「初めての人にも優しいかもしれない」岸辺露伴 ルーヴルへ行く 言語化練習さんの映画レビュー(感想・評価)
初めての人にも優しいかもしれない
この作品は展開が多すぎていろいろな観点が入るかも知れません。
私は漫画のルーヴルへ行くは見たことないが、そのほかの漫画・アニメ・ドラマとすべて見ている状態でこの作品を視聴しました。ちなみにドラマは演技などは抜きにして改変部分が結構気に入ったので映画を見ることにしました。
ドラマ版からある定番の設定説明のための導入、ついでに今回の話のメインの説明を済ませる。話のまとめ方がうまく、ドラマ版ではこういった部分も気に入っていた。
ストーリーは青年期のころに隣人から言われたこの世で最も黒い絵の具を使われた絵を見たとき、人はどうなるのかを求めて、ルーヴルへ行き、この世で最も黒い絵の具を使われた絵を探すというものである。
今回のメインはなんといっても実際のルーヴルへのロケだと思う。本編的には使用されているところはかなり少ないが、露伴とニケ像の絵力はかなりのものだと思いました。それ以外にも少ない場面ではあるが、ルーヴルの外観内観を見れて結構満足感はあった。
ストーリー自体も起承転結がしっかりしており、さすがの荒木先生と思った。ただ実際にどこまでが原作の話かオリジナルかというのはわからず悔しい部分があるため後々原作は見ようと思った。話の疑問点はなぜオークションの黒い絵にこの世で最も黒い絵の具がついていたのかというくらいだった。
青年期のお姉さんが漫画に描かれたことをなぜ怒ったのかも最後まで見ると自分が呪いの絵の象徴になっていることに憤りを感じ起こったと考えることができ、なるほどと思った。蜘蛛の説明は無理やり感があったが、あそこは原作では蜘蛛をモチーフのスタンドかも知れないのでそこはあの説明で納得した。
ロケーション、ストーリーと私的には気に入ったのですが、なぜ3.5なのかといわれると、全体的に間が長く感じた。全体的に微妙に長い。久しぶりに作品を見ながら眠気が襲った。思えばドラマから間に関しては長いかもしれなかったが、それはドラマの短さに助けられていたのかもしれない。割と欠点は間かもしれない。
実写化することでドラマから少し違和感はあるもののうまく落とし込んだ作品で、ドラマを経て露伴の演技も自然にできるようになっていると思った。ドラマを見ていればお決まりの展開が始まりと終わりにあってそこの満足もあった。