オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版

劇場公開日:

オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版

解説

トップアイドルからオートレーサーへの転身を果たした森且行の生き方に迫るドキュメンタリー。2023年3月のTBSドキュメンタリー映画祭にて上映された「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」に大幅な追加撮影映像を加えて再編集した。

1996年、アイドルグループ「SMAP」のメンバーとして人気絶頂だった22歳の森且行は、幼少時からの夢であったオートレーサーに転身した。2020年11月3日には24年目にしてついに悲願の日本選手権初優勝を果たしたが、そのわずか82日後、レース中の落車で選手生命が脅かされる大怪我を負ってしまう。

それからレース復帰までの2年間、幾度もの手術とリハビリの日々を送るなかで、彼は何を思い、何を支えにしていたのか。テレビ番組での取材をきっかけに森の生きざまにほれ込んだという穂坂友紀監督が3年間にわたって病院やレース場、幼い頃の思い出の場所でカメラをまわし、肉親やレーサー仲間、担当医らの証言、そして森本人へのロングインタビューを通して、家族や仲間たちとの変わらない絆と不屈の闘志の源泉を浮かびあがらせていく。

2023年製作/94分/G/日本
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2024年11月29日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
撮影
穂坂友紀
エグゼクティブプロデューサー
津村有紀
プロデューサー
青柳朋子
鴨下潔
石山成人
総合プロデューサー
松田崇裕
小池博
協力プロデューサー
塩沢葉子
編集
穂坂友紀
ナレーション
萩原聖人
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映画レビュー

5.050になっても、私にとっては"森くん"!

2024年12月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

SMAP✖️SMAPを初回から観ていた生粋のSMAPファンとして、当時あの番組で一番目立っていたのは森くんでした。

ビストロSMAPのコーナーでは一番手際もよく、見栄えの良い料理を作っていたし、誰が涙を出すのが一番早いかを競う「涙のSMAP」のコーナーでも、森くんがダントツトップで涙を流していました。

あの頃実はもうオートレースの試験に合格していて、SMAPの活動が出来なくなることに対する涙だったのかと思えますが、まさか子供の頃に両親がいなくなって親戚を転々とする時期があり、早く自立せざるを得なかったことで料理の腕も上がったとは、この作品で初めて知りました。

川口オートに一万人以上の女性ファンが大挙した、森くんデビュー戦は今でも鮮明に覚えています。3レース目の3号車、ゼロハンからぶっちぎりで一位になり、女子たちは狂喜乱舞しましたが、正直ヘルメットで顔も見れなくて、ちょっと残念だなと思いながらも、しばらく川口オートに通う日々が続きました。

近所に元川口オートの選手が居酒屋を営んでいたので、そこには25期生の選手が何人も来ていて、そのお店で私も知り合いの選手が増えました。

いつものようにそこで飲んでいたある日、常連の25期生が森くんと岩崎くん(この映画でもたびたびインタビューを受けています)を連れてきてくれて、一緒に飲むことができました。みんなで森くんに質問しまくったことを、よく覚えています。とにかく、あれから20年以上経っているのに、森くんも岩崎くんも全然変わってないことに驚きました。

作品を通して特に大きく心を揺さぶられたのは3箇所ありました。

まずは「5人との約束を果たす」ことを強調し、ヘルメットの中の5色のメンバーカラーを説明したシーン。

今SMAPのリーダーが大変なスキャンダルに巻き込まれる中、元メンバーもSMAP時代の話に口を閉ざさざるを得ないのに、森くんが遠い目をしながら、元メンバーたちの言葉が自分の支えになっているという、5人との深い絆について堂々と語っていたことに、まずグッときました。

次に森くんの落車のきっかけとなった新井選手の謝罪シーンには、必死に嗚咽をこらえました。オートレーサーのレース中の殉職は結構多く、オーバルギリギリを狙う、ブレーキのないバイクを扱うのに、誰もが危険な走行をしていますから、本来なら新井選手が咎められるべきではないでしょうが、選手生命が絶たれたかもしれない事故のきっかけとなったとして、相当叩かれたことでしょう。新井選手の長きに渡る苦悩を感じて、本当に涙が出ました。

最後はもちろん復帰レース一位のシーンは漫画みたいな展開でしたが、本当に嬉しかったです。しかも最重ハン外、8号車と復帰なのに格上扱いに心配しましたし、かなりハラハラしました。

SMAPもすっかりおじさん扱いで、レビューの数も少なく、あまり注目されてない作品なのかと、寂しさを禁じ得ませんが、「よくて車椅子、現役復帰は絶望」とされていた怪我を、超人的な努力で乗り越えた強さに、心から励まされた作品でした。

森くん、ありがとう。私も夢を叶えてみようと励まされました。ずっとずっとヒーローでいて下さい。

コメントする 4件)
共感した! 2件)
ゆ~きち

3.0なんだかなあ

2024年12月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

知的

日本一になった軌跡を追ったのかと期待して観に行ったが、その後の話ね。
事故にあったことは同情するがそこからの復活の動機が弱いかな。
本当の凄さは日本一になった努力ではなかったのか

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共感した! 4件)
HAL1953

4.5もう、オートレーサーの顔になった

2024年12月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

森且行のイメージは元アイドル。しかし、
この作品を観たらもう、完全にオートレーサーの顔になっていた。
オートレースの厳しさも彼の大怪我や落車からも伝わったし、森且行のオートレースへの熱い思いが伝わった。良作。

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共感した! 4件)
ナベウーロンティー

3.524年ぶりの約束★★★★★★

2024年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

SMAP時代は森くんが一番ダンスも歌も上手くて(※個人の意見です)好きだったのだが、好きになった途端の脱退だったのでショックを受けたのを覚えている。それもオートレースという、言ったら悪いが公営競技の中でもかなりガラの悪い(※個人のイメージです)ところへ転身したのだから。

日本一制覇もその後怪我をしたこともニュースなどでさらりと知っていたものの、まさか医者から「歩くのは絶望的、良くて車椅子」と言われていたほど深刻な怪我と走らなかった。

総計250gものボルトの入ったレントゲン画像に、これでよく立って歩けたものだと驚くばかりだ。実際4度の手術に加えて、ボルトを抜く5度目の手術を終えるまでは、体育座りや仰向けになって寝ることも出来なかったようだ。

オートレーサーは身長が高い(体重が多い)ほど不利なため、もとより身長が高い森は極限まで身体を絞っていたことも知った。177センチで55キロの体重。現在でも50歳には見えない精悍さ。定年がないとは言え次々に若手レーサーが参画してくるなかその歳で、麻痺を抱えたままでトップを走り続けることの厳しさを改めて知る。

SMAPの5人の映像などはさすがに使えなかったようだが、森くんが5人と交わした「お互い日本一になろう」という約束や、復帰に向けてSMAPのメンバーからもらったメッセージに励まされたなど、道は違えたものの5人との絆が今でも繋がっていることがうかがえるエピソードが聞けたのは嬉しい。
脱退後はジャニーズ事務所からまるで最初から居なかったような扱いをされていた森くんに対して、2009年にSMAPのメンバーが番組内で森くんのG1初制覇に言及していたのも懐かしい。(編集できない生中継番組だからこそ出来たのかもしれない)

復帰後のレースで、森の治療とリハビリに長い間付き添ってきた医者と理学療法士が、どうか無事に終えられますようにと必死に祈り、いざレースで森が1番に躍り出た途端に飛び跳ねて喜んでいる光景がぐっときた。

森選手とともに落車した新井選手は、森選手が深刻な怪我を負ったことでひどい誹謗中傷をうけてフラッシュバックにも苦しんだらしい。森の復帰戦にずっと付き添っていた新井選手に対して「誰のせいでもないんだから気にすることないのに」とさらっと言える森選手の懐の深さ。誰よりも森の復帰を願っていたのは新井選手だったかもしれない。

しかしブレーキなしで150キロも出るバイクに乗るオートレースって改めて危険と隣り合わせなんだなあ。森くんが言うとおりいつ命を落としてもいい覚悟がないと続けられない世界だ。

パンフレットではオートレースのルールや、森選手の経歴(戦歴)についても詳しく書かれているのでこちらも是非参照されたい。

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Jax

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