「実在した犯罪者を、神格化することもなく性的な魅力のある描き方もせず...」私、オルガ・ヘプナロヴァー maduさんの映画レビュー(感想・評価)
実在した犯罪者を、神格化することもなく性的な魅力のある描き方もせず...
実在した犯罪者を、神格化することもなく性的な魅力のある描き方もせず一定の距離感を持ちながら
社会の隙間に落ちていったこその、心の闇と
結末までの軌道を描き出す作品で、ひと昔前ならこうは描かれたなかったかもしれない。そんなオルガを観られてよかった。
もちろんオルガを演じたミハリナ・オルシャンシュカ魅力的に見えるし、全てを拒絶するような目をしてパンツルックで歩く彼女はアイコン化するような素質を感じるけど(髪型やキャラクター造形でマチルダの再来みたいな文言を見かけたが)
少なくとも映画を観てそんなポップで責任のない消費の仕方でオルガのことを捉えることなんてできないし、そうさせないのがこの映画の素晴らしい部分だとおもう。
近い時期に日本で紹介されたWANDAも、社会の隙間に落ちてしまった女性を描いた作品として
通じるメッセージをもっていると思う。
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