聖なる復讐者のレビュー・感想・評価
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スタイリッシュでない
アイドルグループの子が主役というのを見てスタイリッシュなアクション的なやつかと思ったら、まったく違ってた。 あまりにも過酷な、苛烈な、非情な環境と分断がもたらす境遇でいったいどうやって人間的に生きろというのか、という問いを全くスタイリッシュでないアクションで、痛みたっぷりに見せてゆく。 ドラマの展開としても当初思っていたのとは違う展開もあり、「愛の不時着」の『耳』氏がなんとも重要な役を… 飲み込めなさも含めて極めて現代的な問いをもたらす物語かな。韓国らしい…
ウォルのために。
弟を殺した者へ復讐する兄の話。
貯水槽の中で死体となって発見される弟のウォル、弟をイジメ殺したグループがいる少年院へ兄のイルが自ら入り復讐するストーリー。
作品を観ての率直な感想は単純にイジメてた連中が弟を殺した犯人達なのかと思ったら違った、少年院の中で親身になって接してくる教師スヌがまさかの弟殺しの犯人だったとは!
ゲイ率高しな少年院!(笑)
亡くなってしまった弟、教師スヌとの行為中、声を出すな!と口を手で抑えられただけで死ぬかね!?と思った。
闇バイトでイルと顔見知りで狂犬を脅した彼!私にはピエール瀧にしか見えなかった(笑)
観る前は上映時間長いなと思ったけど作品に引き込まれて時間の長さは感じなかった。
【”韓国少年院の先生は良い人ばかり・・、かな?”邦画タイトルがビミョー(原題はクリスマス・キャロルである。)で突っ込み処満載だが、終わってみればナカナカ面白かった韓国ノワール作品。】
ー 序盤から、観る側は両親に逃げられ困窮生活を送るイルと知的障害のあるウォル(パク・ジニョン:2役)との関係性や、物語展開からウォルは不良グループを率いるジャフンがイルと同じようにウォルを殺し、イルが復讐の為に少年院に入所したと思いながら鑑賞。-
◆感想
・序盤は、少年院の狂犬と呼ばれるハン先生(ホ・ドンウォン:良くあの役を引き受けましたね。)の非道振りと、弱者に優しいが何もしないスヌ先生(キム・ヨンミン)の対比が印象的である。
・又、少年院の中のヒエラルキーと無法振りにも驚く。
ー ジャフンがトップ。ファン(キム・ドンフィ:オ、「不思議の国の数学者」で観たばかりである。)はパシリ。
で、途中からジャフンがイルを殺すために雇った極悪おデブも入所してきて・・。-
・そして、イルがスヌ先生と企んだジャフンとの風呂場での一騎打ち・・、かと思ったら1対4じゃない!
ー がそこに、それまで何もしなかったスヌ先生が鉄棒を持って現れ、ガッツンガッツン。ー
・ジャフンの母親や、姿を現さないが父親もマア、充分に下衆な輩である。あの両親にしてこの子在り。
■だが、途中からジャフンが”ウォルを殺したのは、俺じゃない!”と言っていたのを、”どうせ、命乞いだろ!”と思っていたら、まさかの展開に吃驚である。
<どんな展開になるかは、是非とも劇場でご自分の眼でご確認いただきたい作品である。>
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