劇場公開日 2024年11月29日

オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版のレビュー・感想・評価

全11件を表示

5.050になっても、私にとっては"森くん"!

2024年12月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

SMAP✖️SMAPを初回から観ていた生粋のSMAPファンとして、当時あの番組で一番目立っていたのは森くんでした。

ビストロSMAPのコーナーでは一番手際もよく、見栄えの良い料理を作っていたし、誰が涙を出すのが一番早いかを競う「涙のSMAP」のコーナーでも、森くんがダントツトップで涙を流していました。

あの頃実はもうオートレースの試験に合格していて、SMAPの活動が出来なくなることに対する涙だったのかと思えますが、まさか子供の頃に両親がいなくなって親戚を転々とする時期があり、早く自立せざるを得なかったことで料理の腕も上がったとは、この作品で初めて知りました。

川口オートに一万人以上の女性ファンが大挙した、森くんデビュー戦は今でも鮮明に覚えています。3レース目の3号車、ゼロハンからぶっちぎりで一位になり、女子たちは狂喜乱舞しましたが、正直ヘルメットで顔も見れなくて、ちょっと残念だなと思いながらも、しばらく川口オートに通う日々が続きました。

近所に元川口オートの選手が居酒屋を営んでいたので、そこには25期生の選手が何人も来ていて、そのお店で私も知り合いの選手が増えました。

いつものようにそこで飲んでいたある日、常連の25期生が森くんと岩崎くん(この映画でもたびたびインタビューを受けています)を連れてきてくれて、一緒に飲むことができました。みんなで森くんに質問しまくったことを、よく覚えています。とにかく、あれから20年以上経っているのに、森くんも岩崎くんも全然変わってないことに驚きました。

作品を通して特に大きく心を揺さぶられたのは3箇所ありました。

まずは「5人との約束を果たす」ことを強調し、ヘルメットの中の5色のメンバーカラーを説明したシーン。

今SMAPのリーダーが大変なスキャンダルに巻き込まれる中、元メンバーもSMAP時代の話に口を閉ざさざるを得ないのに、森くんが遠い目をしながら、元メンバーたちの言葉が自分の支えになっているという、5人との深い絆について堂々と語っていたことに、まずグッときました。

次に森くんの落車のきっかけとなった新井選手の謝罪シーンには、必死に嗚咽をこらえました。オートレーサーのレース中の殉職は結構多く、オーバルギリギリを狙う、ブレーキのないバイクを扱うのに、誰もが危険な走行をしていますから、本来なら新井選手が咎められるべきではないでしょうが、選手生命が絶たれたかもしれない事故のきっかけとなったとして、相当叩かれたことでしょう。新井選手の長きに渡る苦悩を感じて、本当に涙が出ました。

最後はもちろん復帰レース一位のシーンは漫画みたいな展開でしたが、本当に嬉しかったです。しかも最重ハン外、8号車と復帰なのに格上扱いに心配しましたし、かなりハラハラしました。

SMAPもすっかりおじさん扱いで、レビューの数も少なく、あまり注目されてない作品なのかと、寂しさを禁じ得ませんが、「よくて車椅子、現役復帰は絶望」とされていた怪我を、超人的な努力で乗り越えた強さに、心から励まされた作品でした。

森くん、ありがとう。私も夢を叶えてみようと励まされました。ずっとずっとヒーローでいて下さい。

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ゆ~きち

3.0なんだかなあ

2024年12月14日
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笑える

単純

知的

日本一になった軌跡を追ったのかと期待して観に行ったが、その後の話ね。
事故にあったことは同情するがそこからの復活の動機が弱いかな。
本当の凄さは日本一になった努力ではなかったのか

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HAL1953

4.5もう、オートレーサーの顔になった

2024年12月12日
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単純

興奮

森且行のイメージは元アイドル。しかし、
この作品を観たらもう、完全にオートレーサーの顔になっていた。
オートレースの厳しさも彼の大怪我や落車からも伝わったし、森且行のオートレースへの熱い思いが伝わった。良作。

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ナベウーロンティー

3.524年ぶりの約束★★★★★★

2024年12月12日
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鑑賞方法:映画館

SMAP時代は森くんが一番ダンスも歌も上手くて(※個人の意見です)好きだったのだが、好きになった途端の脱退だったのでショックを受けたのを覚えている。それもオートレースという、言ったら悪いが公営競技の中でもかなりガラの悪い(※個人のイメージです)ところへ転身したのだから。

日本一制覇もその後怪我をしたこともニュースなどでさらりと知っていたものの、まさか医者から「歩くのは絶望的、良くて車椅子」と言われていたほど深刻な怪我と走らなかった。

総計250gものボルトの入ったレントゲン画像に、これでよく立って歩けたものだと驚くばかりだ。実際4度の手術に加えて、ボルトを抜く5度目の手術を終えるまでは、体育座りや仰向けになって寝ることも出来なかったようだ。

オートレーサーは身長が高い(体重が多い)ほど不利なため、もとより身長が高い森は極限まで身体を絞っていたことも知った。177センチで55キロの体重。現在でも50歳には見えない精悍さ。定年がないとは言え次々に若手レーサーが参画してくるなかその歳で、麻痺を抱えたままでトップを走り続けることの厳しさを改めて知る。

SMAPの5人の映像などはさすがに使えなかったようだが、森くんが5人と交わした「お互い日本一になろう」という約束や、復帰に向けてSMAPのメンバーからもらったメッセージに励まされたなど、道は違えたものの5人との絆が今でも繋がっていることがうかがえるエピソードが聞けたのは嬉しい。
脱退後はジャニーズ事務所からまるで最初から居なかったような扱いをされていた森くんに対して、2009年にSMAPのメンバーが番組内で森くんのG1初制覇に言及していたのも懐かしい。(編集できない生中継番組だからこそ出来たのかもしれない)

復帰後のレースで、森の治療とリハビリに長い間付き添ってきた医者と理学療法士が、どうか無事に終えられますようにと必死に祈り、いざレースで森が1番に躍り出た途端に飛び跳ねて喜んでいる光景がぐっときた。

森選手とともに落車した新井選手は、森選手が深刻な怪我を負ったことでひどい誹謗中傷をうけてフラッシュバックにも苦しんだらしい。森の復帰戦にずっと付き添っていた新井選手に対して「誰のせいでもないんだから気にすることないのに」とさらっと言える森選手の懐の深さ。誰よりも森の復帰を願っていたのは新井選手だったかもしれない。

しかしブレーキなしで150キロも出るバイクに乗るオートレースって改めて危険と隣り合わせなんだなあ。森くんが言うとおりいつ命を落としてもいい覚悟がないと続けられない世界だ。

パンフレットではオートレースのルールや、森選手の経歴(戦歴)についても詳しく書かれているのでこちらも是非参照されたい。

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Jax

3.5「人体の構造について」も前後に見ることをおすすめします

2024年12月10日
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泣ける

たまたまなのですが、前日に「人体の構造について」を見ました。
その中で、脊髄?の手術の様子を写していて、ボルトを埋め込むX線画像も出てきました。
人間ってこんなにボルトを入れても大丈夫なんだ、と感心した翌日。
ほぼ同じようなX線画像が。
うわっ、昨日見た手術と同じようなことを森さんはやっていたのかと。
そして、昨日見た映像の子は、こんなふうにボルトを抜いたのね、きっとと。
なんとなく、脳内でクロスできました。

森且行さんは、私が仕事を始めた頃に一度だけ挨拶程度のすれ違いがあっただけで、よく存じ上げなかったのですが(すみません!)、ストイックさと、生い立ちや環境に好感度があがり、鑑賞後にネットでいろいろと過去記事を読んでしまいました。
生き方がかっこいい。
私がこの映画を鑑賞した日は、年齢高めの男性ばかりでしたが、斜め後ろのおじさんが鼻をすすって泣いていました。男泣き?
こんなふうに、かっこよく生きられたらと思わされる、拾い物の映画でした。見てよかった。

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su-zu

4.0そこ、ボカシ要る?

2024年12月8日
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楽しい

知的

20年前に、仕事の都合で川口オート徒歩圏内に2年ほど住んで以来、オートレース好きになった者の感想。
当時の森選手は、レーサー歴7年目の若手でした。普通に他の選手と混じって走っていましたが、背の高さは一つ抜け出ていました。

この映画では、酷いケガからの復帰にスポットを当てて時間を割いているが、実は養成所時代にもケガして、同期よりデビュー戦が少し遅れ、最初から脚の可動域に難があったりするのです。しかし、周囲の選手が感心するほど、整備も練習も熱心な姿勢だったようです。

映画に登場した同期選手が、なぜか遠い山陽オート所属の2人。同じ川口所属で口の達者な若井選手(猪木信者)や永井選手(元船橋)に語らせたら…と思いましたが、面白く喋りすぎて映画監督の演出方針とは『違う』と思われたかも。
(もっとリラックスした同期話は、YouTubeで「オートレース 25期 トークバトル」で検索して見ていただければ。)

森選手以降、オート選手の採用基準が変革して、元二輪レーサー(世界GPやモトクロスからトライアルまで)や元ボクサー、元スケート選手なども参入するようになり、客層も多様化したと思うので、そういう流れもドキュメンタリー映画の中で触れてもらいたかった。
何より、レース映像の右上に表示される、他の選手名にもボカシがかけられていたのは、他のオート選手たちの中で築き上げた森且行選手の立場までぼかしているようで、蛇足に思えた残念ポイント。

オート選手として長年S級として活躍し、運も味方につけてやっとSG日本選手権が穫れたタイミングと、J事務所没落の時期が重ならないと、作れなかった作品だよな…とも思うので、J事務所の威光に忖度していた、キーTV局というモノの責任棚上げ感と共に「アレもコレも深さが足りない」映画には思えた次第。

映画は2週目にして、1日1回上映に減らされているが、森選手は今週も伊勢崎のG2戦に出走しているし、年に100走以上レースしているので、オート公式チャンネルから、ぜひレース観戦もして欲しい。
ちなみに森選手、冬場に強く、雨でも乗れるので、ご参考までに。

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poli

3.5事故からの復活に感動

2024年12月7日
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悲しい

興奮

幸せ

1996年、22歳の森且行はSMAPを脱退し、夢だったオートレーサーに転身した。2020年11月3日には24年目にしてついに悲願の日本選手権初優勝を果たした。しかし、その後、レース中の接触事故で背中や骨盤に大怪我を負ってしまった。それからレース復帰までの2年数ヶ月間、幾度もの手術を受け、その後のリハビリの日々を送りレースに復帰した彼のドキュメンタリー。

SMAPでもしかしたら1番人気が有ったかも、と思ってた森且行が脱退した時は驚いたし、その後SMAPの映像から消されたのはジャニーズ事務所の横暴を酷いと思ってたので、2020年に日本一になった時は素直におめでとう、と思った。
その後、レースでの接触事故で大怪我をしたのは知っていたが、あんなに多くの金属を体に入れていたとは、そこまでは知らなかった。良くて車椅子生活か、と言われていたのに、レースにまで復帰出来、勝つ事が出来たのは素晴らしいと思った。不屈の闘志、まさにその言葉がピッタリ。事故からの復活に感動した。

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りあの

4.0物語じゃないから一般的な映画とは違うけど 森くんはすごいなと思います

2024年12月2日
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物語じゃないから一般的な映画とは違うけど
森くんはすごいなと思います

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carlos

4.0【”俺の生きる道。”今作は、オートレースで念願のトップを極めながら大事故による大手術、リハビリを乗り越えた不撓不屈、有言実行の男の姿を追った熱いモノが込み上げるドキュメンタリー映画である。】

2024年11月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

ー 最初に敢えて書くが、そしてファンの方々からは叱られそうだが、私は森且行氏を知らなかった。序に言えばオートレースの仕組みも良く知らなかった。
  だが、この映画のフライヤーを読んだ時に、観賞を即決した作品である。
  結論から書くと、今作は観賞して良かったし、随所で感動したドキュメンタリー映画である。-

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・オートレースを良く知らないために、序盤で流れた”最速150キロ、ブレーキ無しのバイク”と聞いて、吃驚仰天する。
 オイオイ、しかもバイクだぞ!危険過ぎるじゃないか!!

・人気絶頂のアイドルグループを夢を叶えるために22歳で脱退し、日本選手権で46歳にして悲願の初優勝を遂げてから、二か月半後に森さんは転倒車に巻き込まれ、大怪我をする所から本格的に映画は始まる。
 複数回の大手術後、最初は、リハビリ。歩くこともやっとである。松葉づえで歩くところから始まり、階段を何度も歩いて登る姿。

・けれども、森さんは弱音を吐かない。常に爽やかな笑顔を表情に浮かべている。凄い精神力である。選手生命がどうなるのか分からないのに。いや、その前に元の身体に戻る事が出来るのかすら分からないのに・・。

■このドキュメンタリー映画で、熱いモノが込み上げてきたシーンが幾つかある。

 1.森さんに重傷を負わせてしまった後輩選手に懸ける言葉である。作品内でその選手が優勝インタビューの中で”森さんに謝罪したいです・・。”と涙ながらに語るシーンがあるのだが、彼は事故後に酷い中傷をされたそうである。
 森さんは、復帰戦で自分のバイクのメンテナンスを黙々とする彼に笑顔で、優しい言葉を掛けるのである。ナカナカ出来る事ではないよね。可なり沁みたなあ、このシーンは。その選手は涙ぐんでいるんだよね。

 2.そして、復帰戦で途中に僅かに開いた隙を突き、彼の前を走っていた数台をあっと言う間に抜き去り見事にぶっちぎりで優勝するシーン。スカッとしたし、興奮したけれども、一番沁みたのは、彼を応援していた執刀医の石井先生やリハビリを指導していた先生が涙を流して喜ぶ姿である。
 熱いモノが込み上げて来てしまったよ。一緒に森さんと戦って来た戦友だもんなあ。

・森さんが、お兄さんとと共に、小さい頃に大変だった生活を振り返る時も、ポジティブ思考の人だった事が分かるのである。苦を糧にし、伸びていく人なんだね。

<”諦めなければ、夢は叶う。”と言う言葉も森さんが言うと、説得力抜群なのである。それにしても、森さんの年齢が50歳と出た時にはビックリしたなあ。とてもそうは見えないんだよね。
 常に笑顔で、謙虚で、優しくて、けれども自分には厳しい森さんの姿は、刺激になったなあ。
 今作は、オートレースで念願のトップを極めながら大事故による大手術、リハビリを乗り越えた不撓不屈、有言実行の男の姿を追ったムネアツなるドキュメンタリー映画なのであります。>

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NOBU

5.0俺の生きる道

2024年11月29日
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絶頂期のSMAPを卒業してまで、突き進んだオートレーサーの道。命懸けの勝負の道は、一筋縄ではいかなかったであろう。大ケガを乗り越えて、ひたむきに挑む姿は、感動しかない。5人との約束を守る「オートレーサー森且行」カッコ良すぎる。

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DnaH

4.0森ファンの人と一緒に見に行った これ見ると、少なくともいくらかはこ...

2024年11月17日
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森ファンの人と一緒に見に行った

これ見ると、少なくともいくらかはこの人のファンになると思う

ドキュメントとしてもよく出来てた

失礼だけど、ここまでちゃんとした作品だとは思っていなかった

周りの人たちに愛されていることが分かる

なんだかんだいって、神様にも愛されているのかも

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jung