「韓国映画はスケールが大きいのが特徴だけど、スケールが大きすぎ…?」THE KILLER 暗殺者 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
韓国映画はスケールが大きいのが特徴だけど、スケールが大きすぎ…?
今年173本目(合計824本目/今月(2023年5月度)30本目)。
韓国映画といえば大阪市ではシネマート。ということで朝からシネマートです。
90分ほどの映画ですが、実際には120分くらいあるような印象を受けます。韓国映画といえばアクションものに関しては日本のそれを何歩も先をいっていて、日韓ともに切磋琢磨してほしいなと思う一人です。
韓国映画のアクションものといえば「予告編からわかる範囲は30%くらいにすぎず、残りの7割はどう考えてもわからない展開に飛ぶ」(逆に言えば、映画館に行かないとわからない、というお楽しみがまっている)というもので、ここは明確によかったです。予告編ほかからわかる範囲は2~3割程度で、ほか7~8割は予告編ほかでは絶対にわからないような展開に飛んでしまいます。また、後半は実質的な撃ち合いシーン(アクションシーン)が大半になるので、その点でも見所は多い(ただ、換言すれば「それしかないのか」という批判もなりたちうる)映画で、90分の設定でありながら、実際は120分程度に「思えてしまう」のもこうした事情です。
ただ、一応にも法律系資格持ちなので、この手の韓国映画は「7割近くはどう考えてもわからない展開に飛ぶ」という点は理解しても「なんでそこまで影響範囲が広すぎるの?」という部分は否めず((まぁ、映画内の架空とはいえ)韓国自体の政権自体が変に思われかねない)、「なんでそこまで話を飛ばしたかなぁ…」という点はあげられます(一応にも法律系資格を持っていれば、「さすがにそれは犯人ではなかろう」という人がいきなり出てきたりするので、もはや法治国家なの??というような状態になっていたりします。詳細ネタバレ回避)。
ちょっとこの辺、ややフェアさに欠く(法律系資格を持っていなくても、一般的な「日本基準」での公民を学習していれば、「いくら隣国でもその展開はなかろう」というのはまぁ言えると思います)というところです。
採点に関しては上記を考慮して4.7を4.5まで切り下げたものです。
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(減点0.3/法律系資格を持っていようといまいと、話が壮絶に「飛びすぎ」)
・ まぁ、その「飛びすぎ」なのが韓国アクション映画のだいご味ともいえるのですが、本作品に限っていうと、「ここは法治国家ですか?」というような無茶苦茶な展開になるので、よけいに法律系資格をもっていれば「まさかこの人は犯人ではなかろう」という人が実はキーパーソンだったり、????な展開が続くところがあります(詳細いずれもネタバレ回避。アクション映画ではあっても、結局「誰が真犯人でしょう」という一面を持つため)。
ここはもう少し配慮が欲しかった…といっても、日本だけ作りを変えるわけにもいかないし、まぁ仕方がない(ちょっとこの映画が「ぶっ飛びすぎ」という結論に至りそう?)というところです。
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