「FROM JAPAN」妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
FROM JAPAN
純粋な日本製サメ映画、多分初めてじゃないでしょうか。(ジョーズインジャパンガイルヨー,イドシャークモイルヨー)
近年のサメ映画が日本の大量輸入されて、空を飛ぶもの、砂を這うもの、幽霊になるもの、他の生物と合体するもの、トイレから出るもの、頭が増えるもの、2足歩行しだすもの、宇宙人とコラボするもの…。クオリティも種類も様々ですが、日本人はサメ映画に一喜一憂していたところに、ついに日本人が作ったサメ映画が映画館で上映される…!こんな嬉しいことあっていいんでしょうか…!配給のエクストリームには感謝がつきません。
そんな興奮冷めやらない状態で鑑賞した今作、思っていた以上に真面目な作品でびっくりしました。ここまで物語がしっかりしたサメ映画はちょっと久々でびっくりしました(失礼)
思っていた以上に物語が真面目なので、これ本当にサメ映画か?と疑ってかかりましたが、物語がちょくちょくチグハグになっているところを見てとても安心しました。人の地位や立場を悲観的に見るか、守る立場になるか、メインの登場人物が生真面目な性格なので、キャラにイラつくことは殆どなかったです。余計な会話シーンなんかも少ないのもGOODです。
R15+に相応しく、しっかりと人は死にますし、血は噴き出ますし、殺され方もムゴイです。首チョンパはもちろん、四肢切断に顔面潰し、首噛みつきもあれば、サメタックルで大怪我したりと全体的に殺傷能力高めです。ナイフ一撃で首が吹き飛ぶのは、予算的な問題なのか、それとも精密なナイフ捌きが魅せる神業なのか。
アクションのレベルはとても高く、女性陣の蹴り技がとても美しく、殺陣は切れ味抜群ですし、とにかく殴打をビシバシ打っていくので見応え十分です。
ビジュアルにもデカデカと映ってるサメ、しっかりとデカイサイズのサメで、呪術によって操られている系のサメですが、特別凄い能力があるわけではありません。ですが、それはアメリカ製のサメのクレイジーさが際立っているだけなので、どちらかというと中国製のサメに似てるパワータイプのサメでした。
しっかり水中で泳いでは噛みちぎっていきますし(その割には傷が浅いのはご愛嬌)、思いっきりタックルしてぶっ飛ばしたり、陸地には上がってこれないというフラグを建ててからの、砂浜ジャンピングという無邪気な一面も見せてくれました。ポケモンバトルを見ているかのようでした。「シャークネード」シリーズのチェンソーの日本版、刀で腹を思いっきり引き裂いて食った仲間の救出というまた画面が血いっぱいになってまた興奮しました。
少し残念というかこの作品の欠点というと、サメの出番が終盤までほぼないところですかね。サメ映画と売り出している以上、もっとサメが大暴れするシーンが欲しかったなと思いました。
この作品が日本サメ映画の新時代の先駆者になってくれればなと思います。いやー楽しかったウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッ
鑑賞日 4/14
鑑賞時間 19:10〜20:30
座席 D-1