「突き放す距離で」パスト ライブス 再会 berkeleyさんの映画レビュー(感想・評価)
突き放す距離で
クリックして本文を読む
Past Lives
両側からの片思いを長く続けた。否定をしたいが、時間は経ち過ぎていた。その期間にも人生は続いていて、再会を一口に言葉に表すことは難しい。
イニョン(縁)を自分に良い方に捉えて、それ一つで挑むのは、ニューヨークで活躍する作家相手では無謀な気もしたが、少し間延びした問答でも意外と心を動かせている、と印象を受けた。思えばやり取りから文化が違う、妻の昔を良く知る知人に、夫が焦燥感を抱くのは自然だ。
テーマに比べて、いい意味で突き放した撮り方をしていると感じた。再会の絵とかつて遊んだ彫刻の一瞬の重ね合わせ、12年前ですらまだ子供だった。今は、前世の何回目だろうか。
コメントする