「「マザー!」を観た後のような嫌な後味」インフィニティ・プール とろりさんの映画レビュー(感想・評価)
「マザー!」を観た後のような嫌な後味
これは…なかなかマニアックな作品。
冒頭の朝ごはんのシーンで店員がつけているお面の気味の悪さから、もうこの映画のヤバさをプンプン匂わせているのになんだか目が離せない。
しかも小説のファンだとか言って近寄ってくる怪しい夫婦とか、ホラーとかミステリーでは典型的な悪人パターン!笑
結局、厄介なことに巻き込まれるけれどその厄介なことが“自分のクローンを作り処刑させる」という、訳のわからない話でいよいよヤバさ爆発。
それからどうなるかと思ったら、自分のクローンは一体だけじゃなく、迎え入れてくれた仲間たちが自分のクローンをゲームのようにいたぶり、殺していく。
逃げようとしても追ってくるし、自分の意識もハッキリとせず、もう訳わからない状況。
結局、あの悪夢のような日々は終わって皆んな何事もなかったかのように帰路に着くけれど…結局、主人公だけはあの世界から抜け切れなかったのか誰もいないホテルに戻り…魂が抜けたように雨に打たれてそのまま終わり、、
めちゃくちゃ後味悪いし、なんか「マザー!」を観た後のようなもうすごくモヤモヤするし、関わってくる人間みんなを嫌いになりそうなあの妙な感覚になった。
でもこういう作品ってなぜか観たくなっちゃう。
余談ですが、主人公を演じていたアレキサンダー・スカルスガルド、めちゃくちゃジョエル・キナマンに似てる‼︎って思ったら、出身地が一緒でした。
このお二人は泣き顔とか困った顔の表情がとても良いので、スウェーデンの役者さんはこういう演技はハマるのかな、と思いました!
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