パスト ライブス 再会のレビュー・感想・評価
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好きです、この映画。
良い意味で抑揚のないストーリーのため、アカデミー賞作品賞受賞とまでは
いかないタイプの映画だと思いますが、私にとってはすごく好きな映画です。
8000層の人縁の中でのめぐり逢い。
どんな形で出会うのか別れるのかは都度違う。
来世で・・・。
死ぬ間際に思うならまだしも、
人生前半の30代男女がそれを望みながら現世を生き続けるのはつらい。
でも、成就しなかったからこその美しい記憶が、死ぬまでの50年を
輝かせてくれるのだと思います。
主役の二人はとびぬけて秀でているわけではないけれど、
どこにでもある人生を演じる上でとても現実的でラフな演技、すごく
よかったです。
普通の会社に普通の仕事、普通の給料、しかも一人っ子の長男。
条件先行の韓国社会での生きづらさをヘソンが体現してくれました。
もしも
50本目。
誰もがやった事あると思うんだよな。
昔の彼女、好きだった人の検索。
映画みたいにいく人って、稀だとは思うけど、もしそうなったとして、結局作品同様。
分かってはいるんだよと。
でも、この年になって、まだこんな気持ちになるんだなと、ちょっと嬉しかったりもする。
忘れられない恋
幼なじみのナヨンとヘソン。24年振りの再会は美しくも切ない大人のラブストーリーでした。二人の相手への様々な想いがスクリーンを通してまっすぐに伝わって来て、共感する思いで胸いっぱいになります。
そしてイニョン。人と人との縁は不思議な物。大切にしなければいけませんね。もしも…、あの時…、人生は選択の連続ですものね。
もう一人、ナヨンの夫アーサーの気持ちも又切ない。三人三様、それぞれの想いが巧みに表現されていました。
ナヨンのグレタ・リー、ヘソンのユ・テオ共に素晴らしかったです。
ニューヨークの街並みが哀愁漂よう映像で彩られ、これがまた切ない。でも美しかったです。
わかるけど・・・
ソウルに住む12歳の少女ノラと少年ヘソンは、互いに好き同士だったが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまった。12年後、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいた2人は、オンラインで再会を果たしたが再び音信不通となってしまった。そしてまた12年後、36歳の時にはノラはアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れ、2人はやっとめぐり合った。さてどうなる、という話。
うーん、わからないこともないけど、特に刺さるものも無かった。
クラスで1番と2番というほど頭の良かった2人だったんだけど、移住して行ったノラはそれなりに成長してたように思ったが、韓国に残ったヘソンは子供のまま歳だけ取ったように感じた。
ノラの夫に向けて話したヘソン役のユ・テオの英語は下手くそすぎた。韓国語かと思ったほど酷かった。
欧米では、「縁」とか「前世」とかいった考え方が新鮮だったのだろうか?
ある程度の歳を重ねてくると、「あの時、もし、あの人と別れていなかったら、今の自分はどうなっていただろう」と夢想するようなことは、少なからずあるだろう。
今でも好意を抱いている初恋の相手と、同窓会か何かで、何十年かぶりに再会することもあるかもしれない。
その点、この映画が描いているのは、誰もが体験し得るような普遍的なシチュエーションであると言えるのだが、逆に、それ以上でも、それ以下でもないのは物足りない。
2人が独身だったり、結婚していても夫婦関係が冷え切っていたなら、再会によって、新たな恋が生まれたのかもしれないが、この映画のように、夫婦仲が円満で、しかも結婚相手が「良い人」であるのなら、例え、初恋の人と相思相愛だったとしても、「ご縁がなかった」と、その気持ちに折り合いをつけるしかないだろう。
だから、この映画の結末は、当然と言えは当然すぎて、「こんな当たり前のことを描くのに、何を勿体ぶっているのか?」とも思ってしまう。
それよりも、自分の妻が、初恋の人と、自分の理解できない言葉で話し込んでいるのを隣で聞いている夫のことが、何だか妙に気の毒に思えてしまった。
男女の「縁」とか「前世」での関係とかといった東洋的な思想が、欧米の人々には新鮮だったのかもしれないが、残念ながら、自分には、心に響いてくるものが何も感じられなかった。
それぞれの人生
幼友達のヘソンとナヨン。子供の頃にナヨンの移住で離れ離れになり時を得てNYで再会する。
雨の日、夕日、NYの街並み、とにかく映像が美しくて写真集あったら欲しいくらい。観ているとその場の匂いまでしてきそうな…音楽も良かった。
お喋りが止まらない時も黙って歩いている時も、見つめ合ってる時も、奥深くで繋がっているような、どうにもならない2人の感情が溢れているようでした。
置いてけぼりの旦那さんはあからさま過ぎましたが笑
少し頼りないキャラというか…でもすべてを受け入れる感じ。
静かで、切ない2人の物語が沁みます。
大好きな『マディソン郡の橋』を久しぶりに観たくなりました。
時間を重ねていくからこそ見えてくる関係性が、暖かくも痛切な一作
セリーヌ・ソン監督は本作が劇場公開長編作品の初監督作品であるにもかかわらず、いきなりアカデミー賞作品賞をはじめとした主要部門のノミネートを獲得するという快挙を達成しました。
時間軸をジャンプしつつ男女の関係性を描くという作劇自体はそれほど珍しいものではないし、登場人物も故郷ソウルからニューヨークに移住したノラ(グレタ・リー)とソウルに残ってノラを想い続けるヘソン(ユ・テオ)、彼らの再会を見守るアーサー(ジョン・マガロ)というほぼ3人のみという簡潔さ。彼らの姿をやや引いた視点でとらえ、このような関係に収れんするまでになにがあったのか、期待を高める導入部は非常に魅力的です。
どちらかというと抑制的な演技、演出に終始しているため、ドラマチックな大恋愛ドラマを期待すると少し意外な展開かもしれませんが、ある程度年齢を重ねた男女が、過去の自分と現在背負っているものを見つめつつ対話を重ねていく、という成熟した物語への期待には確実に応えてくれる作品です。
なんとなく(現世では)再会以上の関係に発展しそうにないことを自覚しているノラとヘソンなのに、もしかして二人には”縁(イニョン)”があるんじゃないか、そうであれば自分は身を引こう…、というアーサーのちょっと寂し気な佇まいがなんとも言えない味わいがあります。
『ファースト・カウ』(2020)でもそうだったけど、ジョン・マガロは物静かで、達観しているというよりも何かをあきらめたかのような人物を生き生きと(って表現はちょっとおかしいけど)演じることに長けていることが改めてよく分かります。一方ヘソンは、全編通じて過去を振り切って、未来志向で生きる人としてふるまっていた…だけに、彼女が結末に見せる表情には意外性がありました。その前後にヘソンに対して語りかけた言葉は前向きだけど痛切でもあり、その後の彼女の表情と相まって忘れがたい印象を残します。
ソン監督の絵作りは、ソウルやニューヨークの、何気ない街角から素晴らしい構図を切り出すという点で、それこそ前述の『ファースト・カウ』の監督である、ケリー・ライカートの映像を連想させます。ソン監督とライカート監督のつながりを示すような解説とか読んだことないんだけど、ジョン・マガロつながりもあるし、絶対何かの縁(まさにイニョン)があると思うんだけどなぁ…。
大人の恋愛「についての」映画
24年にわたる恋愛を淡く切なく描き切った大人の恋愛映画。恋愛映画っていうか、「恋愛についての」映画かも。なんか「恋愛」そのものでもない気がするんだよね、だって二人はほぼ会ってないんだから…
韓国に残った彼が持つトラディショナルな恋愛・結婚観と、カナダ→アメリカに移民した彼女の現代的な恋愛観の比較も良かった。
しかし白眉はラストのシークエンス。表面上はなんでもない会話の、立ち位置やちょっとした仕草、視線の動きが素晴らしいし、動いていっての(たしか)ワンカットでのラストの演出と演技が最高だった…
ああじゃないラストの可能性もあったと思うけど、そのどちらをも含んで、リアルな傑作なんだと思う。
アカデミー作品賞候補も納得。
クールでかつ美しい。今、観るべきラブストーリーの筆頭です。
さすがA24。脚本、演出、総指揮のセリーヌ・ソンという素晴らしい才能を発掘した。ちょっとソフィア・コッポラを思わせるナイーブな作風。
ナヨンとヘソンは12歳の時に離れ離れになり、12年後には一旦連絡を取り合うようになるがニューヨークとソウルでそれぞれ暮らしているため恋愛関係までには至らなかった。更に12年後、ニューヨークで二人は再会することになる。この12年ごとという時系列と、繰り返されるイニョンという概念から、よくある因果応報というか「生まれ変わったら一緒になりましょう」のような話かと思っていたが、これは変化球でした。
ナヨン=ノラもヘソンもそしてノラの夫アーサー(ジョン・マガロ。「ファーストカウ」に続き繊細な素晴らしい演技です)も不可知論的に運命に左右されることがイニョンだとは思っていない。人生には選択を迫られる岐路が時としてあるものの、その時々の自分の判断や行動もイニョンであってそして不可逆的に昔に戻ることはできない。たとえノラのニューヨークでの成功がささやかなものであり、ヘソンは韓国で平凡でかつストレスフルな会社員生活を続けるのだとしても。
その諦観、でもそれぞれの人生をそのまま生きていくことの決意、希望をこのラブストーリーはクールに映し出し、だから美しい。
カメラワークが素晴らしい作品です。ブルックリン側のブリッジパークで撮影されたシーン群も美しいけど、特に最後のシーン、ヘソンと別れたノラがゆっくり歩きアーサーに迎えられアパートの階段を二人で登っていく、そしてドアが閉まるところまでをワンカットで捉えているところ。余韻というのはこういうことなのだなと感じました。
あるのかもしれないけど。
私的にはない。(笑)
なんかね、全然ぴんとこなかった。多分ヒロインが好みじゃなかったせいかも?共感できないの。淡々としてて。
泣けない恋愛ものってはじめてかも。
予告編観てて不倫かな?と思ってたけどそれもない。
選べたはずなのに選べなかった。二人は距離を越えられなかった。一度でも会ったならまだわかる。男性だけが引きずっててなんだかな。
ニノと波留ちゃんのもピンとこなかったけど。
私の大好きなイルマーレ。キアヌの方は号泣したけど、韓国のはほぼ泣けなかった。
そういうことなんだと思う。
切り取り方。
ほんの僅かなズレ
A24による、ソウルとニューヨークで起こる苦くて甘酸っぱい大人のラブストーリー。韓国出身の女性監督がメガホンを握った初の長編映画にも関わらず、アカデミー賞作品賞にノミネートされた本作。おかげでかなり注目度は高かったんだけど、結構好き嫌い、というか得意不得意が顕著に出るタイプの作品で、個人的には正直あまりハマれなかった。
ド直球のメロドラマではなく、むしろその手の映画を皮肉るような切り込み方は中々面白かったけど、さほど重要でもない何気ないシーンが毎度長くて、信じられないほど眠気に襲われてしまう。2人の微妙な距離感、曖昧な感情を間で表していると考えれば何となく納得できるけど、この演出のせいで作品に緩急は無くなるし、監督の伝えたい最重要のシーンが本来のポテンシャルが発揮されず、響かなくなってしまう。
ゆったりとした映画は全然嫌いじゃなく、むしろ好むくらい。でも、流石にテンポが悪いし、ニューヨークに話が進んでからようやく絵代わりするため、中々物語に入り込めない。そもそも、主人公の魅力は薄々勘づくものの、ヘソンに惹かれる理由がこれっぽっちも理解出来ず、旦那さんと比較して見ればその差は一目瞭然。旦那さんが性格までもイケメンで惚れてしまうし、思わず感情移入しちゃって胸が苦しくなってしまう。まあ、初恋だなんて、そんなもんだよね。
あともう少し、時間がズレていれば。誰もが考えたことのある妄想。しっかりと考察すると面白さが出てくるけど、今年公開された「ソウルメイト」が傑作なあまり、この映画はすごく地味に感じてしまった💦
びっくりするぐらい想像通り
びっくりするぐらい想像通りで、ラストの展開まで、思った通り。これでなぜアカデミーノミネートなんだ?
もちろん悪い映画ではないのだけど。
二人の勝手さに共感はせず、旦那さんの優しさに泣いてしまった。そういうところはちゃんと胸に刺さりました。
けど、そこまで言うほどかなー。
フツーの作品でした。
忘れられない恋がある、すべての人に
淡々と過去をなぞり、その上で仕方がなかったことをひとつずつ、
縁という名前で思い出へと変えていくような、そんな映画でした。
現代においても、選択や環境はその人を形作る重要な要素で。
その中でも住む国であったり、話す言葉であったり。
そうした要素がひとつずつ、ひとの人生を形作っていく。
そうして出来た人と他者との繋がりが、人生を形作っていく上で、
選択肢を変えていくということを、その時々の感情よりも
「縁」での変化もあり得るということを、改めて感じた映画でした。
それは悪い事でもなく、享受することを強制されるものでもなく。
ただ、ただ、好きだった気持ちをきちんと過去にしていくためには
人はこうした過程を踏むこともまた、ひとつの方法であるように思えて。
お互いが、自分の気持ちだけで生きていたあの頃の恋を思い出すことが
出来た、過去の恋が叶わなかったからこそ、の一歩。と感じました。
映像と音響がいい・・・世界観に・・・
とりあえず、この作品への負の膿を出しておくと─、どうせノスタルジックでセンチメンタルな恋物語、だと勝手に決めつけて観賞。それは正しいとは思ったけれど、そこに絡ませる縁とか過程、お国柄とか人間関係などが実に絶妙で、単純な切ない初恋が見事な人生模様に昇華していたという印象で、じんわりと、泣けました。
映像と音楽もまた実によくて、ニューエイジ的な音楽が心地よく響きわたる中に叙情的に差し込まれる映像とかカメラワークがこの作品の世界観を作り出すかのような演出でストーリー全体をも包み込み、まさに感情も感覚も映画の中に取り込まれしまったなぁという─終わってから明るみに出てみて改めてそう思っています。
このタイトルも、なんか実にいい感じかも─。決して後ろ向きではない、そう終幕を迎えて噛み締めました。
全く変化も何もないように見えて、色々劇的に起こっていたなぁと勝手に妄想─。正直派手さはないと思いますが、実によき作品。
人生は選択の連続…
2023年・第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門出品。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされたとあり、絶対観たいなと思ってた作品でしたが、カナダではとっくに上映が終わってしまい、先日の一時帰国の機内でようやく観ることができました。
まあ、星もビミョーだし刺さらない人には刺さらない、地味な作品でしたが、在カナダのアジアンとしてはすごく理解できる作品でした。
初恋で両思いのカップルでしたが、女の子が一家でカナダ移住で離れ離れに。それから12年後にフェイスブックで見つけ、Skype?でやり取りする日々でしたが、こんなやり取りで上手く行くわけないなぁと思ったらアッサリ音信不通に。
そもそもトロントとソウルの時差は13時間、サマータイムが終わったら14時間なんで、ほぼ昼夜逆、お互い生活があるから、やっぱり遠い国から連絡があるかも…と期待しながら待つのは、それなりにストレスがあったでしょう。
その後、お互い別の相手と恋に落ち、女性の方はユダヤ系アメリカンと結婚してから、また再会します。
やましいことはないから、妻は夫に初恋の彼に会うことも伝えるし、なんなら一緒に食事するのも正しいのかもしれないけど、やっぱり気まずいよなぁと思いました。
男性の立場なら…妻の初恋の彼に会いたい、初恋の彼女がどんな人と結婚したのか知りたい…のかどうかはわかりません。ただ、優しい旦那さんだったらきっぱり諦めて、気持ちを切り替えることができるのかなぁとも思います。
主人公の女性は、野心に満ちていて到底韓国へ帰って主婦に収まりそうなキャラでもなく、「82年生まれ、キムジオン」を観る限り、韓国は日本とよく似ていて、女性は下に見られるんだろうなとは、薄々わかります。
アメリカ人と結婚することが一番手っ取り早く永住権が手に入るし、移民と永住権獲得者では、与えられる権利が雲泥の差です。
カナダはアメリカより永住権が取りやすいということで、色んな途上国からも移民が多いです。日本人は日本の方が住みやすいからと言って、留学が終わったらさっさと帰国する人も多いですが、昨今の日本の生きにくさ、賃金の低さ、労働条件の悪さなどから、優秀な人ほどこちらで逞しく生きて行こうとする人がそれなりにいます。
韓国人の彼の残念な英語を聞いて、あの野心のかたまりのような彼女とは結ばれるわけないんだろうなと思いました。
ただ、初恋の甘く柔らかい、優しい思い出はずっと色褪せないこともわかるし、初恋の彼を選ばなかった人生を正解にしなきゃいけない寂しさが伝わって、また韓国人の彼のぎこちないハグまで、2人の埋められない文化的距離を感じて、それはそれは切ない作品でした。
それにしてもこの作品、やっぱり日本語字幕で見てよかったw 韓国語がわからないから、旦那さんの置いてけぼりな感じもすごく理解できました。
渡る世間はパストライブス
国民性や文化の違い、
というのは、
どうやら脳内の分泌物の量の違いというのが、
関係しているようだという話題を、
少なからず見かけるようになった。
意味は正確ではないかもしれないが、
アドレナリン
興奮
ドーパミン
刺激
以上を重視する作品、
いわゆるハリウッド作品。
そして、
セロトニン
安心
オキシトシン
幸福。
は、
日本映画や、
サーチライトピクチャーズ。
何も起きない喜び、
何も起きない哀しみ、
アドレナリン、ドーパミン系作品より、
今は旬なのかもしれない。
小さな幸せと不幸せを、
集めて積み上げていくような、
そんな目立たない作品。
10年以上ぶりに会った仲間とハグをすると、
うるうるしてしまう。
お互いに、
流した涙の量、
眠れなかった夜の数、
だいたい同じだったろう感になってしまうのは、
わからないでもない。
が、
マラソンでいうと、
折り返し地点まできていない、
そこまでで、
というなら、
確かに芝居はうまい。
ここまで連れてきてくれたひとに差はない。
続編、その後の三部作くらいで、
旦那、友達との二転三転を描いて、
前世、
円形のバー、
メリーゴーランド、
PAST LIVES /渡る世間はパストライブス、
感が出てくると、
オスカー受賞もあったかもしれない。
しらんけど
ただ出来事をかいつまんだ年表を見ているようなかんじで、正直面白いと...
ただ出来事をかいつまんだ年表を見ているようなかんじで、正直面白いとは思えなかった。
でもトークショーで、定点観測的でドライな映画というお話があって、あえて情緒的に描かない独自性が面白みなんだと知れた、!
アカデミー賞ノミネート作品観れてトーク聞けて良かった!
恋愛って、子どもの頃は心のままにしていたのに大人になるとそうはいかず条件的に捉えてしまうということは感じているけれど、現実みとともに運命とやらを考えさせられた。
・枝優花監督、映画ジャーナリストトークショー
失うことの怖さ
故郷での生活を失うこと
心を通わせる異性にすぐ会える生活を失うこと
母国語を失うこと
これらはいづれも悲観的な描き方をされていないが、
ラストの彼女が泣き崩れる描写にて、
現在旦那と送る夫婦生活の幸せを失うことの怖さ
そして今後へソンと会う機会を自らの選択によって失った悲しみ
この描き方のギャップの大きさが凄まじい。
ハッピーエンドと捉えて自分の選択を正当化してしまうことは現実でもあるが、
こうして映像を通してはっきり見えると辛い😂
「好きな男の腕の 中でも 違う男の夢を見る 」byジュディ・オング
まさにこれ。
モラル上言ってはいけないこと、してはいけないことは沢山あるし
本来思ってはいけないこともあるけど、その時の感情は全否定する必要ないし
その感情は(あくまでも)自分自身の中だけで大切にしようと思えた。
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