「友達になりたい女性」オットーという男 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
友達になりたい女性
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妻に先立たれ、孤独に苛まれるオットーという男。
どんどん堅物になって孤独を深め、自殺することにした。
色んな方法を試すが、何やかんやで邪魔が入り生き残る。
で隣に引っ越して来た夫婦の嫁と気が合って仲良くなり、
それにより人の役に立つ喜びを少しずつ思い出すようになる。
こうして邪魔者扱いしてた野良猫を飼うようになり、
妻の教え子と知り合って親切にして上げるようになり、
かつて喧嘩した隣人に心を開いて悪徳不動産から救い、
見返りなく人の助けたことで知り合った記者がそれを助力してくれる。
こうして妻がまだ死ぬなって言ってくれてると感じるようになり、
生きてることの意味を感じるようになった。
そんな折に病気で死亡、遺産関係は全て上記夫婦らに譲る。
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気難しくてかなりこじらせてる男の話。
生真面目で口うるさいだけで嫌味や横暴さはなく、
その意味で性根は腐ってなかったが、大体こういう人は孤独になる。
でもそれを救ってくれたのはひとえに上記夫婦の嫁じゃないのか?
オープンな人で、敬遠されがちなオットーとも自然体で接するし、
心を閉ざそうとするオットーに本気で怒ったりする。
人とこんなに本音で向き合おうとする人、おれも友達になりたいよ。
ただそんな人は現実にはほとんどいないんじゃないのかな?
性別も世代も全く違うただの隣人に、そこまでしてくれるとは。
どうしても感じてしまったのはそこ。この女性の存在の有難さ。
オットーは幸福を得るために何かを頑張ったりしたわけではない。
女性の心がオットーの心の氷を溶かした、そういう映画。