「この手のジャンルが好きだから甘めの点数」キル・ボクスン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
この手のジャンルが好きだから甘めの点数
ファン・ジョンミンとソル・ギョングを出してくるあたりキャスティングかシブい。ただし、ファン・ジョンミンはインパクトはあったがチョイ役の範囲を超えないけど。2人共がっつりアクションシーンをしていて、韓国映画でもおじさんアクションが定着している感じがする。
アクションシーンは概ねよかったのだが、冒頭のシーンから挟み込まれる、ボクスンの妄想(予想?)シーンがあまりいただけない。危険察知能力や戦闘の総合分析力の高さを表現しているんだろうけど、テンポの悪さを感じただけだ。
最近の殺し屋映画では、フリーランスは少なく、主人公が組織に属していることが多い。本作でボクスンが所属している組織は、元々バラバラだった殺し屋業界を一つにまとめたものという設定。決して一枚岩じゃないところも殺し屋の組織っぽい。中盤に食堂で繰り広げられる戦闘シーンは、上昇志向と上下関係(序列)の強固さが垣間見えるものだった。あのごちゃついた感じといい、ボクスンの戦闘能力の高さを感じさせるお気に入りのシーンだ。
組織で動くメリットはたくさんあるが、組織って徐々に腐敗していくからなかなか厄介なもの。その辺の腐敗っぷりも触れていて興味深い。だからこそ、続編の余地があるってことだ。ボクスン待ってるぞ!
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