「35年前の作品をほぼそのまま映像化する理由が見えてこない」沈黙の艦隊 0UTSIDER109さんの映画レビュー(感想・評価)
35年前の作品をほぼそのまま映像化する理由が見えてこない
表題のまま。
原作が発表されたのは冷戦最中の80年代後半から新時代に向かう90年代中盤にかけて。その頃の世界情勢と今では、世界はまったく別物になっている。本来ならば、時代の変化や世界情勢にあわせて物語のストーリーや設定を大きく変えるべきだと思うが、映像化にあわせておこなわれているアダプテーションは女性の乗組員が増えたことと、発令所がグラスコクピット化されていることぐらい。
35年も昔の世界情勢の設定のまま、なぜ今この作品を実写映像化したのか?その理由が一歳見えてこない。
逆に言ってしまえば、日本という国が世界から取り越されている現実が浮き彫りにされてしまう。
まさに、そんな作品。
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