劇場公開日 2023年9月29日

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「原作ファンとして残念」沈黙の艦隊 名探偵コンナモンさんの映画レビュー(感想・評価)

原作ファンとして残念

2023年11月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

寝られる

冷戦期アメリカの傲慢さと日本の対米自立、核抑止のジレンマという原作のテーマが無かったことにされ、「平和のためには力がいる」「報道されていないところで何が起こっているかわからない」という多少政治に興味を持った中2でも言えるような薄っぺらいテーマに。

脚本が下手すぎて、原作を知らない人には海江田がただのテロリストにしか見えないでしょう。謎のオリキャラやオリジナルストーリーに使う尺があれば、もう少し各登場人物の立ち位置を明確にした方がよかったのでは?

シン・ゴジラを意識した女性の防衛大臣が馬鹿の一つ覚えみたいに「平和のためには力がいる」と繰り返す。これ、原作未修者からしたらシーバット逃亡は核武装したい日本政府の陰謀だったと勘違いするでしょう。

原作ファンにとっても地獄、原作未修者にとっても地獄という、なんとも悲しい映画化でした。

名探偵コンナモン