「まだ導入」アイドルマスター ミリオンライブ! 第1幕 言語化練習さんの映画レビュー(感想・評価)
まだ導入
この作品は10月から包蔵される1クールのアニメを3幕(各4話?)で劇場先行上映したものになる。
結論から言うと今後のことを含めて考えると面白かった。この映画だけを見ると最後だけ面白かった。
原作となっている作品を知っているのでそちらの知識を持った感想も含まれています。
アニメ化が発表され3Dだ、ゲッサンじゃなさそうだ、なんだなど意見が飛び交い期待値が下がりに下がっている状態での映画館先行上映。周りは絶賛(批判がない)ので率直な感想を書きます。
目指す夢はないが毎日を楽しく過ごしていた主人公がひょんなことからアイドルのチケットを貰い、ライブ見に行くことになった。隣の席に同い年でアイドルになることをあこがれている少女と出会う。そして2人が初めて見たアイドルは想像以上に魅力的で2人でアイドルのオーディションに応募することを決めた。そしてもう1人、彼女たちとは違ってスカウトされ、アイドルがどんなものかを見に行った少女もアイドルの輝きに魅了されスカウトを承諾した。2人の少女はオーディションに向け練習をし、本番当日。ライブでの審査に欠席者が出てしまい、主人公と友達に加え、補助としてスカウトの少女が加わってライブ審査を行った。審査の結果は彼女たちの輝き、アイドルとしての未来が見え、審査員など多くの人を魅了し2人は合格した。そのアイドルグループは新しく作られた37人のグループで、劇場での活動をメインにするものだった。しかし、劇場はまだできておらず、補助や呼び込み、レッスンなどが主な活動で2か月後の劇場完成までまだしばらく時間があった。先にオーディションに合格していたアイドルたちの話を聞き早くライブをやりたくなった主人公たちは近くの広場でのライブを提案、ほかのアイドル達も乗り気になり、話が大きくなるにつれて収集がつかなくなる間際にプロデューサーがみんなとの話の場を設けた。大半が乗り気の中、プロとしてアイドルとしてまだまだ未熟であるため出たくないなど言い争いになってしまい、話し合いは中断してしまった。主人公はアイドルの話を聞いて、輝いた世界をみんなとみてみたいという思いを話した。そんな話を聞いたほかのアイドルはライブをすることを決心し、2幕へつながる。
1幕目は導入に過ぎず、1~3話は人物紹介に近く、原作を知っているとそこまで楽しめるものではなかった。ただ4話の展開は面白く、キャラクターの見せ方や、次の展開へのわくわく感、一致団結したという見せ方がよかった。総合すると2.5くらいになってしまうが、最初も楽しめるようであればもっと満足するものかもしれない。
正直最初の部分を2話に収められていればもっとよかったと思うが、今回の先行上映という形をとったのが、あまりよくなかったのかもしれない。普段の1週間ごとの放送であればまた違った楽しみ方ができたかもしれないし、全2幕にしていれば1幕でもある程度の展開まで楽しめていたのかもしれない。
昔から作品を知っている人間としては、やっぱり腕は長いなと気になるが、最初だけで特にビジュアルに対して思うことはない。綺麗でかわいいと思う。
1~3話はよくアニメなどでありそうな話だなと思っていたが、3話の部分部分でアイドルたちの人間性やキャラクターが垣間見え、よかった。百合子、まつり、ロコ、茜とフューチャーされていた。アイドルの登場シーンなど、ゲッサンの遺伝子が残っており、ゲッサンが好きな人も、いいねと感じる部分があると思う。茜の動きがコミカルで3Dの良さが出ていたと思う。BGMに楽曲のアレンジが使われており、そこもかなり気に入っている。
4話では紬、歌織以外のミリオンのアイドルが登場し、各アイドルしゃべる機会があった。仕方がないことだが、やっぱり桃子がライブをプロとして見せられるものにできないと言い争いになってしまった。ここら辺のやり取りはリアリティーがあり、アイドルたちの気持ちの持ちようなども見れてよかった。桃子も最終的に悪者にされるのではなく、瑞希によって励まされ元気を取り戻した。
プロデューサーが軸ではなく、37人もいることで各アイドル達どうしが仲良くしており、ともに協力し合っている姿を描いているのはこの後のストーリーも継続してほしいと思う。
また、毎話無理にライブをせず、ストーリーを進めることを軸にしていたのもよかった。