パスト ライブス 再会のレビュー・感想・評価
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よくできている作品だが、内容から共感できない
Unext(配信)で視聴。
なるほど、アカデミー賞作品賞候補にあがっただけのことが
ある。恋愛、幼馴染みがテーマ。よくあるテーマで色々、
考えさせられた。
ただ、作品内容を観ているとあまり共感できない。まず、
幼馴染みがいない人や恋愛が苦手な人には辛い内容に思えた。
イニョン(縁)と言う言葉のトリック・・
外国のインテリは東洋思想の言葉に思い以上の解釈しロマンテュシズムを増長しがちだが、この主人公の女性の無神経な対応は二人のインテリでしかも自己主張の乏しい、女性にとって都合がいいだけのやさしさを兼ね備えた優柔不断の二人の男を携えて単なるエゴサーチに明け暮れた鼻持ちならぬ、インテリ女性の自分探しに付き合わされただけの二時間。解釈によっては色々あろうが、3人で会う必要がどこにあろうか?夫を前に理解できぬ韓国語で延々と語り合う無神経さは少なくとも僕には全く理解できない。韓国男の屑さを差し引いたとしても、異国でのアイデンティティの確立がテーマであったとしても、人への気遣いが出来ないの出来ないアジア女性を描いてほしくはなかった。★1.5でも過大評価と言えるかもしれない。監督の韓国女性のインテリさ加減が鼻持ちならないと云う事も付け加えておきたい。
たら と れば は定食屋にしかねえんだよ!
何か、昔の恋愛の事でウジウジしていて優柔不断なとこにイラッとした。
相手の男も男で、「 前世では僕は止まり木で君は小鳥だったかもしれないね?」って村上春樹でも思いつかない台詞をシャブ打たないで素面で言い放つシーンで心底この映画が嫌いになりました。
これがアカデミー脚本賞だぁ?サメ映画の方が脚本の出来がいいぞ?見る目無いなぁ、アカデミー会員のバーカ!バーカ!
煮え切らない関係の現実的な映画でした
ところどころ考えさせられる映画だった。
恋愛映画なら今の立場を捨てて‥
冒険のような結末が始まるのだが、現実はそうはいかない
小さい頃に離れ離れになった時から運命は決まっていたのではないか?
何故なら、彼女は野心家であるから。
facebookを通じて繋がった時、いつこちらにくるの?どちらも動かずにいた。
ずっと探してたのに、なかなか彼女に会いに行こうとしない彼には違和感がある。
この時点で2人の運命は決まったと思った。
彼女は見切りをつけ、
そしてあっという間に別の人と結婚した。
彼に再会したのは懐かしさからなのだろう。
旦那さんがいいひと過ぎて、支払いのサイン書いてるシーンが切なかった。こういう人だから一緒になったんだよね。
3人でのバーのシーンでは昔の飲み友達を夫に会わせられるかどうか、考えてしまった。
恋とは結婚とは、なんなんだろう。
仕事というのもまた、ここぞというタイミングでやらなきゃいけないことがある。
結婚というものもタイミングである。
成し遂げたい何かの延長線にいた人と、たまたま結婚したということなのかな。
監督の体験がもとになってるということで、もしも事実に近いならば、彼女は自分や仕事以上に彼の事を好きじゃなかったのだなと、ただそう思った。
野心優先タイプ。
それはもうアメリカに渡った時点で確定だし冒頭から言ってる。
年下の飲み友達を思い出した。
20年来のかけがえのない友人。
久しぶりに会うと相変わらず仕事ばかりして、まだ独身で驚いた。てっきり他に仲の良い女性が存在していると思ってたが、自分から言えないタイプで、あの時2人で遊ぶ女性は私たけだったと今更知った。
仕事で甲斐性ができるまで‥なかなか結婚には足が進まないそうだ。この映画でもそんな場面があった。
私は年上だから押す自信が持てなかった。
約束も何もない煮え切らない関係はすっかり忘れ、彼女のようにさっさと結婚した。
時代が今で少しの勇気や待てる時間があれば、別の選択肢があったのかな?と考えてしまった。
夫もちょうど誰かと結婚したいタイミングだったと、聞いたことがある。
彼もまた、針の穴のようなタイミングで誰かと出会うこともあるのかな。
イニョン
恋心があった幼馴染の男女が
大人になって再会したとき
どうなるかという話
幼い二人の通学路が
その後の生き方を象徴‥
ソウルの二人の家へ繋がる別れ道
ナヨンの道は登阪の階段
ヘソンの道は勾配なしの道
振り返ると恋愛と結婚って
延長線にある人が
少ないような気がする
ナヨンは魅力的な女性へ
ヘソンは一般的な
真面目な男に成長。
どうなるんだろうと
思ったけど、
終わってみれば‥
先がないのを決めていて、
相手の気持ちもわかりながら
懐かしさで再会して
やるせなさを相手に
慰めてもらうのが
何か違う気がする
三人の飲み会のシーンは参加したくない
ナヨン以外に
この時間を良かったと思えるのかな
本作に共感するところは
あまりないけど
世の中はこういうものと
感じる人が多いんだろう
シーンに意味を含ませたり
人生での人との縁を表現した
ストーリーのテイストは
見応えあり
欲情で安っぽく
したくなかったんだろうけど
二人の行動や心情に
ささらないのが残念
幼い時の別れ道
彼女は上へ上がる階段へ
彼は平坦な道へ
彼は心が死んでいた
彼女にはそれがわかったから、彼に会くことを旦那も許した。
ちゃんとお別れが必要な場合があるが、これは彼には必要な儀式だったのかも
男性の方がやはりピュアだ。
「初恋」をいつまでも引きづっている
ヘソン(ユ・テオ)に正直恐怖心抱いた😨
12歳で離ればなれになった初恋
あぁ、あの人元気かな。と思う恋は確かにある。
だがしかし!
それは年月重ねていくと恋ではなくなり
ただの淡い恋の思い出と変化する。
それがいい、それがいいのだ。
なのに、このヘソン
24年間も想い、探し続け、韓国からNYまで
会いに行く。
あぁ怖い😱
相手は既に結婚している。
幼なじみとして、友人として
会いたいと思うならいざ知らず
いまだ異性として見ているのに
半ば強引過ぎやしませんか😨
ノラ(グレタ・リー)が理性的で大人の対応をし
彼女の夫アーサー(ジョン・マガロ)も
紳士的だったから良かったけれど
下手したら彼女の結婚生活壊しかねないって🤣
あぁこわい(笑)
ヘソンと別れたあとのノラが泣き崩れるシーンは
彼女の切なさが伝わってきてウルっとした🥲
人生は、選び取るのものなのか、受け入れるものなのか。
ヘソンは、「選ばなかった人生」を悔いて人生をやり直そうとしたのではなく、今の「選べなかった人生」を受け入れ、「あり得たかもしれないもう一つの人生」を断念するために、ノラに会いに行ったのだと思います。
出会いと別れは静かに進行します。それを見守るアーサーを含めて、3人の登場人物が、それぞれの気持ちを思いやって過ごしている姿が切なくて、胸が張り裂けそうでした。
「ここではないどこか」を想うわたしには、一生のうちに何度も味わいたくなる作品になりました。
過去を想い続けるか、未来を想って今を生きるか。
公開前から気になっていたが、私の街では大きな映画館で上映されなかったので、小さな映画館で観てきた。
終盤に静かな感動が湧き上がってくるのだろうか?という想いで観ていたが、湧き上がってこなかった。映像が綺麗だし、音楽がいい。いい作品だと思うのだが・・・帰り道に響かなかった理由を考えていた。
で、登場人物(特に男性)に共感出来なかったのが理由、ということで落ち着いた。
ヘソンのように初恋相手を36歳まで引きずって、現世がだめなら来世で・・・的思考には共感出来ない。ノラの夫のアーサーのような振る舞いは自分には無理。
一方、ノラのように異国へ移住し、国籍を変え、自分の人生を自分で切り開こうとする姿は格好いいとは思うが、自分は真似できない。だから感情移入はできない。
しかし。彼女は「未来を思って今を生きている」点で「過去を想い続けて生きてきた」ヘソンとは明らかに違う。
縁、前世、来世。あのときああしていれば・・・こうなっていたかもしれない・・・。誰しもが抱く思い。それをそっと心の中にしまって、一度しかない人生を、今を生きるか、しまえずに囚われ続けるか。恋愛感情は理屈で整理できるものではないけれど、叶わぬ恋に囚われる人生ではだめだよね、ヘソン。最後に未練がましい台詞があったけど、なんとか区切りをつけたような描き方だったのはよかった。理屈で整理できない部分を涙で表現してくれたノラもよかった。最後の描き方はとてもよかった。
そして、NYを巡りながら、お互いの心の底にある好意を言葉少なに目線と間で表現するシーンは美しかった。
響く人にはきっと大きく響く良作だと思います。
(2024年映画館鑑賞15作目)
タイトルなし(ネタバレ)
思いが届かなかった(恋人関係という着地点に届かなかった)恋の記憶って美しいと思うのですよね。
相手のことが好き、という長い年月自分の中にあった気持ちは、自分にとっても愛おしい感情の記憶。今は大人になって、それぞれ人間関係の先には生活がある年齢で、純粋な好きだけではいられなくて。
バーで2人が純粋に会話を楽しみ、そして、お互いの今の気持ちをちゃんと伝えう場面では涙が出た。こうやってちゃんと清算できる、させてくれる、互いを思いやれる3人はちゃんとした大人だなと思った。
何ともいえない男2人の空間はなんか可哀想だったけど笑、それぞれナヨンのことを、ノラのことを思っているのが伝わっているんだろうな。
波もなく、平坦だけど、余韻が心地よい映画だった。
過去に惹かれていた人と久しぶりに連絡を取れたら、同じような行動をし...
最後、ノラが流した涙とは?
深夜にしっぽりお酒でも飲みながら観たい作品。
人生とは選択の連続で出来ている。
ヘソンがノラに向かってタラレバを言うシーンが、なんとも女々しくて切ない。
初恋、叶わなかった恋、失敗、それらは成功した経験よりも記憶に残るもの。ヘソンがツァイガルニク効果に苦しめられているのか、甘い想い出をいつまでもただ引きずっているだけなのか、ヘソンはずっと過去に縛られ、ノラは未来を生き、交差する2人の運命に、きっと経験はなくとも誰もが共感するのでは。
また、ノラの夫、アーサー。
彼目線の描き方もリアリティで素晴らしい。
アーサーの言葉に最も涙したかもしれない。
拙い韓国語がなんとも愛おしくてこれまた切ないんだ。。。
私も人生の分岐点に立とうとしている。
だから自分と重ねて更に胸にきたものがある。。。
もう一度観たいな。
【”縁ーイニョンー”初恋の相手は忘れられないモノ。今作は8000層もの”縁”は結ばれず結婚は出来なかったが、幼き時別れてから24年間の男女の生き方及び漸くの出会いと別れを描いた素敵な恋物語である。】
ー 冒頭、バーのカウンターで二人のアジア人男女と一人の白人男性が飲んでいる。
それを見ていた男達が、”アジア人だけ二人で喋っていて、白人は黙ったままだ。”と会話するシーンから物語は始まる。男達の姿は映されない。印象的なファーストショットであり、ラストに繋がる巧い作品構成である。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・物語は、ナヨン(グレタ・リー)とヘソン(ユ・テオ)が12歳の時から始まる。二人はお互いに好きになるが、ナヨンの父の仕事の関係でカナダのトロントに移住してしまう。
そして、ナヨンは名前をノラと変える。
ー 親の転勤で初恋の子と別れてしまう。初恋が実らない、あるあるである。ー
・ヘソンは大学に入り、兵役も経験するがナヨン(ノラ)の事が忘れられない。そして、24歳の時にヘソンはFacebookで、一人ニューヨークで作家として生計を立てつつあるナヨン(ノラ)を漸く見つけ、ビデオチャットで12年振りに会話を交わす。
ー 成長二人は”面影があるね。”と懐かしそうに会話しつつ、ヘソンは名残惜しそうに、”大学があるから・・。”と席を立つ。脳内で”何やってんだ!”と突っ込みつつ、ナヨン(ノラ)がソウル行きの便を検索している姿を見て、”このまま行くのか!”と期待する。
が、何故か二人は相手に会いに行く行動を起こさない・・。-
・その後、米国人の作家のアーサー(ジョン・マガロ)と結婚したナヨン(ノラ)。それを知ったヘソンはナヨン(ノラ)への想いを振り切るために、漸く会いに行く。
ー ”全くもう‼ヘソン、行動が遅いんだよ!”と思いつつ、二人がマディソン・スクエアーパークで24年振りに直接対面するシーンを見て、ヘソンの”あの時、何故・・。”と言う後悔と、そんな彼に”自分で選んだ人生なの。”と伝えようとするノラの心も垣間見える様に感じる。
そして、二人が相手の身体を抱きしめるシーンは、少し沁みる。-
■一番心に沁みたシーン
・ナヨン(ノラ)が、韓国へ帰るヘソンをウーバーまで送ってから、家の前で待っていたアーサーに抱き付いて、泣くシーンである。
序でに言えば、アーサーは実に懐の深い良い男である、と思う。
<今作は、ナヨン(ノラ)とヘソン、そしてアーサーも含めた3人の心の葛藤を、最小の台詞で描くことで、縁が織り成す3人の人生が浮かび上がる作品である。>
<2024年5月12日 刈谷日劇にて鑑賞>
幼馴染の男性の彼女への執着が
誰しもある出会いと運命、切なくそして美しいラブストーリー
見終わった後、大人は切なさの余韻に浸る
劇中の会話で登場する映画、『エターナルサンシャイン』をリアルタイムで鑑賞した世代。
私たちは、あれからまた年齢を重ねて今、「パストライブス」を涙なしに観ることは出来ない。
『エターナルサンシャイン』は、恋人とひどい別れ方をして、心が壊れてしまいそうな程の失恋の辛さから、その恋人との思い出の記憶を消してしまう。
お互いに記憶を消してもなお、再会すれば自然と惹かれ合ってしまう。
それを「奇跡」なんて言葉にすれば陳腐になる、目には見えない不思議な力が再び二人を結ぶ。
そう、『エターナルサンシャイン』もまた「縁」にまつわる物語だ。
人生には、『自分で選択できるもの』、『そうでないもの』、『選択できたのに違うもの』を選ぶことがある。
年齢を重ねると「現実」、「環境」、「感情」、「今までの努力」がその選択を曇らせたり、鈍らせたりする。
それは、たとえ自分で悩んで選択したものでさえ、過去を振り返ると、果たしてそれが正しい選択だったのか不安になることがあるし、心のどこかがズキズキと痛むことだってある。
初恋として心にとどめていれば、12歳だったあの頃の自分が、ずっとこの先も生き続けられたかもしれない。
だけど、彼女が選んだ「再会」の結末は、12歳の自分を手放し、今という現実を生きること。
それを自ら選び、歩き出したのに、、、とめどなく溢れ出てしまう涙…
「過去」にするには早すぎて、無理やり「縁」とラベリングしていくしかないのだ。
タクシーを待つ2分間のラストシーンで交差する2人の感情。
永遠に終わらないで欲しいと願う「沈黙」がそこにあった。
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