世界の終わりからのレビュー・感想・評価
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彼女の悲しみと絶望が世界を終わらせ、希望が彼女自身と世界を救う。10代に見て感じてほしい。【再鑑賞】映画賞受賞記念アンコール上映で1年ぶりに鑑賞。
ハナは世界を終わらせないために頑張る。なのに辛く悲しいことばかり。絶望するハナは「こんな世界は終わってしまえ。みんなの死んじゃえ」と叫ぶ。世界は終わってしまうのか?
そしてこの映画はそこから未来への希望を見いだし発信する。タイトルどおり、世界の終わり「から」。
監督が言うように10代の中学生・高校生、小学生(PG12)に見ほしい。そして、あなたが一人ではないことを、絶望せずに未来への希望を見いだしてほしい。
紀里谷和明監督作品は初めて見た。“最後の作品”らしい。
「紀里谷が引退 ? そいつあ清々した。メッチャ嬉しい ( ノ^ω^)ノ 」 などと言うフトドキモノ、失敬な輩がいるかもしれない (^^)。
私は、もし新作が出たら見たいと思う。
【追記】2024/4/18(木) 再鑑賞
再鑑賞に際し、改めて監督からの問い
「絶望しか見えないこの世界は救われるべきなのか?」
を考える。
今の日本と世界は1年前の公開時(2023/4/7)より更に混迷を極め、絶望の度合いも深い。
僕の出した答えは、主人公ハナちゃんと同じである。
100ぐらいレビューが上がってるが、この問いに関連したレビューが少なくてつまらない。ちょっと残念 (絶望はしない) 。
第44回ポルト国際映画祭(ポルトガル)で最優秀作品賞受賞!!
というわけで、UPLINK 吉祥寺で受賞記念アンコール上映がある。
というわけで、2024(令6) 4/18 (木) 夜20:25~22:40 1年ぶりに再鑑賞。
伊東蒼を観に来た
期待してた割に凡作だった「さがす」の中で、
一筋の光明を観たのが伊東蒼だった。
彼女が主演というだけで観る価値あり。
紀里谷監督なので、
ファンタジーで間違い無い予想そのまま。
モノクロの時代劇風なスタートで
(女の子の衣装がファンタジー🤣)
本編はほぼ近未来。
と言っても現代と変わらず、
伊東もほぼ等身大の女子高生。
ただ境遇は過酷。
彼女の夢はメイクアップ。
輪廻師として見る夢で占い、
世界をある意味“メイクアップ”する。
そんな運命を中々受け入れられないが、
信じてくれた人、託してくれた人に、
報いる為に決意する。
ハナ(伊東)の両親の想いが泣かせる😭
今回の紀里谷ワールド、
ハナの家系とか、
世界情勢とか、
高橋克典の演出とか、
冨永愛の言動とか、
ツッコミは沢山あるが
まあ悪くは無かった。
今回伊東は終始悲観した顔だったが、
やはり彼女には期待しか無い。
名前が似てるとかではないが、
2代目蒼井優と言っても過言ではない。
それにしても夏木マリは、
リアル湯婆婆でしたね🤣
あのポジションは不可侵です。
絶望からのコペルニクス的転回
他人を糾弾し排斥することによってカタルシスを得ようとする不条理な世界。
追い詰められ絶望する少女。(伊東蒼が素晴らしい!)でも味方をしてくれる人もいる。
が、僅かに残された希望も打ち砕かれ、もう出来る事はない。終末に向かって突き進む世界。
「こんな世界なくなってしまえばいい!」
絶望の果てにそれでも未来に託す希望。そしてそれを受け継ぐ者。まさに絶望からのコペルニクス的転回。
もし運命と言うものがあってそれは変えられないものだとしても、そこに至るまでの人生はあなたが作ることができる。
紀里谷監督入魂の一作は後世に語り継がれるべき傑作でした!
世界のはじまり
今の世の中は
記録され晒され他人の不幸は蜜の味
自分が僕が俺が私がばかり
あなたが君がお前がという思いやりがない
世界の終わりから
主人公が見る夢で世界を救うことが出来るかもしれない
でも人間は身勝手で結局争いばかり
手を取り優しくしたりすることができない生き物
なんならこんなセカイいっそなくなってしまえば?
人間は強欲で力を得るとそれに酔いしれる
登場人物で説明不足なとこもあり
ある程度脳内で完結させなければならないことも多々
ナギと無限は同じ存在だったが
人間たちをみて絶望したのが無限
まだ期待をしていて救おうとしてるのがナギ
って感じでよかったのかな?
どちらも死ぬ事の無い高次元な存在
最後のハナがくだした決断
タケルへの愛
クライマックスは
少しデウス・エクス・マキナ的な感じだったけど
伝えたいことは今作のオチがどうこではない
この結末含め
劇中には現代社会の歪みを至る所にちりばめられているんですが人によっては胸に響いたり
直視できない場面も多いかもしれない
少しだけ誰かにやさしくしてあげよう
その行為自体は小さいものでも
みんながやれば世界のはじまりのきっかけになるのかもしれないから。
絶望と希望
世間的に酷評されているけど好きなんです、『CASSHERN』。特に映像センス。その久々の紀里谷和明監督の『世界の終わりから』。予告編すら観ずに観たら、あら~、良くできてるわ~。後半の怒濤の展開で伊東蒼ちゃんが演じるハナの心情に心を動かされ、冷静になれなかったなぁ。もう1回観に行く。
制作予算は潤沢じゃないだろうけど、でも、画と話のバランスが取れていて、変な画にはなってない。相変わらずのカッコいい映像。『CASSHERN』でもそうだったけど、白黒パートのザラつきは1990年の林海象監督の『ZIPANG』を思い出しました。
映画の予算って、あるに越したことはないだろうけど、ないならないなりに作れるだろうし、その分、どこにおカネをかけるかで、作品から余計なものが削ぎおとされていくのでは、と個人的に思っています。
結末は“イデ●ン”になっちゃうけど、希望が見えます。それは絶望を味わった後の希望という小さなものだけど。冨永愛さんの説得力たるや、もう……。思い返すと、今作のキャスティング、ビタはまりだなぁ。
セカイ系といえば、セカイ系なんだろうけど、あの絶望と希望はなかなか味わえないものじゃないかなぁ。なので、もう1回観に行く。
地天泰
20代の頃、バイトをしていた馴染みのうどんやに家族で夕飯を食べにでかけ、それから週末に封切られた映画のレイトショーを観に行った。
両親と死に別れ、天涯孤独となった10代の女の子が世界を救うために奔走する物語なのだが、一緒に観た同じく10代を迎えた娘の目にはどう映ったのであろうか。
この映画の上映が決まった時から、娘と一緒に観に行くことは決めていた。我が家の教育方針は娘が生まれた時から、一貫していて、自分の好きなもの、心を揺さぶられるものにまず、触れさせてみるということだからだ。
今回、観に行った映画のタイトルは『世界の終わりから』
20代の時に観た映画の中で最も心を揺さぶられた映画『CASSHERN』を撮った紀里谷和明監督の最新作にして最後の作品と聞けば、見ないわけにはいかなかった。
映画の内容に関して、ここで多くを語るべきではないのだろう。ただ、言えることは娘と妻と家族3人でこの映画を観る事が出来て、本当によかった。
上映中、隣に座る娘の席から鼻をすする音が何度も聞こえてきた。美しく、悲しく、そして、力強い映画であった。レイトショーということもあってか、上映終了後、23時を過ぎた映画館のロビーには客の姿どころか、スタッフの姿もほとんど見当たらず、静まりかえった映画館の背に家路にと就いた。
帰り道、家族皆、言葉少なく、映画の感想を口にすることはなかった。自分は2年前の夏の日に、紀里谷監督と初めて会い、話した日のことを思い出していた。
当時、紀里谷さんは「新世界」というコミュニティを立ち上げ、そこには様々な人たちが出入りし、紀里谷さんと直接、話をすることもできた。自分の他にも紀里谷さんのファンが大勢おり、紀里谷さんに様々な質問、問いをぶつけていたのだが、その姿が『世界の終わりから』のあるシーンの主人公の姿と重なって見えたのだ。
世界を救うために奔走する少女の姿と齢50を超えている男性の姿が重なって見えるというのもおかしな話ではあるが、見えたのだから仕方ない。作品は作者を映し出す鏡ともいうのだから、まさしくこの『世界の終わりから』もそうなのだろう。だとするならば、紀里谷和明という男の絶望はどのくらい深いのであろうか。
『世界の終わりから』の主人公、志門ハナも絶望に打ちひしがれていた。この映画はありったけの絶望と希望を見出しゆく作品だったんだなと、家に帰り、家族が寝静まった部屋の中で、そんなことを思いながら、映画の感想を綴っている。
願わくば、その絶望の先の希望をもとに、紀里谷監督が新たな作品を紡ぎ出す日を期待せずにはいられない。しかし、一方でその日は来なくてもよいのではないかと感じてもいる。
素晴らしい作品や感動をただ、享受するだけでなく、作中の志門ハナや現実の紀里谷和明のように多くの人々、世界に対して、自分の大切な何かをなげうち、捧げ、伝えてゆく道を自分も歩んでいかねばと思ってしまったからだ。この先、どんな道がまっているかわからないが、本作品はその道を歩む大きな力となってくれた。
絵を描くことが好きな娘は帰宅後、部屋で黙々と筆を走らせていた。
自分はこの感動の僅かでも残せればと、キーボードを叩くことにした。
ただ、こんな傑作がいくら、レイトショーとはいえ、たった数名の観客のみのスクリーンで、上映されている現実を見るにつけ、本当に世界の終わりは近いのかもしれないと考えてしまった。世界が終わりを迎えてしまう前に、一人でも多くの人たちに届いて欲しい作品だ。
(余談だが、数年来、森羅万象の変化を占う易占を毎朝、たてるのが日々の習いとなっている。本日の卦は「地天泰」と呼ばれる天と地のひっくり返った様子を表す卦が現われた。天地が逆となることで、万物が交わり、盛気を取り戻してゆくという意味もあり、この「世界の終わりから」という作品を象徴するようでもあった。また、多くの人にとって、特別な作品となる予感がした。少なくとも自分にとってはそうなった)
彖に曰はく、泰は小往き大來る。吉にして亨る。則ち是れ天地交はりて、萬物通ずるなり。上下交はりて其の志同じきなり。内陽にして外陰。内健にして外順。内君子にして外小人。君子は道󠄃長じ、小人は道󠄃消するなり。
ただただ、良かった・・・
映像も配役も演者も内容もストーリーも脚本も絵つなぎ・テンポ、それと音響音楽、全てが全て、ただただ良かった。
一言でいうとSF映画になるんでしょうけど、それを超越する演技とかドラマとかノスタルジーとか美しい映像、バシッと決まった構図などなど、ずっと画面に釘付けでした、内容も相当面白かったし─。
とにかく、伊東蒼が素晴らしかったです。演技ももちろんなんですが、彼女を捉えるるカメラがことごとく素晴らしくて、彼女が放つ感情や表情で心を大いに動かされました。
あらゆる時代を目まぐるしく、しかも意識の拠り所も曖昧なところを、見事に分かりやすく提示して切れたので、相当見入りました。
大枠はシンプルながらも、複雑で濃密、まさに全精力を費やした作品だという印象でした。
途中までは結構面白かったんですけどね
2023年劇場鑑賞85本目。
パンフレットないので☆0.5減。
内容全く知らずに観たので、まず邦画なのか韓国や中国の映画なのかすら知らずに鑑賞。まぁとにかく気弱そうな女の子が不幸な生活で人生に絶望する話かなと思っていたら全く違うジャンルでした。
どんどん思ったのと違う方向へ進んでいくので結構面白いんじゃないかと思っていたのですが、終盤登場人物たちの行動に疑問が湧いてきてシナリオのための登場人物だなという感じでした。惜しい。
名作「湯を沸かすほどの熱い愛」の…
あの鮎子が主演なら観なくちゃ と銀座シネスイッチにGO。
えっ ? 監督は紀里谷… 。 あちゃー チケット買った後に知る。 悪い予感通り…。
また見る。
2回みた。もう一度見ると思う。
監督の思いが強く伝わってくる。子供のころが思い出される。子供たちに見てほしいけれど画が強くて飲み込まれてしまうかな。真摯な熱いメッセージが若い人に伝わればいいな。大人としてわたしは次の世代にバトンを渡せているのか?逃げちゃダメだ。帰り道はそんなことをずっと考えていた。そうさせてくれる熱い熱い映画です。
映画の色味やカットは正直なところ苦手な感もあるのだがファンタジーな可愛らしさが散りばめられていたのでよかった。そして俳優陣が素晴らしい👏
デフォルトが困り眉
2週間後に滅びる世界を救う為に夢でみた出来事を政府の特別機関に報告することになった不思議な力を持つJKの話。
幼い頃に両親を亡くし祖母と共に暮らしてきた主人公が、祖母の死で将来を諦めようと決断する中、突然現れた警察庁警備局の者と名乗る大人達に夢を見なかったか?と詰められて巻き起こっていくストーリー。
昔の日本と思しき戦がある時代の夢を見て、祠に手紙を届ける様に頼まれて、と始まって行く、なんだか想像していたのとは違うマンガ課、アニメかという感じの超絶ファンタジー!?
世界のあるゆる事が書かれている本の、誰の人の分をみても週間後で終わっているという状況から、そこで世界が滅びると告げられて、救う為には…って報告するだけで良いのですか?
オババの言うこと聞けば良いのですか?
輪廻師だ無限師だなんだか良く解らない設定だし、突然登場のソラはただの人?無限はどこ行った?
取りあえず、スカイネット的思想というか、猿の惑星的思想というか、ファーストインパクト的事変というか?そういうのミックスした感じですかね…。
言いたいことは概ね判るしその部分は嫌いじゃないけれど、設定がごちゃごちゃしてたり理屈が良く解らなかったりが多くて、その割に結構能書きが多くてイマイチ納得感が足りなかった。
伊東蒼さんの演技に圧倒されました。
昨今はマンガやTVドラマの映画化が多い中、オリジナルストーリーで挑んだ本作は、監督最後の渾身の作品という思いがひしひしと伝わりました。
紀里谷作品は、毎回アートのようにどのカットもキレイで、モノクロシーンは殺戮ばかりだが、美しい。
次回は全編モノクロ作品をお願いします!(引退しないでください!)
衣装や音楽も素晴らしい。
また、特筆すべきは、ハナ役の伊東さんの演技力が半端なくエグ過ぎる。
この演技を観るだけでも価値有り。
これからの躍進は間違いないと確信できます。
また、ユキ役の子も動じない演技が光っていました。
湯婆婆も良かったー。
涙が止まらなかった理由
2 回みて、2回ともどうしようもなく涙が止まらなかった。 いま、実際の世界で起きている事実を重ね合わせながら、不安と絶望の淵が目の前に突きつけられた。
それでも、涙に体温を感じられたのには訳がある。
紀里谷さん自信が信じる世界の在り方がそこに描かれていたからだ。
物語も去ることながら圧倒的な映像表現の力に鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けた。 逃げ場のない、全く隙のない映像構成。鮮やかなカット捌きと芸術的な編集。ワンフレームの緊張感に息ができないほどだった。
台詞の一つ一つが禅問答のように深い深い世界の広がりに誘ってくれた。どれ一つ聞き逃したくなかった。
いま、私が目を逸らしたら、本当にこの世界はあっという間に終わってしまう。
そう思わせる映画だからこそ、力をもらった。
涙の理由。それは、まだ諦めなくてもいいんだ、そう思える希望だったからかもしれない。
伊東蒼の才能にますます期待
そのワンシーン、ワンシーンはもちろんこの世代の女優の中では群を抜いて上手いけど、抑制の効いた演技もできるはずなのに、喚き泣き叫び早口で捲し立てるだけのワンパターン演技に終始してしまった伊東蒼ちゃん…吉田恵輔や片山慎三にできたことが紀里谷和明にはできなかったか。
ちょっと新興宗教くさくて自分はノレなかった。
U should to watch it as soon as u see this title!
I love it! I really recommend this of the essence words!
And, I can feel happy again what I am.
Thank you for showing me the from end of the world.
壮大なファンタジーアニメ?
予告も面白そうでしたが、完全にファンタジーアニメの実写版という感じでした。
ストーリーは好きですが、いかんせん、実写にするとチープという感じがします。大袈裟というか、大味というか。
でも、原作脚本監督は紀里谷和明さんなので、元から全部考えられたのでしょう。
もしアニメだったらもっと良かったかも知れません。
ちなみに、主演の伊東蒼さんはとっても良いです。何度か見たことがありますが、泣いたりするシーンは天才かと。
他の役者陣もさすがです。
とくに湯婆婆は恐ろしい。味方なのか敵なのか、、不気味です
映像と演出も好きですね。とても映画っぽい。
ちょっとやりすぎ感もありますが。
ファンタジー映画ですので、リアリティが無い部分かあっても良いと思いますが、なんか子供っぽい展開もありつつ、大人しか楽しめないのだろうとも思いつつ。
ストーリーも壮大で、どうなるか分からない展開も良いです。でも実写だと嘘っぽいというか、なんというか、、
でも、、、なんかチープなんですよね、、、多分予算の問題かな、、、
公開館数が少ないですが、独特な雰囲気のファンタジー映画として面白いと思います。
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