「7歩!」沈黙の艦隊 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
7歩!
本作は、原作かわぐちかいじ先生の大ヒット漫画だそうで、吉野耕平監督での実写化。
たかお様主演でプロデュースにも携わっているそう。
防衛省、海上自衛隊が全面協力という事で、実物の潜水艦が撮影に使われたりと、映像面でも期待していました!
しか〜し!!
私は見てしまった。
だって記事とか番宣とか、いやでも目に入ってくるんだもん(°▽°)
本作、続編有りきの終わらせ方だと。。
ぐぐぐ。。でも、よし。そうなんだ!と気持ちを切り替え、分かった上での鑑賞。
結果、それが良かったです。
変に絶望せずに済みました。。
たかお様が監督から「極力動かないで!!」と何度も言われたそうで
「たぶん7歩位しか歩いていません」と仰っていました。
それも確かめながら観ましたw
さてさて本題です。
海江田(たかお様)は日本初の原子力潜水艦「シーバット」を奪い逃亡。
後ろに手を組み、不動な姿。
どこかの教祖様ですか?
淡々とした口調に意味深な薄い笑みを漂わせるその風貌が不気味なのだが、強い信念を感じ取れる。
しかし何を考えているのか読み取れない不穏な人物だ。
何の躊躇もなく瞬時に決断、命令を出し、その操船技術で思うままにシーバットを操る。
まるで海中が見えているかのようだ。
そして「核」という凶器を武器に、アメリカと日本に自らを国家元首とする
「独立国やまと」を宣言する。
「やまと」には、海江田の右腕となる山中副長(中村蒼君♡♡♡)確実に任務をこなす冷静さと海江田への忠誠心が伺えた。
他にも優秀なソナーマンや、過去に海江田、深町と共に任務中だった潜水艦での事故で死亡した兄をもつ入江(松岡広大君)などがいる。
「やまと」の乗組員は共通の「目的」にむかって信念を持って行動している様に見えた。
彼らは本当にテロリスト集団なのだろうか。。目的が明かされないので真意がわからない。。
しかし「やまと」をテロ認定したアメリカは「やまと=シーバット」を撃沈すべく集結する。
アメリカより先に「やまと」を捕獲すべく海自ディーゼル鑑「たつなみ」
深町艦長(玉木さん)
速水副長(水川あさみちゃん)海中戦闘の要となる優れた聴覚を持つソナーマンの南波(ユースケ・サンタマリア)らが追いかける構図となる。。
加えて、明かされた秘密。
シーバット計画の首謀者、内閣参謀参与の海原大悟(橋爪さん)や曽根崎防衛大臣(夏川さん)、大悟の息子でもある内閣官房長官(江口さん)などの登場で政治的な陰謀が絡み合い、緊張感が続きます。
果たして海江田の真の目的とは何なのか?!日本に何を要求してくるのか?!
謎ばかりが残る壮大なプロローグでした。
日頃平和ボケしている私には中々難しい題材でした。
「核保有」が抑止となる事で牽制し合う現実の世界情勢とも重なり複雑でした。
日本が避けて来た軍事についてもこれ以上先伸ばせないのかも知れないと、現実に押し戻されました。。
早く「やまと」の考える世界平和が何なのか知りたいです。
続編はもう撮り終えているんだろうと思います。キングダムもまとめて撮り終えてたみたいだしね。
両作共早く続編を観たいです。
コメントありがとうございました。私も続編ありきの終わり方というのを知ってしまってから観に行ったのでそれほどがっかりはしませんでした。
タイトルに序章とか○○篇とかつける、もしくはキングダム方式というのを事前に告知しておいたら、(「君たちはどう生きるか」の時と同じで)これほど賛否の否はなかったでしょうね。