「デイケアセンターの日々」アダマン号に乗って 頼金鳥雄さんの映画レビュー(感想・評価)
デイケアセンターの日々
精神疾患者向けデイケアセンターのドキュメンタリーです。自分も長くうつ病を患っているので見てみたいと思いました。今のところなんとか仕事はできるけど、いつか通うことになるかもしれません。
NHKのドキュメンタリーなら要所要所に丁寧なナレーションを付けると思います。しかしこの作品は殆ど説明がなく、エンドロールの前に少し字幕が付くだけです。誰がスタッフで利用者なのかはっきりとわかりません。なんとなくスタッフかと思っていた人物が独特な雰囲気で話し始めて「この人利用者なんだ。」と気がつくくらいです。なんだか意外でした。
うつ病はつらいのですが、私の病気のレベルだと手帳も取れないし、公的扶助が全然受けられません。だから見る前まで「働かずにデイケアセンターで過ごせる人達が羨ましい」と思っていました。でもとんでもない間違いでした。好きで病気になる人がいるわけありませんよね。
このデイケアも予算がどんどん削減されているそうです。きっと私みたいに「いいな、働きもせず毎日遊んで暮らせて」と考えている人々のせいでしょう。しかし違うのです。みんな人生や苦悩を背負っていて、それでも精一杯毎日を過ごしているのです。
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