劇場公開日 2023年11月23日

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「ドンパチもあるがそういう映画ではなかった」ロスト・フライト kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ドンパチもあるがそういう映画ではなかった

2024年1月18日
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鑑賞方法:映画館

タイミングを逸して見逃しそうになっていたが、kinocinema新宿で上映されたのでありがたく鑑賞させていただいた。
あの規模の飛行機で乗客14名って相当赤字路線なんじゃないか?そんなことを思いながら観始めた序盤。意外と離島に着陸するまでを丁寧に時間をかけて描いていたことに少し驚いた。ジェラルド・バトラー演じるトランス機長がゲリラ組織とドンパチを演じる「ランボー」のような展開をイメージしていたがなるほど違うのかと。トランス機長が大暴れするわけではなく、ちゃんと銃を撃ちまくる担当が置かれていた。なんでも主人公が背負い込む必要はない。ドンパチ多めのアクション映画というより、責任感の強いリーダーが活躍するお仕事映画の印象だ。
救助に来た傭兵たちがほとんど人物描写もないままバンバン敵を撃ち殺していくのもまた潔い。そんなアクションがメインじゃないんだぞと言われている感じ。でも、説明がない割にあいつらの攻撃能力が高い。それが逆に面白かった。あのデカいライフルスゲーな!
面倒そうな客が意外とおとなしめだったり、航空会社の上層部が思ったほど腐っていなかったり、移送中の犯罪者との交流があまり多くなかったり、機長の奥さんのくだりもほぼなかったり、少し意外な展開だったことも正直な感想。若干の肩透かし感はあるが、この規模の映画なんだからこれくらいでいい。十分に楽しめる映画だった。小さめのスクリーンだったけど、音響が迫力あったし、映画館で観られてよかった。

kenshuchu