「まさかの戸田奈津子翻訳!」オットーという男 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
まさかの戸田奈津子翻訳!
今アマプラで観終わりました。
本作はリメイク版の様ですが、オリジナルを知らない私にとっては、文句のつけどころの無い名作としか、評価のしようがありませんでした。
始終不機嫌な老いた主人公に、お節介でやかましい隣人。シナリオとしては『グラントリノ』に通ずる所が多かったです。
ストーリーが進むにつれ、主人公の素性が明らかになっていき、物語終盤には周囲に心を閉ざす彼に感情移入して目が離せなくなり、観入ってしまいます。
中盤以降、マリアナ・トレヴィノ扮するお節介なメキシコ系奥様の溢れ出す魅力にKOされてしまいました。
誰もが内に“オットー”が居ると思います。その内なるオットーに支配されず、周囲の人と併せて上手に付き合って行く事が大切だと、この映画を通じて感じました。
辛いシーンがあり、切ない映画ですが、家族で観て頂きたい作品です!
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