プロトタイプA 人工生命体の逆襲のレビュー・感想・評価
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人間らしさとは・・
カリフォルニアのとある高校、どうもヒューマノイドと人間が入り混じった妙な近未来。
主人公の高校生アイシャが自分が両親の実の子でないばかりか人間ではないと気づくところから話が始まる・・。 彼女はいたって普通の女の子、暴力的でもありませんので邦題の人工生命体の逆襲は、ターミネーターのようなアクションSF好きな客寄せの詐欺もどきでしょう。
悩めるAiがテーマの様だが彼女が父に言うセリフがゴーギャンの名画の「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」でした、そういう意味では人類の普遍の自己探求の葛藤をAIが持つということが究極のAIの人間化と言いたいのでしょう。
脚本・製作・監督のキャサリン・ハードウィックさんは自身の体験を含めた悩める少女時代が作品作りの根底にあるようですね、今でも世間を騒がすAIの進歩、究極のAIが行き着く先、人間らしさとは何なのかを突き詰めることで自身への答えに繋がるのでしょう。
ボーイフレンドがヒューマノイドをセックスの道具に使ったとか、同級生の女友達とレスビアン関係にあったとか、AIの人間化をどう表現するか、究極の人間らしさが性にあると思ったのでしょう。ただし、それでは品格に欠けると思ったのか、ペット愛とか、後半では弟のようなヒューマノイドへの執着や家族愛を強調していましたね。
不都合に思ったAIの企業に回収されるというサスペンス調も盛り込んでいるので、さほど退屈さはありませんでしたが、おじさんには2時間越えはちょっときつかった・・。
人工知能の思春期の女の子の話
記憶がどんどん復元されていって、真実が見えてくるのは楽しかった。
終わりがこんなもんかって感じの終わり方だったので、普通な映画でした。
無駄な描写が無くて、簡潔だったのは観やすくて良かったです。
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