劇場公開日 2023年5月19日

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「やや聞き取りづらい点もあるが…(要高知弁のさくっとした理解?)」宇宙人のあいつ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5やや聞き取りづらい点もあるが…(要高知弁のさくっとした理解?)

2023年5月19日
PCから投稿

今年163本目(合計814本目/今月(2023年5月度)20本目)。

tohoシネマズさん系に配給される映画で、ここまでストーリーがギャグに寄った映画って(一応、家族愛や「女性の産む・産まないの権利」等のテーマはあります)、「おそ松さん」(~くん、だったっけ?)を除けば結構珍しいんじゃないかな…と思います。一応、2022年でいえば、「ニワトリ・フェニックス」もそうでした。

 舞台は、焼き肉屋を営んでいる土佐市。高知県ですね。そこの焼肉屋を経営している4人のうちの1人が実は土星人でしたーっていういきなりドン引きするような発言をして、みんな頭がが???な状況で、「証拠」を見せてみんな納得、土星に変える前に土佐市ほかで何をしたい、といったお話が出てきます。で、そこで出るのも「土佐ラーメン」(高知ラーメンとも聞こえたけど…)だったりと、土佐市が舞台です。ただ、エンディングロールには高知県が後援して、各市町村(映画の中に出てきていない市も含め)の後援があります。

正直、ストーリー設定がぶっとんでいるのは予告編からみて明らかに過ぎたので、そこからローカルネタ等をいかに拾えるかが(消去法で)重要になってしまいます。ただそれも土佐ラーメンの話や、まぐろやうなぎといったお話は出ますので、そこからご地域応援枠なのだろうというベクトルを変える必要が出てきます。

ほぼギャグものという描写の扱いになりますが(上述通り、このギャグの描写も、2022年の「ニワトリ・フェニックス」とほぼ同じ程度の展開度合い。)そこから、なぜ「火星人って期間がきたら(土星に)帰らなきゃいけないんだ」「それがあと1か月後くらいなんだ」「実は、土星に家族の文化を普及させるべく、日本から「標準的な」家族を1人(自分以外に)連れてこいという「土星側からの指定も」もあって、「すいません、土星に行きたい人いませんか?」といったある意味珍妙な会話が続きます。この点、結構ギャグで押したんでしょうね。あと1か月→2週間→3日→2日→1日 というように表示されます。

 ただ最後には「覚悟を決めて」「じゃ私が」というところでタイムオーバー。儀式(土星に戻ること)が執り行われるのですが、その(地球から土星への)「帰還事業で起きたある出来事」とは…というタイプの映画です。

 類似作品としてもこうなってくるとなかなかなく、事実上、本映画か、まぁ海外広いので探したらもう1作くらいはあるかな…くらいな状況です。映画の趣旨としては言いたいことはわかるのですが、ギャグ映画であることは「め」も「明確」なので、それはちゃんと了知してからいきましょう。

 採点に関しては下記を考慮しました。

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 (減点0.3/土佐弁が聞き取りつらいところがある)

 やはり全体にわたってそうなのですが、特に助詞や助動詞が特殊であったり、またそれが特殊な活用をするようで、一部わかりづらい部分があります。高知県にせよ土佐市にせよ、土佐方言をさくっと学習できるサイトはあるので、そこをみておくとかなり違います(ギャグの部分もちゃんとギャグなんだという点がわかるようになる)。
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yukispica