断ること、そして何よりも色仕掛けに気を付けろということでしょうか。
ただうだつが上がらないジェームズに自己投影してしまった私としては、最悪の物語であり、ちょっとゲンナリしてしまいました。ミア・ゴスの演技は相変わらず狂気に満ちており、その点は評価すべきところだと思うものの、どうも気が重くて・・・まあそれだけ観る者の心の隙間に入り込んでくる力のある作品だと言えるのかも知れませんが。
あと、リゾート地を舞台にした作品の割に、その景色の美しさが活かされていないように感じました。昼間の屋外でも全体的に暗い感じがあったのは、映画館の問題だったのか、作品自体がそういう味付けだったのか、いずれにしても映像は今ひとつでした。また音楽や効果音の方も、初っ端から大袈裟すぎてメリハリが感じられませんでした。
そんな訳で、本作の評価は★2とします。
そして私は途方にくれた
240 確かマリネラ国も人を殺めたら例外なく死刑だった
何のためにこんな仕組みを作ったのか?
これで美味しいおもいをするのは誰なのか?
主人公はたまたま対象になったのか、それとも
はめられたのか?
ミアゴスはなんでいつも凄いのか?
あーわからん(笑)
しかーし確かに見知らぬ国に行けば多かれ少なかれ
自分の立場が危うい状況になる恐怖が
常に存在すると思う。
自分が子供のころはトンでも本に香港の店で
着替えをしたらどこかに拉致されて
女性なら売られる、と書いてあり怯えましたよ。
で、本作のような状況になれば私なら
相当病むでしょうね。
ただ金持ちは刺激を求めて何度でも罪を犯す。
自分を何度も殺すだけでなく
あーあそこにいる一見さんをはめようぜ。
二回も三回もドッキリしかけようぜ。
結構理にかなったストーリーだと思います。
70点
MOVIX京都 20240413
過激で面白くて、良かったです!
主人公がどんどん深みにハマっていくのがとても面白く、時々笑えるところもあり、楽しく観ました。ミア・ゴスがますます好きになりました。
クローンを作る技術があるのに、液体に浸かって型取りって楽しいですね!
お父さんと比べられることも多いでしょうが、監督の今後の作品に期待したいです。
罪悪感を負ける者には大金持ちにはなれない
富裕層が行き着いた恐怖の遊び
ブランドン・クローネンバーグの長編3作目は架空のリゾート地を舞台に売れない作家が倒錯した世界に巻き込まれていく、SFサスペンススリラー。
妻と共に孤島の高級リゾートにバカンスで訪れている作家のジェームズ(アレクサンダー・スカルスガルド)は偶然知り合ったファンだというガビ(ミア・ゴス)に誘われて、観光客には禁止されているリゾートの敷地外のビーチに誘われる。
その帰り道、車を運転していたジェームズは現地の人を轢き殺してしまう。
この国では殺人は即死刑という法律なのだが、観光客は大金を払えばクローンを作成し、クローンに死刑を身代わりしてもらえるという制度だった。
ジェームズは妻と一緒に自分のクローンの死刑を見学する・・
ガビは作家の売れないコンプレックスに付け込み、クローン処刑を経験する富裕層仲間に引き込み、ドラッグや愛欲の世界に溺れさせる。
荒唐無稽な悪趣味な設定で、クローン処刑の設定をまあSFだから、と容認しない人にとっては最悪の映画だ。
むしろ、ホラーはコメディと紙一重なので笑えるくらいの寛容さが必要かも。
低予算のB級感が満載で、クローンは不思議な機械で瞬時に生成され、科学的な根拠はない。(そこは主題ではないので受け流さないといけない)
クローン生成やドラッグの錯乱状態のシーンはVFXというよりも照明や映像表現で工夫しており、ヴィジュアルアートの表現で、前作「ポゼッサー」から採用し監督が気に入っている表現だという。
大金を持て余し、なんでも金で解決できると思う富裕層の堕落を風刺しているのだろう。
しかし、この作品の見どころは今やホラーアイコンともいえるミア・ゴスのタガが外れたキレキレの演技に他ならない。
ミア・ゴスが画面に映るだけで、ああ、もう滅茶苦茶にされるんだろうな、と思わせる存在感だ。
低予算とはいえ、クローン生成のこじつけなどをすっ飛ばすところなどは、作品の深みがなく、B級スリラー映画に感じてしまう要因。
リアリティを追求することでB級感を払拭すれば偉大な父に追いつける可能性はある。
才能はある監督である。
次回作も楽しみ。
倫理を超えるほどの格差
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