「JW風アクション(廉価版)」THE KILLER 暗殺者 toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)
JW風アクション(廉価版)
96時間(Taken)とジョン・ウィック(John Wick)を
合わせたような話。物語に新味がなく、さらには人物の
描き方が薄っぺらかったのでアクションシーン以外に
観るべきものはなかった。
知人の娘の一時的な保護者になる主人公。娘が誘拐されてからの
筋書きは96時間に似ているが、元秘密工作員が知性と
戦闘能力を発揮して助けに行くのに比べたら知性の部分が
あまりない。大体が下っ端を拷問して口を割らせる方法で
だんだんとラスボスに近づいて行くのだ。ひねりもなく
話が進む。そして、娘を最後まで守り抜くことが主題なのかと
思ったら途中から違う方向に話が逸れてしまった。
何度か展開するアクションシーンはジョン・ウィックを
彷彿とさせる見所。ただ、相手は数がたくさんいるだけで
大体が瞬殺されてしまう。手強い相手が一人だけいたが、全体で
見ると失敗しない男が次々と悪人を始末するだけの話にしか見えず
物足りなさを感じた。もう少し主人公が窮地に追い込まれる
場面がないとラスボスとの対決が盛り上がらない。
そんな訳でちょっと期待外れな1本だった。
コメントする