search #サーチ2のレビュー・感想・評価
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【”ある母娘の絆。”失踪した母を探す娘がパソコンで位置情報アプリ、便利屋サービス手配、監視カメラをチェックするスピード感と予想の遥か上を行くストーリー展開に魅入られた作品。体感1時間の作品でもある。】
ー 冒頭の2008年の幼きジューンと両親のシーンから、観る側はトラップに嵌っている。”優しそうな”父親ジェームズの突然の鼻血。そして、通院履歴。そして、現代、ジューンは母”グレイス・アレン”と二人暮らし。
観る側は”優しい父は病で死んでいる”と思いこまされるのである。
現在二人暮らしの、母娘関係は上手く行っていない。
過干渉な母だが、恋人ケヴィンとコロンビアに出掛ける・・。-
◆感想
・今作は、面白い映画の絶対条件である、脚本が秀逸である。
ー 画面がほぼジューンのパソコン操作で占められるが、全く飽きない。-
・ジューンのあらゆるアプリ、デジタルツールを使ってコロンビアに出掛けながらも戻って来ない母を探すパソコン操作の速さとスキルがトンでも無く凄い。
ー ケヴィンの偽りのサイトから彼の本性を暴く件など・・。-
・徐々に分かって来る真実。
ー ジューンは便利屋マッチングサイトでコロンビアのハビエルという男にホテルの監視カメラが上書きされる前にチェックして欲しいと依頼する。
そして母は、コロンビアには行っておらず、ケヴィンと同行した女性は別人という事が分かって来る。送られてくる写真には母の顔はハッキリとは映っていない。この辺りのジューンのデータ収集力と、推理能力が凄い。
同行したレイチェルの昼は女優、夜はバーテンダーという経歴から、送られて来た数々の写真(カクテル・・。)から、母ではないと確信して行く姿。
それにしても、コロンビアのハビが最終盤まで、ジューンに代わって現地捜査する姿には、”頑張れ!オジサン!”と思ってしまったぞ。ー
・そして、ケヴィンが予約した空港へのタクシードライバーの男と、ケヴィンとの繋がりが分かるシーン。
ー ケヴィンは、実は詐欺師で刑務所に入っていた。そして、そこで出会った男・・。-
・”優しい父親”は、死んだわけではなくDV&麻薬中毒男であり(で過剰摂取での鼻血。)聡明な母”グレイス・アレン”は、彼を暴力と麻薬販売の罪で獄に送り込んでいたのである。
ー ”友人ヘザー”は母娘を見守る商人保護プログラムの政府の人間だったのだが、何者かに殺される。この辺りで漸く全体像が見えてくるのである。
■”優しそうな”父親ジェームズが、タクシードライバーとしてケヴィンと企み空港へ行く途中で母”グレイス・アレン”を冒頭映し出された家に拉致監禁していた事が分かるシーン。
そして、父親はジューンが”真実”に近づきつつあることを知り、”友人ヘザー”を殺し、ジューンの家にやって来る。ドキドキ感が半端ないシーンである。
本性を表した父親ジェームズはジューンをも母と同じ且つて家族で住んでいた家に監禁する。
そこで、母がジューンに語った真実。母の名前はサラであり、父親から逃れるために名を変え証人保護プログラムに護られていた事。
・サラが時計から、コロンビアのハピに連絡を取るシーンもビックリである。そんな機能があるんだ!そして、やって来るSWAT。だが、更に一捻りあり一連の流れはドラマの一部と思わせつつ・・。
<いやあ、今作は面白かったなあ。脳内フル回転で鑑賞し、体感は一時間である。
脚本が素晴しく上手く、更にジューンが物凄いスピードで、パソコンで様々なITソフトを駆使して、真実に近づいていく姿。
ラスト、ジューンと”サラ”が仲良さそうに喋る姿や、ハビエルが仲違いしていた息子と笑顔で肩を組んでいるシーンを含めて、実に良くできた作品であります。>
演出も展開も期待以上
年相応に詰めが甘く、時々しくじるものの、様々なデジタルツールやサービスを駆使して問題を解決していく主人公は観ていて爽快感がある。
最終シーンを除くとほぼすべてのシーンが何らかのデジタル端末の画面を通してストーリーが進むという形式が取られていて、この演出が本作最大の特徴だとは思う。しかし演出の一本槍ではなく、謎を絶えさせず、終盤まで事件の全貌や黒幕を推察させないよう、緻密につくり込まれた作品だと感じた。
また、安易なSNS投稿やパスワードの使い回しにより個人情報や行動をここまで特定されてしまうのか、という危機感を覚える作品でもあった。
たぶん自分はサスペンスものが大好きです。
すごくいいですね。いかにも今風で。このテイストの映画は、過去には恐らくないでしょう(というか、SNSは過去にはないので当たり前なのですが)。
内容は純粋なるサスペンスものです。話そのものは、ほぼ家の中で淡々と進んでいきます(恐らく撮影にはあまり費用をかけていないと思います。2時間ドラマを作るぐらいの費用感かな?)。でも、音響・映像効果もよく、(自分的には)それとは段違いに良いと感じました。
途中、黒幕は世界的な陰謀組織か?と、ちょっとドキドキしながら見ていたら、実はDV男の個人的な恨み犯行とはちょいとビックリでした。
個人的な感想ですが、うまくやれば、予算のあまりないであろう和風映画でもこれぐらいならできないかなぁ? と思ってしまいました。
補足
自分は「主人公が 頑張って ピンチになりながらも努力して 最後に目的を達成する」体の作品が好きなので、この映画はかなり楽しめました。(サスペンスものは、みなそうかな?)
<主な基準(評価をぶれないようにするためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
面白くするために動機と手口の矛盾は忘れろ。
前作は娘が失踪し、ネットを駆使して追跡する父親という構図。今回は母が失踪した娘が追跡。まあ前作から5年。その画期的なコンセプトで評判高く、この5年で随分と類似作も登場した。ウィル・メリックとニック・ジョンソンの共同脚本監督コンビとしては、オリジナル作家として、そんなモノマネ映画を凌駕せねばならないプライドもあったろう。
ちと力瘤を入れすぎたか。犯行の目的がこれだけなら、なんで犯人はこんなに複雑な計画をたてたのか?という映画の根幹に関わるツッコミどころがえる。まあ答えは、そのほうがダイナミックで面白いから!ということだろう。追跡の緊迫が面白いから、追跡させる理由は甘くても気にするな、ということだな。
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