「担任無能過ぎ」光る校庭 ひろちゃんのカレシさんの映画レビュー(感想・評価)
担任無能過ぎ
ハンディのある者との距離の取り方というのは本当に難しい。憶測に基づく過保護は責任逃れの裏返しなのだが、当事者は善行を為しているつもりになっているので、ありがた迷惑だったり場合によっては侮辱になりかねない事に気付かない。解らない事は解らないと割り切って本人の希望に沿うのが一番であると会得した智哉が迫害の対象になるのは何とも痛ましく、やりきれない。
「善意」(←括弧付き)の押し付けだけは厳に慎みたいものだ。
智哉が同級生達より一足先に大人に近付いたのが救いか。
また、子供が死を受容するのに親の支えが不可欠だが、母親たちを皮肉抜きの善良な人格者に設定したのと、一見能天気な祖父を登場させたことで深刻すぎない風味に仕上がっている。
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