もう、歩けない男のレビュー・感想・評価
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いつ、何時、誰に起こってもおかしくない
鼻持ちならない自意識過剰な男で
もちろん不運な事故に遭ったことも
(これも自業自得なのだが)
それによって障がいを負ってしまったことも
本人や家族にとって悲劇であると思うのだけど
どうもこのアダム(アーロン・ポール)を
好きになれなくて、応援したい気持ちにもならん🤣
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恋人もショックなのはわかるが
そこで声をかけることもなく逃げるように帰るとか
信じられんし、後の行動も結局自分の
罪悪感を拭いたいためじゃん🤢とか
まぁあまりいい印象はない。
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救いなのはロシア人ヘルパーの存在。
(名前がわからん🤣)
強くて温かくて優しくて、暗い過去も
乗り越えて、アダムとその家族のために
献身的(彼女流だけどw)に支えるシーンは
胸にグっと来る。
安易な手助けは不要なのだと教えられる。
あとは、家族ね。
出来の悪い兄、少し子離れできない母親
息子が二度と歩けないと告げる際の
父親の苦悩と涙。
それらがとてもよかった。
少しづつ前向きになり、母親に感謝の言葉を
告げるシーンは演出として既視感あるし
わかっていても息子を持つ母親という立場で
見ちゃうとやっぱり泣けるぅ~🤣
類似作品にあったこととなかったこと
浅いプールに飛び込んで頸椎損傷をした学生無年金障がい者の話をよくきいてきた。本作で事故に遭う直前にも恋人が心配する転落があり、少し緊迫した。池に落ちた後、追随した愛犬が、退院して帰宅したときには直ぐに懐かなかったのは、少し違和感があり、介助犬という発想もなかったようだ。漫画『リアル』では、失神するほどの直立体位からリハビリを始めていたが、ここではなかった。入院患者仲間から「気取り屋」と呼ばれるように、リハビリにも熱がはいらない姿勢は、24時間テレビドラマ『ふたり』の主人公にも当初あったが、心を入れ替えてリハビリに励む場面もなく帰宅し、家族や一人目のヘルパーには我が儘放題だった。私が長くお付き合いをした頸椎損傷の友人は、首から下が全く動かず硬直していて、体を抱えるのが大変だったが、本作の主人公は、手動車いすの操作ができるほどの損傷部位だったようだ。本作での二人目のヘルパーは、主人公の我が儘を軽くいなし、訓練に前向きにさせるとともに、性的な能力回復にも目を向けさせているところは、『最強のふたり』や『セッションズ』の介助者とも共通していると思えた。病院で主人公を「気取り屋」と呼んでいた仲間が手動運転装置の自動車をみせに来たときには、乙武洋匡氏が自動車運転を披露したときのような驚きを蘇らせた。しかし、スロープ作動が上手くいかず、短気を起こして電動車いすで帰宅しようとして、電池残量が少なくなり、途中で盗充電しようとしてプラグでつないでいたのは、日本で見慣れた充電器とは異なるようである。そのように社会復帰を進めていたにもかかわらず、自殺を思い詰める場面は、『ウイニング・パス』を想起した。そこでは、性行為不能な脊髄損傷者も子づくりが可能であることが示されていたように思うが、本作では頸椎損傷者でもバイアグラによって性行為だけでなく、それを通しての子づくりが可能であることも示していると考えられる。ただ、恋人と再び性行為を成功させながらも別れに到ったところも、『セッションズ』と似ている。元気だったときの職場の上司が、「無形資産」という表現を取りながら、温かく復帰を迎え入れる姿勢も、『ふたり』と共通している。『ふたり』と『ウイニング・パス』では、障がいにもかかわらず愛を貫く物語だったが、本作ではそうならなかったのが残念だった。
自業自得だけど…
なんか僕に似てて…😱 気をつけないといけない 会社の健康診断には引っかかっているが、比べ物にならないくらい大変な立場に 正に天国👼から地獄 途中で自殺も考えるが、よく頑張ったと思う 奥さんと子供の存在はあるが こんな奥さんだったら…
地味だけど、なかなかの佳作
重度の障害を負った主人公が自棄になりながらも家族や上司や介護士の支えもあって、徐々に前向きな気持ちを取り戻していくという日テレの24時間テレビのドラマのようなストーリー。 内容自体はベタではあるけど、車椅子からベッドに乗り移ったり、コンセントに挿し込んだりといった些細なことでも四肢麻痺の人にとってはいかに大変なのかをじっくり描いているのは好印象。 ポルノビデオ鑑賞やバイアグラのやり取りやセックスシーンなどの性的描写をもう少し控え目にして一般受けし易いものにしていたら、「コーダ あいのうた」並みの評価は得ていたかも。 (クリスティーン役のシャノン・ルシオがオーバー40とは思えないほど若々しくて、綺麗なのが救いだが・・・) ただ、邦題の「もう、歩けない男」というのはいかにもセンスが無い。 毎度の事だが、このロングライドというニッチ系配給会社はネタでやってるとしか思えないくらいネーミングセンスが酷い。 これならば、原題のままで良かったのでは?
もう一度生きるために
人生上り調子だった男が、一度の愚かな過ちにより四肢が麻痺し・・・。絶望に打ちひしがれる中、家族や仲間たちとの触れ合いにより変わっていく物語。 まさに順風満帆な暮らしを送っていた主人公アダムが、酔った勢いで池に飛び込み・・・目覚めたらもう歩けない体になってしまっていた。 実話を基にした作品とのことですね。一気にどん底に落ちたアダムは自棄になり、助けようとしてくれる家族やヘルパーにもきつくあたり・・・。 不幸な事故に遭ってしまったからといって許される態度ではないが、もし自分だったら・・・。やはり平然としてはいられないだろうな。。 リハビリにより、少しずつできることが増えていっても、過去の栄光を思い出すたびにまた気持ちは沈み・・・。 再び湖に訪れるシーンは思わず一緒に泣いてしまいそうになる程・・・心に沁みた。それが生まれつきだったり、交通事故だったり、色々な原因はあり得るけど、厳しい言い方にはなるが、愚かな行為だし、そんな自分自身に感じるモノがあったんだろうなぁ。。。 愚かな行為といっても、ワタクシ自身も酔ってバカをやらかさないかと言えば絶対そうとは言い切れないし、怒りも悲しみも愚行も、とにかく自分を抑える力、冷静さは本当に大切なんだなと…。 ただ、またあそこに行ったのは生きる為だったのだと信じたい。 介護士さんの存在は良かったですね。冗談を忘れずにいつつも、全てやってあげるといったスタンスでは決してなく、やれと言いつつもその手は咄嗟に備えられ…。また、彼女は彼女の物語があったようで。「サーシャっ‼」には元気づけられた(笑) 上司も良かった。アダムへの言葉は、捉え方によっては聞こえも変わってくると思うけど…それでも久々に聞いた彼の一言は泣ける。 とにもかくにも、自棄になった男が感謝と努力の大切さをしり、成長していく姿にはグッと来させられたし、自由に動く体があってもなお中々頑張れないワタクシ自身を見つめ直すきっかけにもなった作品だった。
こんな言い方ってどうかと思うけど アダムはこうなった方が あのまま...
こんな言い方ってどうかと思うけど アダムはこうなった方が あのまま先へ行っていたよりも 人間らしい人生を送れた気がする
真面目で一本気な男が葛藤の末得たものは
輝かしい未来を手に入れようとしていたときに遭遇した不慮の事故、それが原因でひねくれてしまう、観始めたときにイメージしたのは以前観た「シーフォーミー」と同じテイストかな?だった。
この主人公の傲慢さに、何故彼女は諦めきれずに復縁を求めたのだろうと憤ったのだけれど、よくよく考えてみると彼は、職場の上司であるミッキーの言葉通り「目先の利益を求めるのではなく、正直に取り組むだけ」の真っ正直な人間なのであり、四肢が麻痺して出来なくなった自分が許せない、腹立たしいだけ、その感情の発露がうまくできないだけなのだなぁと、そこから共感できるようになってきた(元同僚が職場からデータを持ち逃げ怪しげな企業をしたことに顔を歪めたのが象徴的だった)。
そしてロシア人ヘルパーとの出会いを経て、少しづつではあるが前に進み始めることができた。
いよいよ、自分でネクタイを結び出勤するシーンには心の中で拍手しながら「生きていればこそなんだ!おめでとう」とエールを送ってしまった。
もう一度、今度はパートナーと一緒に観てみたい作品だった。
ラストシーン、職場で電話の向こうから微笑んでいたのは本当の伴侶の方だったのかしら?笑顔が素敵でした。
自業自得
会社で営業のアダムは、部長に昇進し、恋人と婚約し、一軒家を購入し、順風満帆な人生を歩んでいた。しかし、新居を祝うパーティの最中、酔っぱらい、池の浅瀬に頭から飛び込み、骨髄を損傷した。入院生活が続き、休職せざるを得なく、やっと退院してからも、婚約者に逃げられたアダムは、自暴自棄になった。しかし、リハビリ施設での車椅子仲間や厳しいヘルパーとの出会い、により、出来ることをしていく事が必要だということに気づき、努力した、という事実に基づく話。 偉そうなアダムに全く共感できず、厳しいヘルパー役のレナ・オリンが良かったくらい。 彼女役のシャノンルシオは魅力的だった。
誰にでも起こりうる話しだ。 最悪から幸運に転換する起点は何か?
主役アーロンさんの四肢体麻痺の演技は実に素晴らしかった。 自己主張の強いちょっと嫌な奴だけど、 仕事には熱心で負けず嫌いで正義感がある。 つまり、悪い奴ではなく、 よくできる男なのだ。 終身身体障害となった自分に、 周囲は実によくやってくれている。 でも、自分は自分にイラついている自分に気づいたとき、 皆んなに感謝するだけでなく恩返しをすることに気づく、 その時、化学反応起こった。 これは実話であったようです。 そして、 信じられない展開がエンディングに実写される。 なるほど、観ても損はない、 元気のもらえる映画だ。 ⭐️4.5です。 それにしても、 観客は自分を含めて二人だった。 大ヒットテレビシリーズ「ブレイキング・バッド」のジェシー・ピンクマン役で知られる アーロン・ポールが主演を務め、 当たり前の日常を失った男が、 周囲の人びとに支えられながら再び前向きに歩み出していく姿を描いたヒューマンドラマ。 。.:☆*:・'(*⌒―⌒*)))
既視感
お湯の映画を観たいという妻を押し切ってこちらを選択。 妻には申し訳ないことをしたかも。 まず、主人公に感情移入しにくいのは事故に遭う前の状況。 それほど敏腕というわけでもなく、結構なお調子者。 事故後も当然同情すべき点はあるものの、 障害を負ったからと言って傍若無人な振る舞いは許されるものではない。 家族の献身や葛藤もそれほど描かれることもなく(恋人に至っては逃避して) 結構裕福な感じもあってかなり違和感を持ちつつ推移する。 ロシア人女性(なぜこの時期ロシア?の観はあるが、事実に基づいて?)の登場はかなりインパクトがあって、 爽快でここから一気に上がるのかと思いきや・・・・・・。 最後までスッキリせず、ラストは唐突で尻切れトンボと感じた。 実話に基づく物語、全体の流れには既視感がある。 最強の2人? 深みに欠けた。
23分の奇跡
ヒャッハーで四肢麻痺となった金融会社のエリートの話。 BARで店員をゲットして、部長昇進が決まる中、湖畔の家を買ってパーリー開いて飛び込んで…。 そりゃあやさぐれるよな、なお話しだけど、クズ鉄でキレたりその後の行動は理解出来ず。 とりあえず高慢チキチキマシーンですね。 ナイスなロシアンミズに出会い、少しは開き直れたけれど、ん~…日本人的感覚からしたら結局は甘えなんですかねぇ…。 ザ・アメリカンムービーな実話に基づくお話しで、結構面白くはあったけれど、実際に経験したことがあるところではないもので感動させ様としているところが中途半端で受け入れきれず、イマイチ没入出来ずという感じかな。惜しいっ! エフゲニア&サーシャは素晴らしかった。
歩けなくなった男
実話。主人公は2018年に亡くなられたようだ。 何もかも上手くいっていたのに一瞬調子に乗って浅瀬の湖に飛び込んだだけで、何もかも失うなんて、、、 勿体無い。 周りの大変さ、本人の苛立ちが伝わり色々と考えさせられながら鑑賞しました。 人生はいつ、どこで、想像つかない事がやってくるな。 改めて大事に生きたいと思った。
【人生の頂点に居た高慢な男が、自らの愚かしき行為により四肢麻痺になり死をも覚悟する程の絶望感から、家族の支えや、口は悪いが優秀なロシア人介護女性やリハビリ仲間の存在もあり這い上がる姿を描く。】
ー 今作は映画としては、作りが粗い部分がある。但し、実話である事と、アーロン・ポール演じるアダムが、四肢麻痺になってから、人間として成長する姿に惹かれた作品である。-
◆感想
・保険会社の営業マン、アダムは急遽部長の座に就き、一目ぼれしたキャサリンとアッサリ結ばれ、家を購入し、我が世の春を謳歌していた時に、新居祝いで酔っ払って池に飛び込み四肢麻痺へ。
ー 正に天国から地獄とはこのことだろう。-
・アダムはヘルパーや家族に当たり散らすが、元々は自分の愚かしき行為が招いた事だという事は良く分かっており、彼の怒りは実は自分への怒りなのである。
・そんな時にやって来た新しいロシア人ヘルパーの存在感が屹立している。アダムには出来るだけ出来る事は一人でやらせ、優しく接するというよりは、彼の自立心を掻き立てるような態度。そして、障碍者の男と女性のロシア製ポルノビデオなんかを置いていく。
・ロシア人ヘルパーはアダムに言う。”前の夫はハンサムな男だったよ。だけど、今の旦那の方が優しいんだ・・。”
■一度は、身障者用の車が壊れて自棄になったアダムが、ロシア人ヘルパーに暴言を吐き、解雇したアダムが、家族の支えやリハビリ施設で一緒になった仲間達の姿を見て、電動車椅子に乗ってロシア人ヘルパーに謝罪し、”もう一度戻ってくれ”と懇願するシーンは、彼の人間としての成長を物語っている。
<ラスト、職場に復帰したアダムは再び仕事に取り組んでいく。そこには、絶望した男の面影はない。エンドロールで流れた実在のアダム氏の写真や奥さんと娘さんと仲良く映っている写真は、沁みたなあ・・。>
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