プロトタイプA 人工生命体の逆襲
2020年製作/125分/アメリカ
原題または英題:Don't Look Deeper
スタッフ・キャスト
- 監督
- キャサリン・ハードウィック
- 製作
- キャサリン・ハードウィック
- ジェフリー・リーバー
- 脚本
- キャサリン・ハードウィック
- ジェフリー・リーバー
- 撮影
- パトリック・ムルギア
- 編集
- ジョシー・アッザム
2020年製作/125分/アメリカ
原題または英題:Don't Look Deeper
だって先ずはパケの写真のドン・チードル。
モーガン・フリーマンばりの困った顔。親戚か!
モーガン・フリーマンよりも優しいお父さんで、
ポスター的には「寅さん」シリーズのタコ社長のようだ。
フランケンシュタイン博士役の
エミリ・モーティマーはいっぱい出てそうだけど
そんなに出てない。あの辺り激戦区っぽいかも。
あまりにもベタな「よいこが観る映画」とか、
「よいこの親が子供に観せるべき映画」だと思わせ
結構欠け方のキッツーイ映画だったりもする。
ちょっとしたディストピアで主人公女子が
観客共の共感を煽るべく健気に頑張りまくって、
王道でいて凡庸な、ナゲッパっちゃナゲッパな話を、
自分の未知数な輝きで稀有な傑作にしたよ。
「よいこの映画ではこれ以上突っ込めません」的な
ストッパーがそこここに見え隠れする。
が、綺麗な可愛い服を着た、相当な裏バン的な
例えば「チャッピー」よりも「第9地区」寄りな
「完成された社会に圧倒的不利な状況で踏ん張ってみる」
ドラマに行きそうでいて、表面をトゥルントゥルンの
ピッカピカのテランテランなドンキで買った素材で
くるんで、敵役がまた主人公女子とLGBTQ的悩みを
共有するところ含めて、リミッター外したらもうホント
ザックザクに鋭く尖ってって欲しい!
マジでブロムカンプにリメイクして欲しい。
「チャッピー」のセルフリメイクだと謳っても構わない。
伸び代がかなり感じられるのは
放送コード的なところをキチンと引っ込めたから。
しかしそれは、あくまでも
能天気だよーんアクション的娯楽ムービーとしては、だ。
でソコを開き直ったらカナリ怖い恐ろしい
ディストピア要素を入れるスペースが出来たのか、
スゴいコトを結構難なくこなしてる。
SFとしてだ。もう半世紀以上前からの
伝統的な " 電気羊 " ネタだからか?
「フランケンシュタインの怪物」はどうした?
(いや、「フランケンシュタインの怪獣」は
‘’ 怪物 ‘’ はヒトよりも相当高度な知能を得ていたからこその
物語か。青春の輝きなんて1ミリも無い暗黒の話だ。)
" ターミネーター " ネタ自体はもうかなり前になるが、
(T2って何十年前だっけ。だけど家族を守る
無敵の父親っていうアメリカならではの
ジョン・ウェインなポジション作って
ソコにロボットを持って来たってその発想は凄い。
それ以降もなかなか成功してないと思うし。)
それこそ「チャッピー」なら、造られたばっかの
無垢な人格の成長に、社会教育の足りて無い人間や、
平和的で、排他的で無い宗教(そんなモノ有り得無いが)
的洗脳に失敗した悪いヤツが介入したらどうなるか、だし。
「リアル・スティール」は体育会系の別枠か?
アレはそもそもロボットに人格は無いただのスポーツ用品か。
この映画は人種宗教で差別してませんよアピールの
強さに反比例するようにロボット差別甚だしく
主人公女子の人格が学校の友達ロボに憑依して
(憑依させたのが友達ならそれでいいのか?
友達ロボットが成長した時間を返してくれよ。)
「これから私に合う体を探すの!」って
悪魔がカラス神父に移っちゃった的にすッげー暴走だぞ!?
なんかハッピーエンドな感じ?!出荷(?)前のロボットの
顔怖いし、結局ターミネーターって人格無しの
ただの役割・ポジションでしか無いのか?!
だったら「教育」=「信仰」=「人格形成」=「洗脳」=
「プログラミング」=「リセット可能」でいいのか!?
観客が洗脳されてて初めて成立する映画なのかもね。
そういやTVシリーズの「ウエストワールド」って
面白かったな。
ロボットの記憶が人間の記憶のように不思議なモノで
平和や(SF的にはバレバレネタなんだけど)
征服、統治維持管理(やっぱバレバレなんだなー)を
ディストピア的に成立させた上でハズレ値を持って来てた。
この映画もシリーズ化して欲しい。
(比較対象が限定されてて非常に狭くて少ないのは
全くホントにどうもすみません。
エクソシストまで引っ張り出して来た割には
薄っぺらです。ごめんなさい。)
カリフォルニアのとある高校、どうもヒューマノイドと人間が入り混じった妙な近未来。
主人公の高校生アイシャが自分が両親の実の子でないばかりか人間ではないと気づくところから話が始まる・・。 彼女はいたって普通の女の子、暴力的でもありませんので邦題の人工生命体の逆襲は、ターミネーターのようなアクションSF好きな客寄せの詐欺もどきでしょう。
悩めるAiがテーマの様だが彼女が父に言うセリフがゴーギャンの名画の「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」でした、そういう意味では人類の普遍の自己探求の葛藤をAIが持つということが究極のAIの人間化と言いたいのでしょう。
脚本・製作・監督のキャサリン・ハードウィックさんは自身の体験を含めた悩める少女時代が作品作りの根底にあるようですね、今でも世間を騒がすAIの進歩、究極のAIが行き着く先、人間らしさとは何なのかを突き詰めることで自身への答えに繋がるのでしょう。
ボーイフレンドがヒューマノイドをセックスの道具に使ったとか、同級生の女友達とレスビアン関係にあったとか、AIの人間化をどう表現するか、究極の人間らしさが性にあると思ったのでしょう。ただし、それでは品格に欠けると思ったのか、ペット愛とか、後半では弟のようなヒューマノイドへの執着や家族愛を強調していましたね。
不都合に思ったAIの企業に回収されるというサスペンス調も盛り込んでいるので、さほど退屈さはありませんでしたが、おじさんには2時間越えはちょっときつかった・・。