「最後の涙の意味」パスト ライブス 再会 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の涙の意味
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まず、オープニングが面白いんですよね。
二人の物語のはずなのに三人でいるから、この時点では二人は結ばれていないのが分かるの。
なので、この映画はそこが二人の行き着く先なのか、その先が有るのかを観る映画になるんですよね。
それで、いきなり話が飛ぶんですが、ラストシーンのナヨンの涙がなんかしっくり来なかったんです。
だけど、鑑賞後にパンフレットを読んだら監督があのシーンについて語っていたの。
さよならをしたのは、ソウルに置いてきた少女の頃の自分に対してなんですね。
監督自身の経験をもとにした映画なので、監督が言うならそうなんでしょう。
それを分かってから映画を振り返ると、ノラがヘソンに今更会った事も、なんか納得できるんですよね。
十二才のナヨンが、心の全部を移住先に持って行けるわけないですもんね。
パンフレットを読まなかったら、この映画しっくり来ない作品になっていたかもしれません。
それから、ちょっと話は戻るのですが、バーでの二人の会話の中のヘソンの考え方で、なるほどと思ったのが有ったの。
その人のとるであろう行動を含めて好きになるのだから、もしも◯◯だったらと考えてしまう時点で、結ばれる運命ではないのでしょうね。
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sow_miyaさんのコメント
2024年4月25日
はじめまして。
> もしも◯◯だったらと考えてしまう時点で、結ばれる運命ではないのでしょうね。
この言葉にとてもハッとさせられました。そういう映画でしたね。