「期待度◎鑑賞後の満足度○ 冒頭、帰省旅行の始めにフランス領バスクとスペイン・バスクの国境である鉄橋を渡ったことが、ラストのルシアの幸せそうな微笑みと呼応しているように思えてならない。」ミツバチと私 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度◎鑑賞後の満足度○ 冒頭、帰省旅行の始めにフランス領バスクとスペイン・バスクの国境である鉄橋を渡ったことが、ラストのルシアの幸せそうな微笑みと呼応しているように思えてならない。
①冒頭、薄暗がりの中で母親に「起きてる?」と訊ねるアイトールにしてココ、そしてラスト、明るい日差しの中で同じ様に母親に「起きてる?」と訊ねるルシア。
冒頭の薄暗がりは、まだ自分の性自認に惑うアイトールの心象風景であり、それがラストでは穏やかな微笑にキラキラした瞳で母親に同じ質問をするルシアにハッキリと自分の性自認が出来た多幸感を伺わせる。
また、深読みすれば「起きてる?」という質問は「私のことを見ている?わかっている?」というアイトールにしてココにしてルシアの心の声の暗喩とも取れる。
②パパを除いた一家がママの故郷であるスペインバスクにつくまではよろしい。
特に一家が座席に収まったシーン、国境の橋を渡るときに子供達皆が窓際に集まってもうひとつ別の橋を眺めるシーンは懐かしく微笑ましい。
ところが、ママの故郷でのシーンになると途端に単調になる。
アイトール=ココは後景に退き、ママが中心となる。
やがて眠気が断続的に襲ってきて、寝ないように体を動かしたり(隣の席の人、ご免なさい😅)、身体中をつねったり。
③アイトール=ココの性自認の話が前面に出てきたくらいの辺りでやっと目が覚めてきた。
④私は子供がいないので親の気持ちは推測するしかないが、子供の気持ちなら何とか8歳の頃の自分に戻って探れる。
8歳と言えば、
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