「サメはおまけ程度」妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク 粉微塵さんの映画レビュー(感想・評価)
サメはおまけ程度
「妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク」というタイトルと、「商業国産サメ映画」という触れ込みで、心躍ったサメ映画ファンは多いのではないか。しかしこの作品は「サメが出てくるB級ニンジャ映画」であるため、サメはおまけ程度にしか出てこない。
タイトルと触れ込みから、ニンジャとサメがスペクタクルな戦いを展開するものかと思いきや、ニンジャVSニンジャ、ニンジャVS呪術師、村八分を受ける娘に恋する漁師の男の話が主軸である。つまりはサメより人間ドラマがメインなのだ。
そのためパニックホラーでもないので、いつどこからどのようにサメが襲ってくるのか、次は誰がサメの犠牲になってしまうのか、という緊張感も特にない。
サメ映画として期待して観に行ってしまうとガッカリしてしまうが、B級ニンジャ映画としては見応えがある。特に宮原華音さんと中村優一さんの怪演は素晴らしかった。
サメ映画のサメらしい活躍を一応は見られるので、サメ映画初心者におすすめするには良いかもしれない。
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