「もはやゾンビ映画!続きが待てない!」ワイルド・スピード ファイヤーブースト snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
もはやゾンビ映画!続きが待てない!
今作でシリーズ10本目でありながらも、よくもまぁあの手この手でネタ切れせずにこのテンションでやってこれてるなぁと。
お馴染みのぶっ飛びカーアクションには今回も笑ってしまう程楽しませてもらったが、それに加えてここ数本はどんだけ死んだ人を生き返らせてくるんだよって、しかしそんな状況にも全てされるがままに身をまかせてとことん楽しんだ。
勝手な想像をするならば、今作で死んだジョンシナ演じるジェイコブもきっと死んでないだろうし、ならばロック様演じるホブスとWWEスーパースター同士の夢のスクリーンでの共演も超観たいし、このまま行くとブライアンも…うーんまさかそれはないか…
それにしてもジゼルとハンの再会も今から想像するだけでも涙ちょちょぎれてしまいそうで、本当に続きが待てない。
次作がおそらく最後かと思われるがアベンジャーズの様に全員集合するのか、妄想するだけでも震えが止まらない。
そんな次作への前振りである今作は、前半のローマでの騒動までは満点レベルの最高の展開。もうこれだけで元は取れる。大玉転がしはレイダースを思わせ、ものすごい迫力あるアクションを楽しめる。
そのあとの中盤は確実に中だるみを起こしてしまったのが惜しい所だ。次作があるから時間稼ぎか、無駄な展開がちらほら(特にローマン、テズ、ラムジーらの話はいらなかったか…)。
しかしそこからの終盤のアクションは何とか盛り返し次作への見事な前哨戦を見せてくれた。
ジェイコブの死には一旦はビックリだったが、前述のとうりきっと復活するだろうと。
ただ、このジェイコブの改造車がこれまたぶっ飛んでてマッドマックスでも見てんのかって。
車と言えば前半のローマでのローマンの金ピカランボルにもウットリ。車の事は無知な自分でもカッコいい車が今回もたくさん出てくるし、気づけば、いい男といい女しか出てないし、とにかくいろいろ自分の目が喜ぶほどの贅沢な映像がビンビン入ってきてビジュアル的にも常に圧倒されっぱなしだった。
「家系」映画として毛嫌いする方もいらっしゃるだろうが、ジェイソンモモア扮するダンテも「オェェ」なんて言ってたくらいもはや製作サイドもネタとしてしまうくらい堂々としており、細かい事は気にせず楽しんでしまったもん勝ちだなってそんな作品であり、これこそがワイスピの根底に流れる魅力だなと。
ファンとしては期待を裏切らない最高の映画だった。
そして何と言っても最大のサプライズはエンドクレジットでのホブスの登場。
一体どうやってロック様を口説き落として出演させる事ができたのか。やはりロック様はピープルズチャンプだった!もう嬉しさと驚きで涙が止まらなかった!
これぞハリウッドのトップ中のトップスターのプロフェッショナルぶりだという事を痛感させられた!