「タイトルなし(ネタバレ)」デスパレート・ラン りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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金曜日の朝、森をジョギング中のエイミー(ナオミ・ワッツ)。
先ほど、寝坊して登校をぐずる高校生の息子を起こしてきたところだ。
下の娘は小学校へ送り出した。
エイミーの母親が訪ねて来る予定。
その母親からは、修理に出した自家用車を取りに行ってほしいと連絡が入る。
壁の修理屋も来る予定。
なにかと忙しい。
ジョギング中でも、スマホが手放せない。
そんな中、不穏な情報がスマホを通じて飛び込んでくる。
息子・娘が通う学校が何者かに占拠された。
娘の無事は確認できたが、息子が登校したかどうかはわからない。
生徒の親たちは学校近くの公民館に集合している、と友人から連絡が入ったが、エイミーがいる場所校からはかなり遠い・・・
といったところからはじまる変型ワンシチュエーション・サスペンス。
主演のナオミ・ワッツは製作陣にも加わっているので、子どもたちを心配する必死の母親を描くことも映画の目的のひとつ。
その必死ぶりはすさまじい。
スマホの向こうの複数の人物を登場させて母親の日常と過去を説明する序盤。
子どもたちの父親が交通事故死し、息子は心の傷が大きいなど、短いなかに巧みに織り込まれている。
これを伏線にして、学校占拠事件の加害者・被害者を少しミスリードさせる中盤。
最終的には、結末へまっしぐら。
秋の森の風景など、撮影も巧みで、期待以上の面白さでした。
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