宇宙人のあいつのレビュー・感想・評価
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シュールギャグの波状攻撃!焼き肉食べたい。のんびり見るのにオススメです
WOWOWで視聴
オープニングのシーンでは一切笑えず、2時間見続けられないかもしれないとの不安が有りました。
しかし、続けざまに出る下らなすぎる小ネタがボディブローのように利いてきて、合間に挟まる兄弟間の絆で緩みそうな涙腺を高圧洗浄機の下りでふっとばされ、声を出して笑ってしまいました
はじまりと終わりで同じシーンが入るのですが、はじまりでは笑えず、なぜか終わりでは笑ってしまう
ほっこりできる、ダラダラ見るのにちょうどいい映画でした
そして、焼き肉食べたくなるそんな映画です
地球には「家族」というものがあった
<映画のことば>
「お前が来なかったらなあ、こんなに楽しくなかったよ。
お前も家族だ。たとえ土星人でもな。」
四人兄弟で営む焼肉屋。
つまり、長男坊が親代わりに家族で家業の焼肉屋を経営し、次男坊以下も、それぞれの仕事をかけもちしながらも、そういう長男を支える毎日ー。
両親は早くに亡くなったようで、それだけに、真田家は、家族(兄弟)の結束が固かったのかも知れません。
毎朝(?)の「真田家サミット」も、その象徴だったようです。
物語の設定を含め、全編を通じてコミカルに描かれてはいるのですけれども。
家族の「包容力」「温かさ」を描いた一本としては、決してできの悪い作品ではなく、いわゆる単なる脱力系とは一線を画したとも評することができるとも思います。
否、別作品『ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち』でも、そうだったように、家族ないし家族に準ずるような、ほど遠くない人々の間の人間関係の機微を描くことを得意とする飯塚健監督ならではの一本だったとも言えるようです。
佳作としての評価としておきたいと思います。
評論子的には。
<映画のことば>
家族は、自分よりも大切に思える人。
そいつのためだったら、代わりになれる人。
たとえどんなに離れていても、そいつの幸せを、自分の幸せよりも願えるってことだ。
<映画のことば>
焼肉屋をやってると、家族で焼肉を食べられないってことは、あるな。
(追記)
日出男が土星に連れ帰る一人を選ぶためのくじ引きなんですけれども。
あれは、最初から三本とも「はずれ」として用意されていたのでしょうか。
長男坊としての、他の家族を想う一念が「はずれ」を「当たり」に変えたと見るのは、穿ち過ぎというものでしょうか。
それでも、三人を想う夢二の家族愛が、結末を変えたということは、事実と同じくらいに確からしいことだったのだと思います。
(追記)
三兄弟の名字の「さなだ」のローマ字表記の中には、ちゃんと「宇宙」=NASA・アメリカ航空宇宙局のアナグラムが入っているみたいですね。
日出男が土星に帰るためのロケット擬(もど)きの何か(笑)の噴射で焼け落ちた焼き肉SANADAの看板の一部が、ちょうど、その文字列になっていました。
本作の製作陣から観客への細(ささ)やかなメッセージだったようです。
散漫だが不思議な魅力を持った作品…
2023年公開、製作幹事:エイベックス・ピクチャーズ=ポニーキャニオン。
監督:飯塚健
脚本:飯塚健
【真田日出男(トロ・ピカル)】:中村倫也
【真田想乃】:伊藤沙莉
【真田夢二】:日村勇紀
【真田詩文】:柄本時生
※うなぎ(ビッグマミィ)の声:井上和香
井上和香は、監督である飯塚健の妻。
和製SFコメディ。
設定はSFだが、大掛かりな特撮やCGとは無縁。
一番おカネがかかっているのは、うなぎ(ビッグマミィ)かもしれない。
1.色調が独特
映像の色味に特徴がある。
オリバー・ストーンの『ナチュラル・ボーン・キラーズ』をすぐに思い出した。
若干、サイケ調(笑)。
イエスの『Heart of the Sunrise(『バッファロー'66』の挿入歌)』でも鳴り出しそうな雰囲気だ。
2.仕込まれたいくつかのボケ?(笑)
◆BOØWYの読み方
◆どんぶり納豆の儀式?
◆畳み掛ける ″真田サミット″ と ″ドリーミン″
◆ジャガの存在
◆宇宙船
一生懸命に笑わせようとしている感じ。
3.全体として散漫だが最後まで引き付けられる
◆長女(伊藤沙莉)の妊娠
◆それを見抜く幼いゆめちゃんの存在
◆次男(中村倫也)が誰を土星に連れて行くか
◆三男(柄本時生)が受ける嫌がらせ
◆なぞの巨大うなぎ(ビッグマミィ)
これらがラストに向けて収斂していくのか、
と思って見ていたら、まったく収斂しないからかえって驚く(笑)。
こうやって書くと駄作のようだが、
実はしっかり最後まで引きつけられた。
散漫だが不思議な魅力を持った作品だ。
前半はシュールな笑いに今一つ乗れなかったが後半はいい。 ウナギの産...
前半はシュールな笑いに今一つ乗れなかったが後半はいい。
ウナギの産卵のシーンや4人兄妹の絆のシーンもよかった。
ラストも妹の子どもとして地球に戻ってきたようで、きれいにまとまったと思う。
写実的なクオリティとかリアリティは求めるべくもない映画だが、しっか...
写実的なクオリティとかリアリティは求めるべくもない映画だが、しっかりと暖かい家族愛と人の在り方が描かれていて好感の持てる作品。
シャララー
豪華な俳優陣、というより…好みな俳優陣と思い、タイトルや大まかなストーリーからも、あまり期待してなかったが、予想以上に面白かった。否、良かった!
こういうバカバカしい空気感、楽しいや面白いを通り越して、その中に入れてない事に口惜しさを感じるくらい好き。
ブルーハーツ世代なだけにモロに刺さった。
土星の事も知らない事だらけだった。
再開の言葉が、シャララとは、なんともロマンチックー!
笑いも涙も兼ね備えた良作。
あいつ? どいつ? そいつ?
バナナマン日村さんが映画してたーって印象だけで配信に追加されたので見ました
内容はB級映画館満載なくせに出てる役者が実力派なのがズラしなのか すごいと思った
ストーリーはまぁ…笑いあり涙ありって感じでしたかね SF要素はほぼないし
家族兄弟の絆がしっかり描けてた!
距離感がいい感じで映画全体的にゆるふわっとした感じ合う人は合うんだろうな
日村さんコントやってるだけあって違和感なく見れました
中村倫也くんの変顔もシュールで良い(笑)
こういう映画は変に捻った表現とか笑いを入れ込んでくるので合わない人には合わないか
色々含めてボヤーッと見てても全然いいしそっちのほうがいいかも(笑)
焼き肉食べたくなりました!あと納豆ご飯!
すいまーせん!夢二ライスひとつ!🍚
長男は焼き肉屋の店主。 長女は環境局に勤務。 三男はガソリンスタンドに勤務。 次男はなんと土星からやってきた宇宙人らしい。
動画配信で映画「宇宙人のあいつ」を見た。
2023年製作/117分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2023年5月19日
中村倫也
伊藤沙莉
日村勇紀
柄本時生
関めぐみ
井上和香
設楽統
山里亮太
飯塚健監督と言えば「ある閉ざされた雪の山荘で」(2024)
を見たことがある。
舞台は高知県土佐市。
真田家は4兄姉弟。
長男は焼き肉屋の店主。
長女は環境局に勤務。
三男はガソリンスタンドに勤務。
次男はなんと土星からやってきた宇宙人らしい。
毎朝、朝食の時に朝礼がある。
家族で焼肉屋をやっている。
見ていると、焼肉を食べたくなる。
土星からやってきた次男は23年間の地球人の観察を終えて、
土星に帰るらしい。
ミッションは地球人をひとり、連れて帰ること。
次男は誰を連れて帰ろうかと数週間悩むこととなる。
この映画のテーマは家族の絆。
オレにも兄弟がいるが、
この映画の登場人物たちのような仲のいい兄姉弟がうらやましく思った。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
なんかほっこりするなぁ
宇宙人ってホンマにいるんや。
ほんで、えらいイケメンやんか。
焼肉屋では、当たり前やけどモテモテやん。
びっくりしたのは納豆を食べてること。
毎朝のルーティンになっている。
日出男がいつも着ているジャージが懐かしかったわ。
人間の生態を調べるために地球に23年前(土星では1年)に来たけど、土星に帰る最後の最後に家族の絆や温かさが実感でき、誰かを土星に連れていかなければならへんことに悩みに悩んで、結局、自分独りで帰っていった。
ホンマは刑務所で10年間暮らさなあかんのに、妹の赤ちゃんで戻ってこれて良かったわ。
夢二、日出男、想乃、詩文のきょうだいは不器用やけど深い愛情で結ばれいて、ほっこりさせてもろうたわ。
あんまり難しいこと考えんで観れる。
飯塚健監督が好きだから言うけど…オチ弱いって!笑
飯塚健監督幸せよなぁ…好きなものを思い切り撮れてるんだもん。役者の化学反応がビッグバンを起こすような優しい作品。
光の演出やカメラワークといったアプローチに新しさを磨きつつ、家族の当たり前で奇跡の日常が染みる。愛があるから言うけど、オチ弱いなぁ…汗
ティーンエージャー向けだが誰が見てもいい作品
そのあからさまなタイトルに、「隣人X」「光の旅人」のような感じかなと思いきや、あからさまに宇宙人だったが、やはりどこか「隣人X」「光の旅人」の雰囲気を感じた。
この作品はコメディタッチと感動という無敵コラボの鉄板型を利用している。
テーマは「家族」
そして視聴者に問いかけているのが「究極の選択」 そして立場の違いからそれを考えてみるようにできている。
まずは宇宙人の立場 彼の使命「家族の誰かを一人土星に連れ帰ること」
これは「光の旅人」とは違い、ごく狭く限られた中の選択であり、誰を選択するのかという問題と、できなかった場合に起きる「土星文明の崩壊」
そしてヒデオの目的を知った上で、誰が行くべきかまたは断るべきかという選択。
ここでヒデオは家族に嘘をついている。この点を視聴する子供たちが気づいているのかがラストの答えにつながる。
この二つの立場と各々の究極の選択に対する意見交換が、この作品が提供したかったことだろう。
この作品の特徴は、伏線がすぐに回収されることだ。
例えば巨大ウナギ。なぜ川での釣りシーン? そしてそれがソノの妊娠ということにつながっていく。
同僚の娘ユメ。「ちっちゃいソノちゃんが悲しんでます」
当初ソノは中絶を考えていたのだろう。ウナギの「お願い」に気持ちが変わったのだ。ここも気づいてほしい点だろう。
しばらく意味不明なのが「じゃがいも」だけに絞っている。何度か出るのでとてもわかりやすい。
真田家のしきたりが面白い。納豆を毎日食べなければならない決まり。なぜ長男から納豆をご飯にかけ、皆それをするまで待っているのか、しばらく疑問だったが、箸を汚さないためだとわかると、「スプーンを添えろよ」と言いたくなった。
ただ、最後の朝食の時、納豆が回ってきたヒデオの納豆鉢を取り上げるようにテーブルに置いたユメジの意図だけがわからなかった。
家族に起きた問題
ユメジの問題 両親が死んだあと兄弟たちを食べさせるためにしたくもなかった焼肉店を継いだ。だから夢も捨てた。婚活もままならないままだ。
ヒデオの問題 土星からやってきて間もなく帰る。家族の中から誰か一人を土星に連れて帰る必要がある。
ソノの問題 妊娠と彼との別れ。
シモンの問題 昔あだ名をつけた同級生に逆恨みされたこと。
みんなの問題を家族全員が一緒になって解決しようとする。昭和時代の連続ドラマに似ている。
誰が一緒に行くのか? ユメジがくじ引きをさせる。古典的手法かと思いきや、それはヒデオの魔法だった。
ちょっと難解で少し悩むシーンだ。おそらく、ユメジはヒデオに魔法をかけろと仕込んでいた。くじ引きを見るヒデオの心が大きく乱れているのが表情から読み取れる。ヒデオはこのやり取りそのものに対する苦悩と葛藤を抱え込んでいるのと同時に、ユメジに「当たりマークを俺が引いた紐につけろ」と指示を受けていたのだろう。
そしてついに土星に帰るカウントダウン。
予定通りヒデオはユメジを抱きかかえ「宇宙船」に座る。このあたりの発想は「トランスポート」に似ていた。
余談だが、トランスポートもよかった。大好きになった彼女が死ぬ未来を変えるために主人公が決意したこと。切なくて胸が熱くなってくる。
さて、
しかし、打ちあがった直後にユメジを離してしまう。
ユメジは土星には行かなかった。
そうして5か月後にソノに赤ちゃんが生まれた。
その鳴き声に交じり「ただいま~」というヒデオの声。
ヒデオの帰還。
それはおそらく、土星文明が滅びたのだろう。
でもそんなことは真田家には関係ない。
元気な赤ちゃんが生まれた。
もしかしたらそれはヒデオの生まれ変わりなのかもしれない、だけだ。
ストレートな表現と、笑い、そして涙。コメディというコントラストが効いているからこそグッとくる。
良い作品だったと思う。
写真には写らない美しさがあるから〜🎵
Amazonプライムで鑑賞。
バナナマン日村、中村倫也、伊藤沙莉、柄本時生4人それぞれのキャラクターに乗っかって展開する、お気軽コメディ。
個人的には、山ちゃんの天の声がツボでした。日テレが制作に絡んでいるかと思ったら、全く関係なさそうだし、あれだけ堂々と流用する潔さが気持ち良い!
日村さん、箸は左利きだけど、ギターは右利きなんだとか、変なところに感心したりして(^^)
飯塚監督は、劇中で、リンダリンダを使いたくて、写真に写らない設定を思いついたのかな?
あと、SNSには結構うらみがありそうでしたね。
ただ、劇中のセリフには共感できるところが多かったです。
力を入れずに見られる一本。
うなぎ
なかなかに軽く観れてそこそこ面白かった。造形物はかなりチープながらそれが逆にいい感じ。最初に結果が分かっているので何処で?なのだが、やはりそこか。
イジメの根っこは深いなぁと思ったらあらまぁで、陳腐な男はそのくらいで、基本周りの皆んなは優しい。夢二の親友なんて正に
帯に短し、襷に長し
バナナマンのコントは面白い。
設楽のつくる台本と、
プレイヤーとしての日村の才能が
時に、映画的と思わせてしまう世界がそこにはある。
コントの面白さには、芸人の演技力が必須だと、
とある有名芸人が言っていた。
では、一流の俳優がコントをすると
芸人よりも笑えるコントになるのか?
必ずしもそうではない。
この映画はそういう映画。
コント的な面白さのピークは
ヒデオが土星人だとカミングアウトしたところ。
そこから緩やかにつまらなくなっていく。
くだらない設定やエピソードは悪くはない。
こういう設定にするとウケるんでしょ?
という笑いに対する甘さが垣間見える。
そして、そこには
「これはコントじゃなくコメディ映画だから」
という制作陣の言い訳が邪魔をしている。
ようにも感じられるつまらなさが存在する。
それでも最後まで観られたのは、
主要4人の演技が面白いから。
この4人が登場する15分くらいのコントを
設楽が台本書いたら面白そうだなぁ。
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