「【大当たりの韓国映画!】美しき数学×音楽=宇宙」不思議の国の数学者 あささんの映画レビュー(感想・評価)
【大当たりの韓国映画!】美しき数学×音楽=宇宙
クリックして本文を読む
高校1年生のハン・ジウは、警備員のイ・ハクソンに酒を持ち込んだところを目撃され、寮を追い出される。大雨の日イ・ハクソンの警備員室に泊めてもらうのだが、次の日難題と言われる数学の問題が全て解かれていた。しかも全問正解。
ハン・ジウは、イ・ハクソンに数学を教えて欲しいと頼み込む。
実は……イ・ハクソンは北朝鮮一の天才数学者であり、ある悲しい過去を抱えていた。
個人的に数学は最も苦手な分野……これ、大丈夫かなと思って見たけど、そんな不安は一瞬で掻き消された。
なんて美しく、知的で優しい物語なのだろうと。
とはいえ、超学歴社会かつ、就職が困難な韓国にてこういったテーマの映画を製作することも皮肉っぽくて面白い。
警備員と男子学生の友情には胸が熱くなるし、特にラストにかけては涙なしでは見られない。
そしてイ・ハクソンの息子との回想シーンは胸が締め付けられそうになる……
音楽と数学のハーモニーを今作で実現しているところも素敵。
バッハの「無伴奏チェロ組曲 第一番 ト長調」
連弾で弾いた曲、どれも美しく情緒的な曲ばかり。
そして数学嫌いな私が、数学ってこんなにも美しく宇宙的なんだ、と実感した映画。
古物商からもらった大量のアンティークランプを灯して夜な夜な数学を解く2人のシーンはずっと眺めていたかったな。
コメントする
NOBUさんのコメント
2023年5月3日
おはようございます。
あの曲は聞いたことがあるのですが、「無伴奏チェロ組曲 第一番 ト長調」って言うんですね。音楽の評点は駄目駄目だったなあ。
数学は得意だったのに、黒板の数式は全く分からず。
けれども、数式って美しいよなあ・・、と改めて思ってしまいました。では。返信は不要ですよ。
”Q.E.D"