オットーという男のレビュー・感想・評価
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辛辣で無愛想だけど優しさが溢れ出ちゃってる
こんな無愛想で、口うるさいトムハンクスは初めてで新鮮でした。
でも、そこはトムハンクス。
どんなに嫌なやつを演じても優しさと、懐の深さが滲み出ちゃってる。
だからこそこのキャスティングは成功してますね。
無愛想だけど、本当は優しいオットーにピッタリ。
向かいにあのドタバタ家族が引っ越してきてよかった。
あの、かなりおせっかいな奥さんじゃなければオットーの心は凍ったままでしたね。
じいじのオットー。
最後は幸せで良かった。
心温まる良作でした。
心あたたまる ハートフルムービー
妻に先立たれ、人との交流を閉ざしてしまった男が
再生するまでの物語。マンションが増え、人との繋がりが希薄に
なっている現代に問いかけているような作品だと感じた。
リアルでの繋がりの大切さ、そしてネットの力の大きさを実感させる。
トム・ハンクス作品にハズレはないですね。心あたたまる
ハートフルムービーです。
名優トム•ハンクス
人はひとりでは暮らしていけない
妻に先立たれた男の悲哀
いい人専門トム・ハンクス
スウェーデン「幸せなひとりぼっち」(2015)のハリウッドリメイク。
嫌われ者の嫌みな爺さん役ながら、トム・ハンクスが主演なのだから、
いい人以外ありえないでしょう。
スウェーデン版は、見慣れた役者さんではなかったので、
嫌みな爺さんの行動の、本当の意味がじわじわ来て、
最後、愛しさがこみ上げてきたのだけれど…
車椅子生活になってしまった妻の安全を守るため、頑なに部外者の駐車を拒み、
道路のゴミや、ゴミ収集場所での分別のチェックや近所のパトロールを怠らない。
不器用ゆえの愛情表現の意味の説明が、ハリウッド版はちょっと弱かった気がする。
ただ、トム・ハンクス親子が若き日のオットーと、
爺さんのオットーを演じていて自然だった。
オリジナル越えはなかったけれど、普通によい映画として変換されていました。
ちょっとした違和感?
こんな男になりたい
街では、嫌われ者の「オットー」という男。
少し性格に難がある所がまた魅力的に映っていました。ただ、実際に居たら少し面倒くさい人だと感じるかもしれない。
それでも困っている人がいたら助けてしまう。
そんなオットーの事をみんな嫌いになれないでいる。
オットー自身は、もともと明るい性格だった妻が事故で妊った子供を失ってしまった事により、人生がどんどん悪い方へ向かってしまう。
そんな事もあってか自殺を試みるも何度も失敗に終わってしまう。
それは妻から「まだ、あなたにはこの世でやるべき事があるから」というメッセージなのかもしれない。
これだけ不器用でありながらも誰よりも誠実であるからこそ素晴らしい人生なんだなと感じました。
泣かせたい一心
切なくて、面白くて。絶妙です。
予告編が気になって、なんとな〜く暇つぶしで鑑賞することに。
ところがどっこい、最初から最後まで引き込まれるようにあっという間に見終わってしまいました。
トムの演じている昭和の頑固親父のような性格のオットーは、過去のバックグラウンドから影があるキャラクターなんですが、マリソルを始めご近所さん達皆んなが個性があって、可愛いいんです。オットーとのバランスが面白い。
キャラクターはもちろんですが、ストーリーもコメディとシリアスのさじ加減が上手で、見てるこっちも笑ったり泣いたりと、色んな感情に揺さぶられます。
個人的なお気に入りシーンは、迷惑そうにマリソルから貰った手料理を「ん、意外と美味しいな」と言わんばかりの表情をして、トムがスペイン料理を食べるシーンが好きです。メモを付けて、翌日の朝にはきちんと容器を返すシーンも几帳面で可愛い。笑
ほんのりと後味のある映画
生きることは、誰かに何かを与えること
奥さんのソーニァを亡くし、生きる意味を見失っていた主人公オットー
オットーは自殺を図るが、最近引っ越してきた隣人が気になり自殺未遂に終わってしまう。
マリソルとの交流を通じて、ソーニャとの出来事を振り返るオットー。ソーニャの願いは、オットーが生き続けていくことだった。
その事に気づいたオットーは、旧友の人助けを実行する。
その後マリソルの赤ちゃんと接する事で、今まで他人に与えてきたオットー自身も報われる事となる。
その後、満ち足りたようにオットーはこの世を去った。
家族と個人の在り方を模索して
思いの外、良かった。
普通の1人の人間として、若者2人が惹かれあって結婚し、物語を紡ぎ、そして年老いて亡くなってという現実がオットーという男に収束させる物語の語り口は上手い。
最初、偏屈な漢が定年退職する所から始まる。トム・ハンクスだから、最初のつかみはスムーズだ。物語が始まりそうな予感。周りのみんなに嫌われているというか煙たがられている。
家の前に引っ越してきた脇の甘いマリソル夫婦と子供たちが、自殺しようとしているオットーを間が悪いタイミングで邪魔をする。彼の亡くなった妻への回想が差し込まれる。当然だがこの偏屈な爺さんにも人生があり、それは甘くもあり辛くもあった。マリソルは少しずつそんなオットーの心に入り込む。
なんやかんやあってオットーは過度に過去に囚われることなく自分の出来ること、生きることをもう一度始めることになる。
お話はそこまでだが、なんでこんなに心に響くかというと、アメリカや日本でも家族とコミュニティの在り方が劇的に変化し続けており、炙り出された問題も根深く、今もその模索が続いているからだろうか?別にむかしが良かったとは思わないが、今迄もこれからも大事なヒトの在り方はそんなに複雑なものではないのかもしれない(いい意味で)、と思わせる映画だった。
見比べたくなった
ちょっと笑えて、ちょっと感動
こんなよく出来たヒューマンドラマとは思っていなかった。
まず、こんなよく出来たヒューマンドラマとは思っていなかった。 予告編がおかしい。 町一番の嫌われ者 → がそもそも違っていて、無愛想だが信頼出来る人物と近隣住民は理解している♪
尚、今作は「幸せなひとりぼっち」といスウェーデン作品のリメイクらしい。
予告編コピーから、変わった人物の奇異な物語かと思い、★平均がやや高いのは、アカデミー俳優の主演と、最近フィルマ★評価は徐々に甘くなっているからと考え、映画館まで足を運ぶ魅力に達っせずだった。
が、序盤から対話が無愛想ながらも、ややユーモアある演出と、スパイスが効いた表現に、何度も笑いが出て、死を選択?というシリアスシーンも、それほど重くならずに描写して、すぐ次の展開に引き込む♪
好きになれないが、憎めないというギリギリの人格表現をしている脚本が上手い!
そして越してきた夫婦の奥さんが、逆に誰もが好きになる様な好人物で物語をさらに温かい物に変える♪
(ちょっと、お節介すぎるという点は気になるが・・。)
初デートで、自分だけメインディッシュを食べない・ネコ爪がズボンに引っかかる・縦列駐車一発OK・クマ声での朗読・車メーカー対決・食べる前からリアクションが分かるようなお裾分け・叱ろうと思ったが、相手の境遇を聞いて取りやめ・・等々、思い出しただけで魅力あるシーンが多数ちりばめられている♪
そして最後はオットー自身も、人から好かれるような人物になって・・・。
嫌われ者どころか、トム・ハンクスでは久々にハートウォームな好作品で、心も動いた♪
オススメ!
が、wiki情報が合っているのか分からないが、制作費が5000万ドル=約70億! どこに? ひょうっとしてハンクスの出演料が20%以上かかているとか? 等と考えてしまうが、対する世界興業収益はそれを下回っていて、情報が間違ってなかったら大赤字作品になっている・・。 批評家採点もイマイチ(10点満点で7を超えていない・・)。
普通の視聴者が見て、高評価に感じる作品が正当に評価されず、赤字になるなら、今後の映画界はもっとプロモーションの仕方を考える必要ありかと・・・。
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