老ナルキソスのレビュー・感想・評価
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今年を代表する傑作
今年は『エゴイスト』という傑作もあったが、本作もそれに劣らない傑作だ。両作品に共通していることは、男性の同性愛を描いていることはもちろんだが、お金で繋がる人間関係を否定しないと言う点にあるように思う。売春的な行動を、両作品ともとがめる雰囲気は一切ない、それどころか理想の相手に出会うきっかけがお金から始まる関係だったりする。異性愛ではこのように軽やかにそこを乗り越えることができない。「身体を売る」ということに対する差別が異性愛の場合よりもはるかに薄い。(『エゴイスト』の場合、その金で人間関係を作ることを母親に対してもやる時、その気まずさが浮き彫りになっていたが)
主人公・山崎に買われる若い男性・レオは、パートナーと暮らしている。そのパートナーはパートナーシップ制度を検討しているが、レオはどうにも乗り気ではない。社会の中で生きることと、社会から逸脱の自由を享受することは両立するかどうか、そういう問いがこの展開の背景にあるように思った。
山崎たちの世代は、社会が同性愛を認めなかったので逸脱するしかなかった。しかし、そこにしかない豊さもあった。その豊さを失わずに社会から差別を無くすことの可能性を模索している、この映画にはそういう態度があるような気がした。
老人の性と愛
ゲイの老絵本作家とウリ専の若者との交際を通して、現代日本の男性同性愛者を取り巻く様々な問題を掘り下げた社会派ドラマ。
特に男性同性愛者の老後問題には色々と考えさせられた。またパートナー制度などの新しい動きについても知見を与えてくれる。
BLドラマではオシャレに美化されて描かれ消費されている感もある男性同性愛だが、人それぞれの生き様として直面せざるを得ない老人の性を真摯に描いている点で、同種のドラマから一頭地抜きん出ている。
完璧な仕上がり
そして面白い‼️ゲイのリアリティさがあり、昨今のBLとは一線を引く本物であった。大手がやる映画も一般的で面白いがこちらの作品はよりリアル感たっぷりでドキュメンタリーではないがそれに勝る内容だった。
年老いたゲイにも再チャレンジの可能性を期待する物語かと思ったらやはり最後は落とされた(笑)
やっぱりないよね〜(笑)
でもあれはあれで幸せ。
同性婚って区役者であんなに皆んなの前でバレバレ調印式みたいのあるんだろうか?(笑)
恥ずかしいよー
営みのシーンの撮り方が凄くエロかった。で、中々お尻を見せてくれずじれったさも。
上手いな。
津田さん、村井さん、モロ師岡さんの出演がこの映画の価値を高めてくれたことを追伸。有難う御座いました。
色々鑑賞しながら思ったが、帰宅したら忘れてしまった💦
終了後には出演者全員でのトークショーやサイン会があり豪華すぎた。
毎週多数の映画を映画館で観てるが、今年1番得した気分です。帰宅した今も興奮が冷めない。
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