J005311

劇場公開日:

J005311

解説

第44回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2022」にて満場一致でグランプリに輝いたロードムービー。

思い詰めた表情で街へ向かう男・神崎は、タクシーを拾えず道端に座り込んでいたところで、ひったくり現場を目撃する。神崎はひったくり犯の山本に声をかけ、100万円の報酬を払う代わりにある場所へ連れて行って欲しいと依頼。山本は不信感を抱きながらもその依頼を受け、2人の奇妙なドライブがスタートする。

新人俳優・野村一瑛が神崎、「スペシャルアクターズ」などの河野宏紀が山本を演じ、河野が監督・脚本を兼任。生きづらさを抱える自分たちを投影しつつ、世間に取り残された孤独感を描き出す。タイトルの「J005311」は、光ることなく浮遊していた2つの星が奇跡的に衝突したことで再び輝き出し、2019年に実際に観測された星の名前に由来する。

2022年製作/90分/G/日本
配給:太秦
劇場公開日:2023年4月22日

スタッフ・キャスト

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(C)2022「J005311」製作委員会(キングレコード、PFF)

映画レビュー

3.5最小限の方法で最大限のことを表現している

2023年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

100万円で目的地まで車で運んで欲しい。そんなヤバい頼み事をされると、誰だって怪しむはずだ。何かの冗談なんじゃないか?途中で何かされるのではないか?変質者なんじゃないか?100万なんてそもそも持ち合わせてないのではないか?目的地などないのではないか?

しかし、依頼者と渋々請け負う街角のチンピラのロードは、徹底してセリフを排除することによって、下車したいのにできない不思議なジレンマに観客を追い込んで行く。同時に、2人が同じように追い詰められ、絶望的な日々を送ってきたことを暗示させる。すると、不安なドライブは切ない"道行き"にも見えてくるのだ。

物語のスタート地点で感じさせる不自然さはある。走破するのには少し我慢も必要だ。でもそれは、作り手たちの描きたいことへの強い思いによってかき消されて行く。

何よりも、最小限の方法(2人だけの寡黙なロードムービー)によって最大限のこと(かすかな共感と希望)を表現したことが凄いと思う。本作がPFFで全員一致のグランプリに輝いたのは、描きたいことを我慢して最小限に抑えた作り手たちの忍耐力が評価されたからではないだろうか。

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清藤秀人

5.0眠くなるけど。。

2024年7月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ハンディカメラひとつでの長回しの映画。
どんなふうに終わるのかと思っていたら、ラストで私はひらめくように感動が押し寄せてきた。
この映画は、人によって解釈は違うと思うし、感じ方も違うと思う。

映画講評サイトは何も見ずに書いてます。
インスタで映画レビューをしていますが、レビューを書く前に講評サイトは見ないようにしています。
じゃないと私が感じた素直な感想は書けない。
書き終わってから見る事はありますが。。

なぜ100万円を払って、あの場所に連れて行ってもらったのかは分からない。
送り届けて100万円を受け取った彼は、依頼主が取るであろう行為を阻止したくなったのかな。
見る側がどうとらえるか?
私は二人の駆け引きと、チンピラの彼の心の動きに感動すら覚えた。
凄い映画だと思った。
普通の商業映画としては見ない方が良いです。
映画館で見たのが良かったと思う。
自宅でサブスクでみたらとしたら、あのヒリヒリとした緊迫感は感じないだろうな。

実は少し疲れていたので途中眠くなっていた。
まさしく低予算映画で、状況説明も無く、カット割りも無い映像が続くので見ていてツライ。。
無言で展開の無いシーンが続く。
単純に面白いと感じる事は出来ない。
終盤まではホント辛かった。。
それがラストで劇的に感じ方が変わった。
それは今まで味わった事の無い不思議な感覚だった。

私が感じたこの感覚。
コレを書いた後に映画講評レビューサイトで皆の感想を見るのが楽しみ。
見ていてツラかったけど今まで無い感覚を味わえたのでレビュー最高点にしてみました。
見るタイミングによっては最低点もあり得る映画。
なんの予備知識無く見て欲しい。。
ネタバレにならないように書いてみました。。
ある程度の映画本数を見ている映画好きな方にはぜひ試してほしい映画です。

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はりー・ばーんず

4.5「これ、変な仕事じゃないだろうな?」

2023年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

単純

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いぱねま

2.0冗長で退屈

2023年5月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

神崎は道路の反対側で起きたひったくり現場を目撃した。神崎はひったくり犯を追いかけて、犯人に声をかけ、100万円の報酬を払うから自分をある場所へ連れて行って欲しいと頼んだ。山本は不信感を抱きながらもその依頼を受け、レンタカーを借り、2人のドライブがスタートし・・・てな話。

基本的には神崎と山本の2人しか登場人物がいなくて、撮影も1日で済みそうなチャチな作品。
朝の歯磨きシーンを長々と後ろから映したり、玄関で靴を履くのに靴紐を結んでる様なシーンを背中だけ長く映したり、これは何かの伏線かも、と観ていたが何も回収されずに終わった。
自殺しようと富士の麓に行ったのだろうということはわかったが、動機は携帯に掛かった上司らしき人からの叱責?
J005311は星の事らしいが、神崎と山本の出会いって事なのか?2人はこの後輝き出したって事なのか?
訳わからず退屈だった。

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りあの