「身代わり」私、オルガ・ヘプナロヴァー uzさんの映画レビュー(感想・評価)
身代わり
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オルガが生きづらさを抱えているのは伝わる。
だが、場面転換が唐突すぎる上に説明がまったく無い。
何故か、誰かと、何かを話しているが、それがいつなのか、何処なのかも半ば不明。
主人公が中性的かつ小柄で、幼くも大人っぽくも見えることもあり、魅力的な反面より分かりづらかった。
事件の描写も、群衆に逃げる素振りがほぼなく、(事故と思ったにせよ)停車した前方に集まるのは不自然。
興味を惹かれた“最後の死刑囚”に関しても作中では触れられず、特に意味もなくて残念。
裁判で『プリューゲルクナーベ』なる単語が放たれた。
オルガは「いじめられっ子」と言うが、語源は「身分の高い者が罪を犯した際の身代わり」らしい。
こちらの意味が強そうだが、これも作中では明かされない。
勝手に獄中がメインだと思ってたのもあるが、予想とまったく違っていた。
秋葉原の事件も想起したが、オルガに共感はできない。
ラストシーンで家族の日常が変わらなかったことと、現代の状況が、彼女の行動の結果だ。
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