岸辺露伴 ルーヴルへ行くのレビュー・感想・評価
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やや間延び感は否めない
この世で最も黒い絵の存在を思い出した漫画家の岸辺露伴は、絵を一目見るためにルーヴルへと向かう…。
実写ドラマの劇場版作品。プラスアルファの要素は入れてはいるが、短編の原作と概ねの流れは同じなためどうしても間延び感が否めず。俳優や雰囲気は良かったです。
ドラマがそもそも映画なみだったので...
黒
ルーヴルが認めた9番目の芸術ジャンルは「漫画」!
この漫画もドラマも観ていないが、
ルーブルへのリスペクト
アーティストの執念
マンガ系譜の由緒
黒への拘り
良いストーリーに、
ストップモーションを交えた良いカメラ割り、
無駄を削ぎ落とし、
ルーブル所蔵作家のアピールと、
沢山の意図が盛られていたなぁ
^^
ルーヴルが認めた9番目の芸術ジャンルは「漫画」!
なぜこの映画を観に来たかは、
下記の通りである。
ルーヴルが欲しがった9番目の芸術、“漫画”。
世界最高峰の美術の殿堂であり、
200年以上の長い歴史を持つルーヴル美術館が21世紀、“漫画”にその扉を開いた。
フランス語圏には古くから独自に発展してきた“バンド・デシネ(BD)”という漫画文化があり、フランスで漫画は「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」に次いで(諸説あり)“第9の芸術”とされ、近年では評論や研究の対象となっている。
ルーヴル美術館に展示された有名な作品『瀕死の奴隷』をテーマに描かれた、荒木飛呂彦の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が圧倒的な存在感を放つ。
荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のシリーズの中でも高い人気を誇る岸辺露伴が、
ルーヴル美術館に収蔵されているといわれる『黒い絵』をめぐって冒険する、というミステリー仕立てのストーリーとなっている。
荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、
高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、
指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブン
ズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。
青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。
それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。
しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、
データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。
^^
"後悔"
原作は未読だが、ネット上でネタバレサイトが多いので、敢えて閲覧せずに観賞
勿論、本編の方はリアタイ直撃世代なので主人公も存じ上げているし、NHK番組は欠かさず視聴済 でも、"スタンド"の実写化は陳腐とは言え、その時代のジャンプ読者だった自分からすれば、やはりあの表現は心時めくモノがある 一連のシリーズだと、所謂特殊能力として唯一無二の存在となっている主人公として、物語の広がりがそろそろ限界なのではないだろうかと老婆心ながら感じるのは、お節介の極みなのだろう(苦笑
今回はルーブル美術館でのロケなので、世界最高峰のアートに囲まれての絢爛豪華なサスペンスかと思ったのだが、そこまで彼の地を必要不可欠としているストーリーなのかと言えば、少々首を傾げる 勿論、下からの天井を見上げる壮大な天井画の撮影や、ルーブルの外観の広大さは、テレビよりもスクリーンに映える煌びやかな背景なのだが、実際のストーリーはそのバックヤードでの倉庫での舞台が第一のクライマックスである なのでフランスパートの必然性を正直感じられなかった自分とすれば、日本パートのあの元旅館の下宿や、ご神木のある場所、山村仁左右衛門のストーリーシークエンスの第二のクライマックスの方が日本ならではの陰湿とした雰囲気を帯びつつ、世界観を充分堪能出来たのである 原作に乗っけたネタは、ルーブルに行く一つのフックとして機能していることは良く出来ているのではないだろうか 問題は"蜘蛛"のメタファーが難解である 仁左右衛門も妻もダイレクトに蜘蛛に通じるエピソードがない 単なるイメージとしての蠢く奇怪な物体という印象のみで、これは蛇足だったのではと思うのだが・・・
そして、何よりも何よりも、一連のシリーズに於いて、音楽の菊池成孔に於ける、今作品のぺぺ・トルメント・アスカラール+長唄+インドネシア音楽の融合に、一番の幸福を堪能させて貰った作品でもあるのだ
もし、今シリーズに菊池成孔が加わっていなかったとしたらと思うと、寒気すら覚える、そういう意味でフランス語堪能な彼が今作に携ることはこれこそ邂逅だろうと強く感じる
"過去" "罪" "後悔" 人間の業をアートに昇華する、普通の生活とはかけ離れたその世界観に誘う作品として大変満足を頂いた次第である
この映画にはリアリティがあるッ!
前半は大正か明治の雰囲気で、昔の日本の小説を読んでるような気分でした。岸辺露伴先生の青年期がイケメンでした。でもちょっとナヨってた感がありました。
ルーヴルの撮影は、映像美が良かったですね。
全体的に奇妙な話でした。ちょっとホラー要素もあり、これぞ荒木ワールドであり、王道のストーリーだなと思いました。正直訳わからない感じはありましたが、全部分かっちゃうような薄いストーリーではつまらないし、ファンはそこにシビれる憧れるのではないかなと思いました。
意外だったのが、全然人気ないと思ったら映画館がほとんどいっぱいだったことです。映画の内容も、岸辺露伴先生がルーヴルに行くドキュメンタリードラマだと思ったら、全然違いました(笑)!
あと岸辺露伴先生の服装がカッコよかったです。真似したい。
後悔と罪
人の心や記憶を本にして読む能力のスタンド、ヘブンズ・ドアーを持つ漫画家岸辺露伴が、最も黒い絵の取材でルーブル美術館へ行く話。
NHKでこれまでに8話放映された1話完結のドラマ「岸辺露伴は動かない」の続編ですね。
テレビドラマは全話観たけれど今作の原作は未読で観賞。
昔の顔料を使ってカラーページを描こうと取材を進める岸辺露伴が、オークションで買った絵が切っ掛けで昔を思い出すと共に、最も邪悪で最も黒い絵を取材することになって行くストーリー。
オークションで絡んで来た2人組のことはあったけれど、なかなか話しが、見えない中で過去を振り返ってみせていく流れで、空気感自体はテレビドラマと変わらないものの回りくどいしテンボもイマイチ。
その割に話しが見えてきても、結局曖昧なところもあるし、その癖やけに丁寧にルーブルの後も過去の説明シーンがあったり。
それなりには面白かったけれど、テレビドラマ版ぐらいのテンポならもうちょいハマったかなという感じ。
「激しい『喜び』はいらない… それでいて深い『絶望』もない」って感じの映画
吉良氏の名言から引用。
荒木飛呂彦先生の人気漫画、「ジョジョの奇妙な冒険」第4部のキャラクター「岸部露伴」にスポットをあてたスピンオフ作品「岸部露伴は動かない」の実写映画。公開初日に鑑賞。
私はというと原作を読んだのは1、2部くらいで、アニメで1~5部を視聴済み。といったファンと公言するには憚られる、割と軽めのファンである。
大分前から実写ドラマ化していて、当時、露伴役を高橋一生氏が演じると知り、「あぁ、雰囲気あってるかも」と思ったくらいで、「岸部露伴は動かない」シリーズはアニメ・ドラマともに未視聴。せいぜい本誌に掲載されていた原作を読んだ程度である(本作は未読)。
岸部露伴が主人公となり、己が関わる奇妙な事件を、時には自身のスタンド「ヘブンズ・ドアー」(相手を本にし、その記憶等を読み取る。本に書き加えることで行動を促したりすることも可、な特殊能力)を用いて解決する「奇妙な冒険」という名前通りの作品。
今作は若年の頃に惹かれた女性のことを思い出し、女性に関わる「黒い絵」を求めてフランス、ルーブル美術館に赴き、巻き起こる謎の真相を解き明かす、っていうのがざっくりとしたストーリー。
個人的な感想としては、表題の通り、「可もなく不可もなく」って感じの作品だった。
絵の不思議に迫っていくが、「ミステリー」や「サスペンス」って訳でもなく、とはいえ原作のようなスタンドバトル(アクション)がある訳でもない。「動かない」シリーズは原作を読んだ感じだと、露伴が不思議な出来事に巻き込まれ、それを紐解いていくのが面白かった記憶があるが、本作ではその紐解きにあまり驚きや興奮、意外性はなかった。
私が悪い意味で気になったのは、スタンドを出さない(CGなどで表現しない)のは全然良いのだが、ヘブンズ・ドアーの能力で顔が本になる演出や、終盤に幻覚(自身の過去や罪)を見てそれぞれがおかしくなっていく様は、かなりシュール過ぎて個人的にはう~ん・・・というところ。
良かった点としては、高橋一生氏の露伴役の演技はイメージ通りに感じた。ジョジョはファッション等含めて個性的なキャラクターが多いが、実写、特に現実で表現してもあまり違和感を覚えなかった。
個人的に一番良かったのは、映画の最後、露伴邸にて編集者の女性が若き日の露伴が書いた女性の絵を見て「何も言わなかった」ところ。何か・・・良かったです。
余談であるが、少し辛口なレビューになってしまったが、本作を見て改めて「岸部露伴は動かない」シリーズに興味が湧いた。アニメ・ドラマはサブスク等で配信されている(される)みたいなので、視聴してみようと思う。気になる方は是非。
NHKドラマがはまった人は楽しめる。ただ少し間延びした印象を受けた。
ボンヤリ見てたので、ヤング岸辺露伴、現代ルーブル、江戸時代パートのつながりや全体的なストーリーが曖昧になってしまった。
岸辺露伴が言うように、泉くんには感心させられた。笑える。最強かも。
漫画「ジョジョ」やドラマ「岸辺露伴」を見てなくても、ヘブンズドアの説明が有るのでOKだ。スタンドという名称だが、露伴のヘブンズドアはオラオラ系ではなく超能力だ。
最後だけ要らない。
本を読むような
後半が?
黒の絵画をめぐって面白い展開になっていたのですが、ルーブルでの出来事のあとに長々と説明をする必要あったかなぁ。
なんか間延びした感じになってしまったのが残念だなぁ。
面白かっただけにね
露伴先生より○○○君最強説
二つの出来事(窃盗事件、怨念)が過去と現在の出来事に絡み合う伏線が凄い
最後のあの原稿は何処から?という終わり方、
泉君はお父さんに守られたのだろうか?
ルーヴルである必要あったのかな?
個人的に癖のある作品好きです。
先行上映会で鑑賞
もしかして青年期からスタートを思ってしまったんだけど
露伴先生の手のアップが最初の方に映ってこの手は一生さんの露伴先生だなぁ
と思いストーリーが進み
青年期の長尾謙杜くんの手のアップが
映った時に「もしかして、親指の爪の形が一緒?」一瞬だったけど監督の
同一人物にする共通点の映像での演出と
今の所思ってます。他にもある?
かもですが
物語の初めを書いてしまってネタバレになるかもですがドラマ全部観てて「ジョジョ…」もアニメで観てるのですが露伴先生のヘブンズドアーはいつから?
がさらに疑問となり原作マンガを後回しにした「…ルーブルへ行く」の原作を今日見ようと思ってます。岸辺露伴の原作をすべて見れば解決するのか?
映画版は映画館でまた観ます。
スクリーンスケールで語られる超私的な血脈の物語
※このレビューは、5/18の最速先行上映会で鑑賞した際の、ネタバレなしの感想です。
ネタバレありのものは長文となったため、別所に掲載しております。リンクがそのまま貼れない(スラッシュが載せられない)ため、Twitter(@honey5sherry)のプロフィールのリンクよりお探しください。
↓以下、本文↓
本当に素晴らしい実写化の最たる作品だと思った。
NHKドラマシリーズからの圧倒的なクオリティと世界観が強靭なため、2時間枠のスクリーンに乗せても全く遜色ない。
むしろこれは映画でやるべきスケールだなと思うほど、ひたすらに画が美しい。タイトル通りのルーヴル美術館のその存在そのものの美しさ、大きさ、歴史の重さ、雰囲気…予告で「人間の手に負える美術館じゃあない」と出てきたその通りの佇まいは、絶対に映画館で観るべき。
ドラマシリーズから多用されていた、低い位置から見上げるような不可解な位置からのショットは今回も健在で、映画館の前方に座っていると、本当に露伴先生に見下げられながら「ヘヴンズ・ドアー」されている気持ちになる。これだけで映画館に行く価値があると思うくらい、正直どきどきして緊張してしまった…
しかし、本作の真髄はルーヴル美術館ではないところにもあったと思う。パリと対照的に、日本で撮影されたパートの自然の美しさや多湿な日本の環境が、岸辺露伴の過去の記憶の中のノスタルジーさや、ねっとりとした情感を伴った"私的な記憶"をよりリアリティのあるものに仕上げていた。
物語からしてもその過去から始まっている、という点で非常に大切なパートだし、昨日の舞台挨拶でも、高橋一生さんが「日本パートを見てほしい」と仰っていた意味がよくわかるので、かなり期待して観て問題ないと思う。
前半の日本パートにて、原作より瑞々しく初々しい露伴像を見せた、長尾さんのお芝居も良かった。
ネタバレができないのでもどかしいが、特に終盤の脚色は、原作を更にスケールアップさせながら、物語の説得力、つまり、"高橋一生の演じる岸辺露伴"が主役でなければいけない理由を確かにしていて素晴らしかった。漫画である原作を補いながら、映画でしかできないことをやる…脚本の小林靖子さんの鮮やかな手腕が光る。
また、とにかく高橋一生さんと渡辺一貴監督との一連の共作(露伴ドラマシリーズは勿論、『おんな城主直虎』『雪国 -SNOW COUNTRY-』)を観てきたファンには堪らないような、最高傑作が出来上がっていると感じた。
一生さんのファンとしては"俺たちの見たい高橋一生 "が全部詰まっていたし、それはご本人の岸辺露伴への愛情だけでなく、渡辺監督が如何に高橋一生という役者をよく見ておられて、理解しているからこそだと感じられた。あの終盤の流れを見て、震えないファンは居ないと思う。
ドラマシリーズの怪奇さはそのままに、少しエモーショナルで、血の通った成分多めの露伴先生が新鮮だった。漫画のためなら何をも厭わないストイックな漫画家である彼もまた、一人の人間であることが感じられただけで、観る価値があると思う。
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