「「ミッション:インポッシブル」シリーズ3本分の活劇を凝縮したようなお得感」PATHAAN パターン 高森 郁哉さんの映画レビュー(感想・評価)
「ミッション:インポッシブル」シリーズ3本分の活劇を凝縮したようなお得感
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インド映画界のスター、シャー・ルク・カーンは現在57歳だそうだが、61歳のトム・クルーズに負けじとばかりに「ミッション:インポッシブル」シリーズを意識した本作のジェットコースター展開とド派手なアクションで楽しませてくれる。高速列車の上での格闘、バイク同士での一騎打ち、謎めいた美女エージェントとの共闘、超高層ビル壁面からの侵入ミッション、ヘイロージャンプ(っぽいダイビング場面)などなど、MIシリーズで見たことのあるスタントが目白押し。さらに本作、本国インドで今年1月公開だが、日米で7月に公開された「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」での断崖から落下しつつある列車からの脱出シーンに似た見せ場まである。MIシリーズが好き過ぎて公開前のアクションまで先取りしてしまったようで笑える。
これだけの内容を2時間半以内に収めてくれたのも、やたらと長いインド映画が苦手な観客にとってはありがたい。体感としてはMIシリーズ3本分ぐらいのハイライトシーンをぎゅっと凝縮した超展開のスパイアクションを観た気分。インドの娯楽活劇も確実に進化している。
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