「MAXなブッ飛びアクション❣」ワイルド・スピード ファイヤーブースト bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
MAXなブッ飛びアクション❣
シリーズ10作目の、カー・アクション・ムービー。とにかく、呆れる程の凄まじいアクション・シーンのオンパレードに、只々脱帽❣ 本作を製作陣するに当たっては、当初の作品への『原点回帰』をテーマに、CG映像ばかりに頼るのではなく、本物志向で、カー・アクション、クラッシュ、爆破も実写映像に拘ったと聞いた。
確かにその通り、『ワイルド・スピード』の原点であるチキン・レースはもちろん、街中を転がる球型爆弾とのカー・チェイス、ヘリコプターとのハイウェイでのアクションと、実写ならではの、緊迫感と迫力が伝わる映像のテンコ盛り。爆破シーンの為に、同じ車を5台も準備して撮影したとの情報も…。そして撮影地も、アメリカからイタリア、ブラジル、ポルトガルとワールド・ワイドなストーリー展開というのも、本シリーズの見せどころ。
また、本シリーズの火付け役となり、惜しまれて亡くなったポール・ウォーカーの、懐かしいシーンが冒頭からも盛り込まれている。亡くなった俳優をリスペクトして、今も尚、その面影を追い続けている作品と言うのも、長期的人気シリーズとなった本シリーズならではの、粋なオマージュ。
ストーリーは、12年前にトレット達に倒された、ブラジルの麻薬王レイエスの息子・ダンテが、父の仇となったトレット達に復讐を誓うといもの。ダンテの陰謀によって、いつもの仲間達が、世界に散り散りとなり、トレットの愛する息子にまで、敵意の刃が向けてくる中、ダンテとトレットが、壮絶なカー・アクションによる死闘を繰り広げる。
そして、そして、本作は観客を魅了するだけでなく、多くのハリウッド・スターにとっても思い入れのある作品であることが、豪華すぎる俳優陣の顔ぶれからも覗える。
主演のトレット役のヴィン・ディーゼル、愛する妻のレティ役のミッシェル・ロドリゲス、その仲間のタイリース・ギブソン、リュダクリス、サン・カンの、いつものメンバーの他に、
・『スパイダーマン』や『バンブルビー』の悪役のジョン・シナ
・『トランスポーター』や『MEG』のジェイソン・ステイサム
・『キャプテン・マーベル』のブリー・ラーソン
・『マッド・マックス』のシャーリーズ・セロン
・『ワンダ・ウーマン』のガル・ギャドット
・『ブラック・アダム』や『ジャングル・クルーズ』のウェイン・ジョンソン
そして、本作の悪役が、
・『アクアマン』のジェイソン・モモア
と、アクション映画の主役級の俳優陣がズラリ!これだけでも、本作を観る価値あり。特に、モモアは、これまでの正義の味方とは正反対な、狂気的な悪役を演じているのも、見ものである。
実は、本作は次作への前哨戦となっており、残念なことに完結しないで、to be continued。ラストには、「エッ、エッ」と思わせるサプライズもあり、オマケの映像もあり、次作への期待を大いに高めてくれた。