沈黙の艦隊のレビュー・感想・評価
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迫力はある
懐かしい。昔コミックスでハマったがNYの辺りまでで、先は未読だったので、どう収束させるのか楽しみだった、が...
海自特別協力により(隊員の反乱ネタなのによく協力OKを出したな)、実際の潜水艦を使ったであろう映像は素晴らしい。セットやCGも違和感はない。劇伴や演出のテンポはよくも悪くもああ邦画だなという感じで、映画単体としてはちょっとダイナミックさに欠ける印象。
原作は一昔前だが、核抑止戦略や(オーストラリアも英米との協力で導入を決めた)原潜の意味など、現在の方がより理解され得るテーマに思える。続くなら見たい。(アマプラなのかな?)
追記:IMAXで再見。実写映像の鮮明さは段違いで、停泊時のたつなみ艦尾の苔とか艦表面のテクスチャ(吸音材?のひび割れ)とか、あと艦内が暗くてもディテールがよく見えた。
あとは初見の印象と変わらず。劇伴は過剰。(ルーカスの「俺の宇宙では音が出る」じゃないが)SEも含めて音が多い。潜水艦なのだからむしろ無音・静音を生かしてほしかった。なおIMAXでは劇伴が被る台詞も聞き取りやすくてよい。
ユースケは2回目、そうだと知って見てようやく分かるぐらい別人だった。分かってみるとウザめのキャラが彼らしい。
太平の 眠りを覚ます 鉄鯨
沈黙の艦隊
「ジパング」「空母いぶき」
等仮想戦記ジャンルの大家
かわぐちかいじの代表作
核ミサイルを搭載した
(可能性を含む)
原子力潜水艦「やまと」を
中心に世界各国
とりわけ日米安保をテーマに
国防とはどうあるべきかを
問うた作風は大ヒット
連載中に湾岸戦争が勃発し
同盟国への日本の支援など
漫画の話ではなくなってしまったり
色々話題になった不朽の名作
自分は中学生の頃床屋でハマって
よく読んでました
つい最近なんとなくもう一度
読んでみましたが
あまりに野党の政治家が
有能すぎてファンタジーにしか
見えなかった(笑)けど
与党竹下政権が支持率3%でも
続行するほどの絶大な権力
持ってた時代だったんで
わからんでもないか
で今作
今更どうかなという
テーマに思ってましたが・・
いやこれが面白かった
2時間で終わるわけないのは
わかってましたが
潜水艦同士の戦闘シーンの
CGワークも上質だし
「キングダム」の王騎将軍で
不気味キャラがハマった
大沢たかおの海江田も
魅力たっぷりでした
海上自衛隊の
通常型潜水艦「やまなみ」が
ソ連の原潜と衝突し沈没
艦長海江田四郎以下76名は絶望視
というニュースから始まる冒頭
かつて海江田の艦に副官で仕えていた
深町洋は海江田がそんなヘマを
するはずがないと一人海江田達の
死を疑っていたがその予感は当たり
事故は海江田は日本政府が出資し
米軍が運用する最新鋭原子力潜水艦
「シーバット」計画の艦長に
就くための偽装であった
そしてシーバットは試験航海中に
音響魚雷を発射して姿をくらまし
追いかけてきたアメリカ第七艦隊
世界最高の軍事力に対し
独立国家「やまと」の建国を宣言
核兵器の搭載をちらつかせながら
最強国家アメリカらと対峙していく
海江田の真の目的は?
この漫画の連載から時がたち
「核兵器さえ持っていれば
世界最強国家もおいそれと
手を出せない」という事実については
実現してしまった小国が存在するように
なってしまいましたよね?
ソビエト連邦よりもう10年永らえ
最近核ミサイルにとどまらず
SLBM発射も可能な潜水艦の
開発もまことしやかに
囁かれている「あの国」
(イラクやリビアの軍事政権は
核兵器がないのがバレたら
即刻潰されましたよね?)
このへんのテーマに加え
日本がアメリカに依存した国防を
どのように今後とらえていくか
という点においてのテーマも並行
これも憲法改正議論といった形で
今でも選挙等のたび出てくるトピックス
非核三原則というタブー
日米安保などの関係などに
縛られない「やまと」の存在
ここも(多分やるであろう)
続編では色濃くなっていくでしょう
この映画は
原作に比べるとキャストの性別や
海江田と深町の関係は同期では
なくなっていたり少し変えられて
いますが別に気にならないレベル
艦内のセットもディティールが
よくできてたと思います
今年個人的に呉の海上自衛隊の
ミュージアム等に行ったんですが
潜水艦の中って軍事機密でほんと
見せてもらえないそうなので
どこまで本物かはわかりませんが
原子力潜水艦に対して
ディーゼル艦がちゃんと旧式に
見えるよう雰囲気づくり
されていて感心しました
潜水艦の中ってあんな
取っ組み合い出来るスペース
あると思えないくらい狭い
(呉行くと中入れます)
んですがちゃんと狭く見える
ライティングとか工夫が
凝ってるんですよね
トリムのたんびに画面がその方向に
傾斜したり細かいんですよね
こういう演出大事です
「水曜日が消えた」もなかなか
トリッキーな作品ながら面白かった
吉野耕平監督なかなかやりますね
オリジナルで入れられた部分も
全然悪くなかった
まあしいて言えば
深町って原作だともっとマッチョな
熱血漢イメージあったんで
玉木宏はクールすぎんかなと思う
とこはありました
鈴木亮平や内野聖陽的イメージ
だったんですけどね
まあでも別に問題ない
潜水艦ってこの漫画の
連載のころは原子力が最強って
言われてたんですが最近は
スピードよりも徹底した静穏性で
日本で開発したスターリング機関と
リチウムイオンバッテリーの
そうりゅう型が注目を集めている
とかも聞いたことがあります
どんどん進化していってるんですね
(空母いぶきでも出てきた)
続編はたぶんあると思いますが
おすすめできる完成度だったと
思います
Amazon関わると違うのかなぁ
エピソード〇〇ってうったってれば
中途半端
原作漫画の方は『モーニング』連載時に拾い読みしていた程度なので、ストーリーはほとんど記憶にない。それでも、この映画が原作の途中までしか映像化していないことは分かる。
海上自衛隊が撮影協力していたようで、潜水艦の映像は迫力があった。他方、第七艦隊の映像はCG丸出しでリアリティに欠けていた。
原子力潜水艦「シーバット」(独立国「やまと」)が核ミサイルを搭載しているかどうかが物語の肝だが、仮に搭載していたとして、どうやって入手したのかをまったく描いていなかった。これは致命的。
シーバット艦長・海江田四郎(大沢たかお)の家族だの恋人だのに触れないのは、それはそれで潔かったが、戦争根絶という大志を抱くに至った経緯は語ってほしかった。乗組員たちはそれまでの人生を投げうって海江田の理想に殉じるわけだから、この説明も欠かせないと思う。
あえてウェットな表現を避けてバトル描写に集中したのかといえば、シーバットは結局一度も実弾を発射せず、米潜水艦が自滅するだけなので、そちらもちょいと肩透かし(ここは原作通りなのかもしれないが)。
吉野耕平監督の『ハケンアニメ』は大変面白く観たが、本作はいろいろ中途半端な感じ。
もうちょい!
問題提起してる点も良いし、エンタメ作品としても面白い。潜水艦と第7艦隊との攻防、心理戦は手に汗握る。【10/8(日)再鑑賞】静かだが見ごたえの有る戦闘を大画面で見るため再鑑賞。大満足。○○ならさける。
なぜ、今、この作品なのか?今こそ、平和・戦争・防衛・外交・核抑止力について、多くの人がもっと考えるべきだと問題提起する。
問題提起だけがこの作品の目的なら、続編はなくてもいい。誰もが納得する正解はないから後は各自で考える。
しかしエンタメ作品としては続きがスゴォ~く気になるぞ。米国第7艦隊はどうなる?
海江田の目的が「世界を1つの国家にして平和な世界にする」というのに納得した。史実は不明だが、ドラマとかで日本と中国の戦国時代の武将も皆んな おんなじこと言ってる。いわく「戦のない世にするために天下を取る」「みなが笑って暮らせる幸せな国にするために国を統一する」
なんか平和な世界にするためには統一しなきゃいけないから戦っているらしい。
「対話には力の後ろ楯が必要なのか?」というセリフが印象に残った。
【再鑑賞・追記】
「XXならさける」は今作1の名セリフ。このセリフにつながる戦闘場面がハラハラして最高です。セリフも含めここを見るためだけにも1度見てもいいと思った。
原作・OVAファンからすると、「…え、これだけ?」
原作とアニメOVA履修済みの者です。
実写映画化されると聞いて、初日に見ました。
いろいろ言いたいことありますが、特に良かったところと悪いところをまとめると、こんな感じです。
【良い点】
・海江田と深町のキャスティング
特筆するは、大沢たかおさんの海江田と玉木宏さんの深町。大沢さんは海江田のどこか思考の読めない不思議な感じを、玉木さんは深町の海上自衛官として真っすぐでどこまでもなところを見事に演じていましたし、お二人のキャスティングについては良かった。
・潜水艦の潜航する映像
実際に潜航する潜水艦の映像がふんだんに使われていた。こんなところから映像が取れるんだというような場所から海に潜る潜水艦の様子を見れる。
【悪い点】
・物足りない
これはもう正直に言うと、2時間という時間の中では仕方ないとは思うものの、とにかく話の展開が遅い。最終的に第七艦隊と戦闘したが、実際に戦ったのは潜水艦だけでイージス艦との直接戦闘はないし、全体としてOVA VOYAGE1をスケールダウンしたような感じだった。
・テンポが悪い
随所随所に「これ本当に要る?」っというような尺稼ぎに思えるような場面があった。特に原作にはなかった入江兄弟の下りは、改変としては本当に取ってつけたような感じで、物語を大きく左右するようなものでもなかったので、なぜ入れたのか分かんない。
・竹上総理が気弱すぎる
これが特に個人的に納得できなかったところ。原作・OVAの竹上総理は、シーバットのことは全く知らなかったが、いざという時に決断する覚悟のある人物として描かれていたが、こっちでは計画に賛同しているうえに、物凄く優柔不断な人物になってる。もし続編があればこれから成長していくのだろうが、正直不安でしかない。
・海自の広報動画っぽい
所々で、「潜水艦乗りとはこういう職業なんですよ」みたいに暗に説明するようなパートや、乗組員の風景的な場面が挟まれてた。なんというか、人員募集のための広報動画みたいで、「これのために海自が協力したなんじゃないのだろうか?」と思ってしまった。
以上、総評すると全体的に物足りないうえに変な改変等もあって、あまり面白いとは言えない出来だった。
原作を全く知らない人から見たらまた違った評価だと思うが、少なくとも「沈黙の艦隊」という作品を知っている人間から見れば、これをもう一度見るために映画館へ足を運ぼうとはちょっと思わない。
「潜水艦物にハズレなし!」 が、初めてハズレた!
潜水艦を扱った映画には名作や力作が多く、熟年映画ファンなら「潜水艦物にはハズレがない」事を知っている。
古くは「眼下の敵」(1957年)や、「Uボート」「レッド・オクトーバーを追え」「クリムゾン・タイド」、近作でも「ハンターキラー 潜航せよ」等も悪くなかった。
が、今作は緊張感が全く足りない、日本側登場人物に貫禄なく軽薄、物語進展に人物ドラマが中途半端に入り没入出来ない、そしてラストが・・・と及第点にも達してない。
冒頭の接触は、MI7の潜水艦シーンの方が、はるかに緊迫させる演出だった。 そして序盤に3年前の出来事にタイムバックするが、どこからが現在進行に戻っているのがはっきりしない展開に、いらぬ思考が必要に働く。
若い視聴者の方には、「大沢たかお」「 玉木宏」さんら は頼れる上官に見えるかもだが、
「三船俊郎」 や「 山村聰」 さんらの "艦長" を見てる者からすれば、まだまだ貫禄が足りない。 せめて役所広司が主演で、相手艦長が 大沢たかお なら、もっとシリアスで重厚な作品になったかと・・。
ソナー長役のユースケ・サンタマリアが、艦長より年上役なのは分かるが、作戦を説明してる艦長の横で机に両肘ついて話を聞いてるって、そんな規律のない海軍(自衛隊)あるかっ!
さらに日本の内閣人物が、総理に笹野高史? 頼りなさを強調したかったのかもだが、明らかにミスキャスト。 官房長官役の江口洋介も、前髪を下ろしてアイドルヘアー? 「閣僚政治家があんなヘヤースタイルするか!」と思わず心で罵倒。 そして総理さえ逆らえぬ謎のご老人役の橋爪功が、緊迫会議に参加? 普通、内閣と軍幹部しかそんな会議には立ち入れないはず・・。 等など、落ち着いて見ていられぬほど陳腐な対策会議シーン。
シン・ゴジラの方が圧倒的にリアルだった。
それに今作で一番イイ台詞を予告ではっきり宣伝? バカか今作プロモーション担当は! あの台詞は、"物語の延長で伝えてこそ” 初めてゾクゾクッとくる台詞! はぁ~~とため息・・。
と不満ばかり出てくるが、1時間を経過したぐらいに、やっと緊迫シーンが迫り、息をのむ展開に♪ 相手米第7艦隊ロナルド・レーガンの艦長はそれなりの年齢で、ハリウッド作品でもおかしくないぐらいの艦内シーンに感じる。
最も緊張したシーンでの大沢たかおは、迫真の表情で運命を賭している難しい演技をよくこなしている。 が、他シーンでは、逆に余裕があり過ぎて、少し芝居がかって見える。 私が言っている事が、よく伝わっていない方には「聯合艦隊司令長官 山本五十六・・」での役所広司さんや、
「太平洋奇跡の作戦 キスカ」(←これは名作)の三船敏郎さんの艦長と比較してみて下さい。
この後もまた、状況は緊迫するシーンなのだが、演出に緊張感足らずで・・・。
そしてラストが・・。 ネタバレにする必要もないと思いますが・・。
まあ、映画館で見る必要なく、配信待ちで十分かと。 日本の場合、俳優がプロデューサーを兼業した場合にあまりイイ作品がなかった様な記憶が蘇る・・。
私的には今作より★平均が低い、「空母いぶき」の方がよっぽど良作でした。
ネタバレという訳でもないのですが、
さあ、ここからがより興味ある展開に! というところで、エンドロールが・・
そう、1話完結作品ではないのです!
「キングダム3」に続き今作もか! 大沢たかお! と言いたくなりました。
まあ、続編は劇場には足を運ばないと思います。
アマゾンスタジオ初の劇場用日本映画なのに残念・・・
アマゾンスタジオなのでグローバルマーケットに通用する作品だろうと、かなり期待値を上げてしまっていたせいか、とてももの足りなく期待外れでした
原作未読なので、どこまで再現されているのか分かりませんが、本作単体で観た感想としては話がとても中途半端で消化不良な印象
こんなに壮大な話をどうやって締めるのかと興味津津で観ていましたが、途中で終わったの?続き作るの?と聞きたくなるほど、唐突なエンディングに拍子抜けでした
昔から人気の長編コミックというのは知ってましたが、やはり2時間の映画にする脚本の力量不足でしょうか、こういう所に日本映画の弱点を感じてしまいます
日本政府のまとまりのない個々のエゴっぷりと海江田艦長率いる”独立国家やまと”船員の団結感が対象的に描かれたり、戦争を無くすには世界を1つの国にするとか、隠蔽を暴こうとするメディア活動など、描きたい事やテーマが多すぎて絞りきれず、とっ散らかり過ぎて収拾ついてない感じで、とても勿体ない
これなら始めから3部作と言いきって作るとかのほうがよっぽど潔いかと思いました
作品は残念でしたが、主役の大沢たかおさん、玉木宏さん、両名は相変わらずすごく男前でカッコよかったです
それ以外のキャスティングは別にいいけど、効いてないキャラも多かったです、例えば上戸彩さんの役、何? 要りますかね? といった具合
とにかく全体的に”悪くはないけど、全然物足りない・・・”というのが総評です
早く続編を‼️
2023年18作品目
原作は未読ですが、宣伝を見て
絶対に面白いと確信をしての鑑賞でしたが、
想像以上に面白かったです。
大沢たかおの静かなかっこよさがヤバいです。
物語は非常に良い所で終わったので、
早く続きを見たいです。
あと、大沢たかおのキングダムからの雰囲気の落差に
役者魂を感じました。
正直、あまり面白くなかった
続編、有りか?無しかは観客数次第ですねー
続編ありで作られてはいるけれど、
まるで、「レッド・オクトーバーを追え!」のような潜水艦対戦映画。
愛も花も笑いもない沈黙のシネマだけに、
続編するだけの観客動員数があるかなぁ
今回はクーデター、
次回はテロとなるのか。国際紛争となるのか?
レッドオクトーバーの艦長は、
大御所ショーンコネリーだけにオーラがありました。
キングダムの王騎大将軍は、
ダイエットし過ぎて魔人の様な妖気が消えてしまって残念。
でも、是非、続編、続々編が上演されるよう推します!推します!
(^ν^)
1988~96年に講談社の週刊漫画誌「モーニング」にて連載された、
かわぐちかいじの名作コミック「沈黙の艦隊」を、大沢たかおが主演のほかプロデューサーも務めて実写映画化。
日本近海で、海上自衛隊の潜水艦がアメリカの原子力潜水艦に衝突して沈没する事故が発生。
全乗員76名が死亡したとの報道に衝撃が走るが、
実は全員が生存しており、衝突事故は日米が極秘裏に建造した日本初の高性能原子力潜水艦「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だった。
ところが艦長の海江田四郎はシーバットに核ミサイルを積み、アメリカの指揮下を離れて深海へと消えてしまう。
海江田をテロリストと認定し撃沈を図るアメリカと、アメリカより先に捕獲するべく追うのは海自のディーゼル艦「たつなみ」。
その艦長である深町洋は、海江田に対し並々ならぬ感情を抱いていた。
プロデュースも手がける大沢が海江田。玉木宏が深町を演じ、
上戸彩、中村倫也、江口洋介が共演。
監督は「ハケンアニメ!」の吉野耕平。
最後までスクリーンにクギ付けでした
この作品の原作は未読ながら、かわぐちかいじ氏の「ジパング」は全巻読破し、アニメも観てました。
観終えて約2時間ほとんど退屈することなく、頭の中の早送りボタン押したい気分もなく、逆に戦闘シーンは一度止めて誰か解説してよ!っていうくらいテンポが速かったような気もしました。
俳優陣も豪華で、自衛隊員はよく頑張ってましたね。ディテールも自衛隊協力のおかげか”らしく”見えます。ただし内閣は微妙。江口君の政治家ねえ??ブンヤの方がお似合いかと。
全体を通して抑揚を抑えた演技のせいか、感動的であるとか共感するといったタイプの映画ではないので、原作好きとか軍事オタクには喜ばれても、一般受けはどうなんだろうなあって感じでしたね。
あと、ジパングの草加や門松などとの共通点があるなって思いながら観てました。同じ原作者ですから仕方ないでしょう。悪い意味ではないので。
法律系資格持ちを激怒させる枠でしかない…
今年330本目(合計980本目/今月(2023年9月度)40本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
…とタイトルでちょっと過激なことを書いてしまいましたが、映画の趣旨的に憲法9条や日米の関係などは論点に入ってくることは明白で、そこを厳密につつき始めると0点になりかねない(以上に、レビューの文字数制限にひっかかる)ため、「映画の趣旨を考えて」そこまでは考慮していないとしています。
結局のところ行政書士の資格持ちという立場(法律系資格持ちの立場)からは、本映画はかなり特殊な映画であるという点は予告編ほかから「かなり程度」了知したうえで見るわけですから、個々についておかしいというような見方はしないし減点対象にもレビュー対象にもしませんが、本当に何を言っているのかわからない展開もあれば、実はこの映画、最後に「この映画は架空の物語です」ということも出ず(出さなくても大半のものはそうであるのは当然の理ですが、この映画の特殊性故に気になる)、実は「別の問題」も絡んできます(後述)。
ちょっとなぁ…といったところで、あまりにも展開(コミック版があるそうです)について原作を重視したため、特に憲法論の解釈が無茶苦茶で突っ込みどころが多いです。もうせめて「太陽系のほかの惑星にある別の国」というようにしたほうが良かったのではとすら思える(そうでないなら、架空のお話ですとか、憲法論について思想を述べる映画ではありません、とかも出してくれない)ので、結構きついです。
ただ一方で、公法の使い手(憲法、行政法は「国と私」「地方自治体とあなた」のように縦の関係を規律する)の行政書士の資格持ちの立場からでのレビューを本気ですると厳しくなってしまうし、ほぼ同じ論点(公法の解釈がおかしい)で大減点扱いの「怪物」と比べた場合、「原作が存在する」という点は考慮する必要があり、また、多くの方が気が付いていないのでは…と思える減点幅もあり、さっそく採点いきましょう。
なお、民法上も怪しいのではなかろうかと思えるのですが(心裡留保、事務管理関係)、そもそもこの映画、「どこの国の法律を適用するのか」すら怪しく、それらまで触れると採点不能になるため、民法論はすべて飛ばします。
正直、3.5評価にしようかなと思ったのですが、過去の3.5評価の映画のその内容とは明確に違うし、以下に述べる減点も「かなり特殊な立場からの見方である」点は理解していますので、減点幅を考慮しています(3.8を4.0まで切り上げ)。
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(減点0.4/「国家の成立」の「国家」が何を指すのかが不明)
日本国憲法前文ほかに「国家」という語が登場し、また「国家」について規定する条約ほかにもありますが、そのいずれの解釈でも、この映画に出てくる「国家の成立」はそれを満たしていません。
(減点0.4/憲法73条の解釈がおかしい)
憲法73条(ネタバレになるので条文記載のみ)における「この組織」(ネタバレ回避、憲法参照のこと)は、映画内で描かれることを、「無制限に」好き勝手できるわけではありません(73条参照のこと)。
(減点0.2/中国に対する配慮が足りない)
実はこの映画、中国(台湾を含まない「狭い」意味)においても、「沈黙的艦隊」という名称で読まれています(簡体字ほかは適宜修正)。内容が特殊ではありますが、「娯楽と政治は別」という扱いなのでしょう。
一方で、世界において「海域の争い」が存在することは多くの方がご存じと思いますが(沖ノ鳥島等は、日本の海域を確保するため「だけ」に事実上コンクリートで固めた、誰も住めないような島だったりします)、その中で「中国と日本の考え方」が異なる点が2か所、「中国とある東南アジアの国との考え方」が異なる点が1か所(ネタバレ回避。船舶がどこに行くのかという話になるため)あり、この点において「本映画は架空です、政治的思想はありません」等はちゃんと出すべきではなかったのか…と思えます(この映画、中国(狭い意味)では放送できるんでしょうか…。台湾はまだ「娯楽と政治思想は別」ですませてもらえると思いますが…)。
(減点0.2/思想統制が何とか…(ラストあたりのシーン))
日本において検閲はできませんので(日本国憲法)、何を言っているのか不明です。
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