「パリの車窓から」パリタクシー コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
パリの車窓から
ポスターのイメージから、崖っぷちのドライバーと気難しい老婦人の軽快なコメディかと思っていたけれど逆だった。
道中語られるマドレーヌの人生が、思っていたよりもはるかに壮絶だった。
フランス人は、結婚も離婚もカジュアルなイメージだったけれど、1950年代は違ったんだな。
彼女の選択は正しくはないけれど、母として妻としての最大の怒りと憎悪に、男の自分にはちょっとばかしキュッとなった。
始めは会話もぎこちなく、表情も硬かった2人が、次第に打ち解け、柔らかい表情になっていくさまが良い。
最後の着地点は想像通りかな、あれ以外はむしろ有り得ない。
なんか良い映画。
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