「アーサー!!(涙)」パスト ライブス 再会 ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
アーサー!!(涙)
もはや途中からアーサーのことばかり考え、アーサーの心配しかできなくなっている自分がいた。
ノラとヘソンがニューヨークで再会しても「ノラ、ヘソン、どうかアーサーを傷つけるようなことはしないでお願い…!」とアーサーの心配ばかりする始末。
バーのシーンでヘソンがノラに24年越しの思いを伝えているところでも、画面外に追いやられているアーサーがどんな気持ちでいるのか想像してしまって仕方がない。
見送りの別れ際、タクシーくるまでの2人が見つめ合うところ、かなり緊張した。ノラがヘソンと一緒に韓国へ戻ったらどうしよう、と部屋で彼女を待っているアーサーのことを考えると気が気でない。
最終的にアーサーの元にヘソンが戻って良かった…。
ノラとヘソンの関係はね、もうずるいじゃん。
美しい思い出と決着がついてないお互いへの好意だけが残ってる状態なわけじゃん…。
初恋でお互い好きだけど物理的距離が邪魔して一緒にいられなかった。
12年経って連絡取れるようになってからもお互いを特別だと思っているのもわかっていて。
そんな2人さらに12年経って対面で再会するって。
…そんなのノラの結婚相手・アーサーからしたら心配しかないじゃないか!!嫌じゃん普通に!!
途中まで思いっきりノラを引きずるヘソンを眺めながら「そうだよね、まだ好きなんだよね。男性は引きずるっていうしね」とか思いながらヘソン寄り視点で観ていたんだけど、アーサーがノラに「僕は2人にとって邪魔な悪者だ」とか胸のうちをこぼしたあたりから完全にアーサー視点になってしまった。
自分は悪くないのに、ノラと母国言語が違うこと、韓国にいる会ったこともないノラの初恋の男性(ヘソン)に引け目を感じているアーサー。
そうでなくてもどこか自分に自信がなさそうなアーサー(体格もそんなによくなくて、グイグイくる感じでもなくて、作家でゲーム好きで、ってもうそれだけで彼のパーソナリティがなんとなく見えるように描かれてるのよ…)。
でもその初恋の男性がニューヨークに来たら「会うのを自分が止める権利はない(これはもはや行ってほしくないって言ってるじゃんね…)」と送り出すアーサー。
片言の韓国語でヘソンを出迎えてパスタ食べようって言ってくれるアーサー。
2人が韓国語で話してるの気にしてるくせにそこに割り込むこともなく「気にしてないよ」って言っちゃうアーサー。
ノラがヘソンを見送りに行くの、同行しないくせに心配で外階段で待ってるアーサー。
もうアーサーこのお人好し!!(涙)
美しいシーンもたくさんあって他に感想言うことあるだろって思うけど、最終的にアーサーのことばっかり思い出してしまう。
(アーサーばっかりの感想になってしまった…。)