「嗚呼、せつない」パスト ライブス 再会 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
嗚呼、せつない
初恋を美しい思い出として、心の奥にしまっている男にとっては、全身で共感してしまって、もうヤバイ。
「どうしてあの時、私を探していたの?」ノラが無神経な質問をヘソンにする。バカなフリして聞くんだったら、まだいいんだけど、真顔で質問するから「お前、バカなの?」って大声でツッコミたくなった。
実は自分もFacebookが流行っていた時に、突然、中学校時代の女の子から連絡があった。その子は、初恋の子で、見事にフラれている。頭がよくて、可愛くて、高嶺の花。
懐かしいから連絡したって言葉を読んで、何かを期待して彼女のFacebookを見てみるとハイスペ男と結婚して瀟洒な家で幸せそうにしている写真がいっぱい。
やっぱり自分には手が届かなかったんだと、2度目の失恋というよりも敗北感をたっぷり味わうことに。
だからヘソンのセリフ一言一言に胸を締め付けられる。
最後は、何かを期待したんだけどね。
嗚呼、せつない。
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琥珀糖さんのコメント
2024年4月7日
コメントありがとうございます。
bionさんのレビューが、とてもリアルに刺さりました。
男性には自分の初恋と重なるのですね。
私は女ですけど、ヘソンに同情を感じました。
もっと賢そうな男性に描いてほしい・・・とも思いました。
でも、控えめなヘソンだから、美しい映画になったのでしようね。